第216話、パパラ「スクープのためならたとえ火の中、水の中ですよ!」葉月「それが戦場でも?」
お待たせしました!
書き上がりましたので投稿します!
前回の付け足しで、短文となります。
よろしくお願いします!
夜織が広樹を置き去りにしてすぐ、その光景を上から覗く二人の影があった。
「やはり彼を置いていきましたね」
「……」
「本当に葉月がやるのですか?」
「…うん」
「私の方がうまくやれますよ?」
「ダメ。能力が使えない」
「無くても充分なのでは?」
「足りない。確実に。徹底的に。もう攫われないようにしたい」
連れて行かれる広樹の姿に、葉月は殺気を含んだ声音で言う。
「…………分かりました。ですが油断はしないようにお願いしますよ」
念を押して、さやかは忠告する。
「その姿でやる以上、目撃者は標的のみに。でないと彼が大変なことになりますからね」
葉月に向けられた重ね重ね忠告に、荻野広樹は首を縦に振った。
「行ってくる」
彼の姿と声。
能力によって肉体を作り替えた主人に、さやかは最悪の未来が訪れないことを祈りながら見送った。
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「まだっ…ですっ……まだ…私は……戦えるっ!」
身体を震わせながら、立ち上がる少女がいた。
序列第四位の投擲でカメラが粉砕され、さらには脳震盪まで引き起こして気絶していた奇射パパラである。
目が覚めた頃には撤収作業の光景だけが残り、重要な場面を逃してしまったと涙していたが、
「記者魂はこの程度では砕けないっっ!たとえ命よりも大事なカメラが壊されても、記者を目指す者としては!!」
懐からスマホを取り出して叫ぶ。
「私の魂が一つだけだと思いましたか序列第四位!画質は落ちますがまだカメラはあります!これで私は戦えるのです!そしてまだ続きがあるに決まってる!この程度で止まれる私ではないのです!」
そして少女は走り出した。
そこがいずれ戦場になることも知らずに……。
読みにきてくれてありがとうございます。
次話も早めの投稿を目指しますので、ぜひ期待していただけると嬉しいです。
今年も一年ありがとうございました!
まだコロナウイルスという脅威はありますが、健康に気をつけて無事に来年も勝っていきましょう!
新年2023年もどうかよろしくお願い致します!
皆様、よいお年をお迎えください!




