第19話、第九位「レアアイテムゲット…隠し通路発見…モンスター見つけた…寝てる…爆弾設置…狙い撃つ…クエスト達成…」
書けました♪───O(≧∇≦)O────♪
今回のお話も楽しく面白く読んでもらえると嬉しいです!!
もしも、ここが面白くない、ここは訂正したほうが良いよなどの助言があれば、ぜひ教えてもらえると嬉しいです!今後それに気をつけて作品に打ち込もうと思います!(`・∀・´)
また!ここが面白かった!この展開はすごい!ここ爆笑などのコメントがあれば、ぜひ教えてもらいたいです!そこを教訓にして、今後の作品作りに繋げようと思っています!╰(*´︶`*)╯
まだまだ書き始めて短いですが、今後も面白い作品を書いていけるよう頑張りますので!
これからもよろしくお願いします!!
感想・コメント・アドバイス・助言・訂正などなど!お待ちしております!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
6月22日に訂正しました!身体強化ではなく人体強化でした!ごめんなさい!
8月17日にちょっと修正しました!
間違い、訂正場所を教えてもらい、9月17日に訂正しました!
「私と広樹を同じチームにしてください」
「うん。一回落ち着こうか」
校長室で一人の少女が広い机に身を乗り出し、一人の男に願望を訴えていた。
「チームは本人の同意なしでは組めないのは知っているよね」
「そこを校長の権限でどうにかしてもらうんですよ」
「それは滅茶苦茶だね」
規則を無視した要求を突き出されて、困った顔を作る校長。
「チームを組みたいのなら、直接お願いすればいいのではないか?」
「確実性が欲しいんです。確実に彼とチームを組みたい」
「……難しいね〜」
「彼の危険性は知っていますよね。なら実力者を近くに置くべきだと思います。第十位の私だったらその役目に似合うと思います」
自分の実力を提示し、この提案の有意性を説明した。
「それは知っている。そのために君を彼の案内役兼監視役に任命したんだからね」
「それじゃあ!」
希望が見えた表情をしたが、次の一言でその笑みが消えることになった。
「だがね、彼と組みたいという序列者たちがいるんだよ」
「えっ…」
なんで……
「詳しく言うとね、第一位から第七位の序列者全員が彼を希望しているね」
詩織の中で思考が爆発する。
なんで!
彼の情報は秘匿されているんじゃなかったの?
噂程度ならあったが、証拠が無ければ…
………まさか、
そして一つの結論が頭によぎった。
「漏らしたんですね」
「っ!?」
ギクッと校長の肩が揺れ動く。
その表情には汗が垂れ、目を合わせず泳がせていた。
そして詩織は声を荒げた。
「戦闘学の情報規制はザルですか!?」
「私一人のせいじゃないよ!というか、序列者全員から隠し通すことなんてできるわけないじゃないか!」
若い喋り方へと口を変えて、激しく弁明を図る。
「君も知っているだろ!序列者という変人集団を!」
「私も変人だと言うのですか!?」
「今頃気づいたのかい!君は私を含めた男たち全員から恐れられているんだぞ!」
「恐れられてないですよ!寧ろ尊敬されてるんじゃないですか!」
「君の能力名が『ア○ルバンカー』と言われている事を知っておいたほうがいい!」
「何ですか!?『ア○ルバンカー』って!?」
なんだその名は!?
最悪の名があることに詩織は表情を爆発させた。
「君の力から生まれた異名だよ!『尻穴を拡張』とか、拷問だよ!」
「一度も拡張したことはありませんよ!」
ないはずだ。そんな事をしたら停学になってもおかしくない。
戦闘学では、お淑やかキャラで通しているはずの自分がそんなヘマを起こすはずがない。
冗談染みた脅し言葉だけならあったけど…
「無いだと!?君が一年前に担当した事件を覚えているかい!テロ組織を壊滅させた事件だよ!」
それがなんですか!それと『ア○ルバンカー』は関係ないでしょ!
そう訴えた瞳で校長を睨む。
「君が倒した犯罪者たちの屍を見たがね!とても酷いものだったよ!」
「っ!?…殺していませんよ」
事件を明確に思い出し、言葉を詰まらせた。
「確かに殺していない!そこはいい!だがね!あの惨状はなんだ!?君の出した黒槍が十人以上の男たちの尻穴を貫ぬき!直立不動に立っていた残酷な光景は一体なんだったんだ!」
「っ!?…あれは相手が胸を触ってきたから…」
「それでも!人体強化のみで対応できただろ!」
次に目を泳がせるのは詩織だった。
だって相手が悪かった。
「へへへ、こんな嬢ちゃんに何ができるんだ?」とか言いながら、胸を触ってきてさ。
条件反射よ。私は何も悪くない。
「分かったかい?君が『ア○ルバンカー』と影で言われている理由が」
「私は『ア○ルバンカー』ではありません」
「うん。知っているよ。『黒槍出現』」
黒槍出現
私に与えられた能力名はこれなのよ!
戦闘学の研究者が名付けた、世界で私だけが持つ能力の名。
決して『ア○ルバンカー』なんかではない。
「でも!私が一番マシなんじゃないですか!他の序列者と比べてですが」
自分が変人だということを受け止めて、なおも自分の有意性の説明に入ろうとする。
「君が〜?…第十位より第九位の方がマシだと思うがね」
「あんな引きこもりに劣っているのですか!?能力だけなら負けますが!変人の話になったら別ですよ!」
「彼女は任務や授業に出ないものの、我々の戦闘力研究に関してだけは協力してくれているよ」
「ただ健康診断っぽいことをしているだけじゃないですか!?みんなやっていますよ!」
現在の科学技術だけでは、戦闘力の全てを解析することはできていない。
よって、多種多様の戦闘力者を集めて、研究者たちの研究を手伝っているのが現状だ。
戦闘力の解明は世界が提示する問題。
有能な戦闘力を持った人間が、研究を手伝ってくれれば、それだけで大きな利益が得られる。
第九位が任務を免除されている理由はそれだった。
「あとね。『支給金は使い切れないから返すよ。月々八万円でいいよ』って言ってくれるんだよ。とても優しい子だよ」
序列者の支給金額はそれぞれ異なるが、詩織でも月々六百万が支給されてる。
でも、それは任務に使う費用も一部含まれていての話だ。
校長に引きこもりと自分を比較され、負けられないと、詩織は必死になる。
「でも!あの子は一日ゲームだけで過ごしているんですよ!それでもマシと言えるんですか!」
「うん。他の序列者と比べて一番マシだね」
ムカァァァと噛みつきそうになった。
でも、ここで暴力に訴えてしまったら全てを失うと理解し、歯を食いしばって我慢するしかなかった。
そんな少女に哀れみの瞳を向けた校長。
「……はぁ、そんなに彼と組みたいかね?」
「……はい」
「もし第九位が希望を出していたら、彼女に任せる可能性が最も高かったね。しかし、彼女は希望を出さなかった」
「任務に前向きだったらね」と付け加えて説明される。
もし希望を出していたら、あの引きこもり部屋にご招待されていた可能性があった。
詩織は小さく彼女の行動に安堵した。
「分かったよ。私の権限を使ってチームを組ませる」
「っ!?」
「だがね、広樹くんを失望させることだけはやめてくれよ。彼が戦闘学から居なくなれば……考えただけでも恐ろしい」
「ええ大丈夫です!任せてください!」
自分の願望が叶ったことに声を荒げる。
今の詩織は晴れた空のように明るかった。
やった!組める!詩織の完全勝利!
「手続きは私がしておく。任務も緊急性のないものを用意しよう。くれぐれも気をつけてくれよ」
「はい!」
大きな返事と満ちた笑顔を見せつけて、部屋から出て行く少女。
扉が閉まるのを最後まで見届けて、校長はパソコンの画面に瞳を向ける。
映し出されているものを見て、フゥとため息をこぼす。
姫路詩織 『第十位』
『戦闘力』プロフィール
・『能力』
『黒槍出現』
能力評価値『未確定』
『具現化系』
自分の周囲、視界に映る場所に、鉄の強度を持った五メートル以内の黒い突起物を出現させる。
本数の限度は現在不明。
追記・現在同一の能力が確認できていないため、情報不足により能力評価値は『未確定』として扱う。
・『人体強化』
人体強化総合評価値(S)
運動能力強化(S)
肉体強度強化(S)
五感強化(A)
免疫強化(A)
自然治癒力強化(A)
『総合安定値』70%(S)
「評価だけは良いんだけどね…」
校長は最後にそう言い残し、パソコンを閉じた。
これからもよろしくお願いします!!
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