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第30話、天草先生「詩織ちゃんは機内食、何を食べたの?」詩織「両方です」天草先生「若いって良いわね」詩織「先生は二十代でまだ若いですよ」天草先生「でも、十代には負けるわ」詩織「当たり前です」

書き上がりました!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

ぜひ!読んで欲しいです!


コメントをお待ちしています!


助言をもらい、一部訂正しました!

「こちらです」


「分かりました」


外国人で溢れかえる空港。

天草先生が英語で会話をしているのは、黒スーツの外国人男性。


(うん。全然分からん)


広樹はネイティブスピーカーではない。

会話だってMy name is HIROKI.

これくらいしか言えないのだ。


そう思っている間に移動を開始した。


「これから他校の仲間とご対面だけど、黙っていればいいからね」


「分かりました」


さすが先生。英語が分からないことに配慮をしてくれて助かる。

正直、何言われても分からないからな。


「この部屋です。他の支部の皆様はすでに到着されています。では」


一通り喋った黒スーツはドアをゆっくり開けた。


室内は空港のスタッフが使うミーティングルームのような作りになっていた。

そして、

「遅い到着ですね。日本支部」


その部屋にいる全ての者が自分たちに視線を向けてきたのが分かる。

そして、小太りのオッサンが天草先生に何かを伝えていた。


「申し訳ありません。急遽の予定変更だったので、それ相応の遅刻は仕方ありませんでした」


「それで我らを待たせたのかね。ただでさえ君たちは戦力を一人しか用意していないのに」


「二人ですよ。彼も高い実力の持ち主です」


おーい、天草先生。俺のことをなんて紹介したんですか?

なんか小太りのオッサンがスッゲー見てくるんですけど。


「優秀な生徒を派遣すると聞いていたが、彼は序列者ではない。それにたった一人ではないか。今回の作戦では邪魔者にしかならん」


「序列認定は戦闘学総会議を通さなければなりません。あれは一年に一回の大会議。彼が私たちの生徒になったのはその会議の後だったので、間に合わなかったのです」


「ほう、入ってきて間もないガキを作戦に加えるのか。日本支部は人材難なのか?彼女を連れてくれば良かったと思うがね」


「彼女とは?」


「日本支部が奪った我が支部の序列元一位だよ。今は名前を変えて葉月と名乗っているみたいだが?」


「奪ったとは人聞きが悪いですね。彼女は自身で貴方たちと交渉して、日本支部に来たはずでしたが?」


なんか話がヒートアップしてきたんだけど。

大人同士の言葉の応酬ってくるものがあるからな。


「詩織、あれ大丈夫か?」


少し心配になり、頼りづらいが唯一頼れる少女に考えを伝えた。


「私たちからは何も言えないわ。あの二人は言わば支部の代表。勝手に終わるのを待つしかないのよ」


大人同士の会話はさらにヒートアップを増す。


「彼女は我が国の重要なエネルギー源だった。今では日本のエネルギーを支えているのだろう?そろそろ我が支部に返却してほしいね」


「それは彼女自身が決める事です。日本支部は生徒の気持ちを尊重しています。もしも、葉月ちゃんが貴方たちの元に戻ると言うのなら、私たちは止めませんよ」


「そろそろ話を終わりにしてくれませんか?」


壇上に立っている若い男性が仲裁に入った。


(うん、なんか良い流れになったな)


仲裁をした男性に視線を送ると、ニコッと笑顔を返してくれた。


「それでは日本支部の皆様も指定の席へお座りください。これより作戦の概要を」


「ちょっと待ってくれないか?」


言葉に横槍を入れてきたのは、眼鏡をかけたスーツ男。


「彼がこの場にいる意味はないと思うのだが」


(うん?なんか俺に向けて指を指してきたぞ?)


その意見に、壇上の若い男性も言葉を返した。


「何故ですか?」


「彼は無能力者なんですよ」


「それはどういうことでしょうか?」


「私が連れてきた生徒に『能力鑑定』を持っている者がおりまして、彼を鑑定してもらったのだが…」


「私の鑑定で、彼から能力が見当たりませんでした」


「こう言ってます。彼女の序列は六位。今までに確認できなかった能力は一つもありません。確実に彼は無能力者だ」


眼鏡スーツと並んでいる戦闘服少女がなんか言っています。

で、その話の内容が引き金になったみたいで、皆さんが俺をちょー見て来るですけど。


「その子は能力鑑定を使って、うちの広樹くんに能力が無いと鑑定した。間違い無いですね?」


天草先生が怖い。

いやちょっと笑ってる?

てか、すっごい喧嘩腰でまたヤバそう。


「ああそうだ。どうして日本支部は嘘をついてそんな無能を連れてきたんだ。まさか、序列者を国外に出すのを嫌ったのですかな。そこにいるのは第十位は序列者と言っても最下位でしょう」


「他の支部の代表者もどうやらこの子を気に入らない様子で」


「当たり前ですよ。無能を連れてきて他に何を考えるのですか」

「ああ、日本支部は戦力を出したくないらしい」

「彼がこの場にいる資格は無いと思いますが?」


英語で何を言われているのか分からないけど、褒められていないのは確かだ。


ん?


天草先生?俺の肩に手を置いて慰めてくれるんですか。


そんな事しても一億円はあげませんよ。


「それでは皆さん、この子、荻野広樹は戦力外ということで、今回の作戦から外しても良いのですね?否定する者はいらっしゃいますか?」


「いるわけなかろう、さっさとそのガキを追い出せ」


なんかスーツを着た人達全員が、俺に軽蔑的な視線を飛ばしてきてます。

いや、戦闘服を身を包んだ生徒っぽい人達も飛ばしてきてます。


わー、めっちゃアウェー。

俺の味方は誰もいないの…ん?


いや壇上のスーツ男性は違うぞ?なんか観察されているような…


「分かりました。では、広樹をこの場から外します」


行きましょう。と言われて手を引っ張られ、外の通路へと移動した。


ん?これはまさか。


「はい!約束通り今から自由よ!好きにしてきなさい!」


さっきまでの雰囲気とは打って変わって、晴々とした表情を見せてくれる天草先生。

なんか知らないけど、約束を守ってくれたみたいだ。


「はい!あなたの装備品一式よ!あと戦闘服と資金、会話サポート端末が入っているから使ってね!」


そう言われ、シルバーのアタッシュケースを渡された。


「ありがとうございます」


(装備品と戦闘服は要らないけど、資金と会話サポート端末は使えそうだな)


「じゃあまた連絡するわね!」


「分かりました。それと天草先生、頑張ってくださいね。詩織にも伝えてください。」


「うん!ありがとう!詩織ちゃんにも伝えておくわ!」


最後にとびっきりの笑顔を見せてくれた。






















グィーン…グィーン…グィーン…


(ここどこ?)(あなただれ?)(暗いよ…)(気持ち悪い…)(体が動かない…)(見えない…)(そこにいるのは誰?)(誰かいるの?)(みんな誰?)(私はアム…)(僕はケイン…)(俺はマーク…)(私は…)(俺は…)(私…)


グィーン…グィーン…グィーン…

これからもよろしくお願いします!


また読みに来てください!

♪───O(≧∇≦)O────♪

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