第151話、エリス「君は一体何をしていたんだい?」校長『ま、誠に申し訳ありません!』
書きあがりましたので投稿します!
よろしくお願いします!
5日間連続で投稿していますので、確認お願いします!
・日本方面から飛来して来た、戦闘学製と思われる物資輸送型ミサイルの情報。
・空港で確認されてない、姫路詩織の不法入国。
・荻野広樹と内守谷鈴子の海外旅行。
エリスはそれらを調べ上げ、電話の相手に叩きつけていた。
「本部にビシビシ連絡が来ているんだよ。海軍が撃墜したミサイルが、戦闘学製だったのではないか?ってね」
『は、はい…』
「で、何かい?姫路詩織がミサイルに搭載されてオーストラリアの海域まで飛んで来たと?荻野広樹と内守谷鈴子がコアラに会いにオーストラリアまで来たと?」
『……はい』
「何をやっているんだい君は?」
『誠に申し訳ありませんっ』
「申し訳ありませんですんだら海軍はいらないよ……とりあえず、君への処分だけどね」
エリスは鞄からタブレットを取り出して、とあるアプリを起動させた。
「減給だ、ついでに反省文の提出」
『ついでに?』
「何か文句でもあるのかい?」
『いっ、いえっ、滅相もございません!』
魔法石購入ボタンを押しながら、エリスは言う。
「こちらで各方面に連絡しておいた。ただ海軍の方が色々と手間なんだ。厳しく減給させて貰うよ、しばらく娯楽が出来ないくらいにはね」
『謹んで、お受け致します……』
「うむ」
10000個の魔法石購入!ありがとうございます!
表示された文字に、エリスの頬が緩みに緩みまくる。
「そして今後の話になるが、詩織ちゃんについてはどうするつもりなんだい?」
『出来れば今すぐにでも帰還してほしいところなのですが、何分言う事を聞いてくれるかどうか……』
「ミサイルに乗ってくるくらいだ。そこまでやる理由が彼女にはあったんだね」
『恐らくは…』
「では、私の考えを伝えよう」
『統括長の?』
「ああ。今の彼女を見る限り、とても落ち着いているんだ。その理由は広樹くんと鈴子ちゃんにあると考えている」
『はい』
「だから、彼女にも旅行を許すのはどうだい?ホテルの手配をし、パスポート等の必要物資を届ける。鈴子ちゃんを経由してね」
『それは少し難しいかと。詩織くんと鈴子くんの仲はいくぶん悪く、鈴子くんに頼めるかどうか…』
校長の言葉を聞いて、エリスは通話をテレビ通話に切り替えて、ある方向に向けた。
「テレビ通話に切り替えてくれ」
『?、はい……っっ!?』
疑問に思いながら指示に従う校長。そして画面に映ったものに驚愕した。
そこに映ったのは、スプーンをお互いの口に向け合う詩織と鈴子の百合百合しい光景。
「アーンする関係にまで発展しているが、これでも仲が良くないと?」
『いっいえ!そんな筈はっ…!』
「これで鈴子ちゃんを経由する事に反対はないだろう」
エリスはテレビ通話を切り、再び物陰に入る。
「私に言えるのはここまでだ。最低限だが私も協力しよう」
『ありがとうございます』
「いいさ、実は私も割と楽しめた」
『楽しめた?』
「何でもない。さぁ、君は作業に取り掛かってくれ。私は戻るよ」
校長が何かを言う前に、エリスは通話を切って物陰から出る。
「ミサイルか……詳細を説明しろって、どう言って誤魔化せばいいんだろうね」
海軍から来た文句に頭を悩ませる。
輸送物資型とは言え、何の要請も報告も無く飛ばしてしまった事実。
揉み消すにはかなりの慎重を要した。
「…………WDCの所為にするか」
WDC(Weapons development company)
戦争への危険性が高く、環境に強い悪影響を与える非合法武器を開発し売り出している闇組織。
戦闘学の天敵とも言える存在を上げて、エリスは端末に保管している情報を確認した。
「確かオーストラリアで何かをしていた情報があったな……うむ、こっちの方が手っ取り早い」
読んでくれてありがとうございます!
久しぶりにWDCの名前を出せました!
これからもよろしくお願いします!