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第15話、天草先生「買った物が不良品だったら、すぐに返品しなさい!」

書けました!♪───O(≧∇≦)O────♪

感想!コメント!ご意見!訂正の助言!なんでも待ってます!!

送ってくれた読者には、本当にありがとうございます!

勉強になり、励みになっています!(≧∇≦)


そして、ごめんなさい!

昨日なのですが、午後にアドバイスのコメントをチラっと見たのですが、気づいたら消えていて、[このコメントを削除する]を間違って押してしまったのか、送ってくれた人が削除したのか、わからなくなっています。


(押したことが1度も無いのですが)もしも、間違って[このコメントを削除する]を押して、削除してしまっていたら、本当に申し訳ありませんでした!


感想・コメントは本当に嬉しいので、よろしければ、またいただけると嬉しいです!!


またこれからもよろしくお願いします!!


6月19日に助言があり、一部の訂正しました!


6月22日に間違いに気づき訂正しました!本当に大変なミスです!人体強化と身体強化を間違っていたので訂正します!


間違い、訂正場所を教えてもらい、9月17日に訂正しました!

運動着の姿になった広樹は、目の前の光景に驚愕していた。


(なにこれ?)


そこは校舎内に用意されたジム。だが広樹の知っているジムとは大きくかけ離れていた。


見渡す限りに高そうな機材設備が点在していたのだ。


筋トレに使うベンチプレスやランニングマシーンはもちろんあり、何に使うのかわからない大型モニターに、大きな人体人形。ボルダリングができるデコボコの壁に、地面から強風が吹き出すスカイダイビングの訓練マシーン。


(どれだけ豪華なんだ?戦闘学って……)


もはや一般市民だった頃の知識が当てにならない。広樹のジムという概念が完全に壊されていた。


「では!それぞれ自分のメニューをやってね!よーいどん!」


よーいどんが口癖になっているのか、天草先生がマイペースに合図をして、生徒たちはそれぞれの設備に向かい始めた。


(俺も適当にやればいいか)


一限の筋トレは自習に近い形だった。

自由にトレーニング内容を決めて、それぞれ鍛えていく授業。


そして少し歩いた先で、広樹は一つの機械的なベットを見つけた。


「これは…」


「それはシミュレーション訓練機ね」


(なんで背後にいるんだザクロ生産機)


いつからいたのか、広樹の背後に詩織がいた。

そして、広樹の疑問にいち早く答えたのだ。


「これは仮想現実に入り込んで、実際の経験を得られるものね」


「夢の中で身体を動かすようなものか?」


「だいたい合っているわ。ただし痛覚も感じるから、夢とは違うわね」


「大体分かった」

(よし!やろう!)


広樹は冷静さを装いつつも、やってみたいと思っていたゲームが目の前にあることに気づき、瞳は輝かせていた。


「じゃあ、これでトレーニングしてみるよ」


「じゃあ、私も一緒にやるわね」


なんで?

それが広樹の思った一言だった。


「初めての体験だから、私がレクチャーするわ」


「…ああ、よろしく」


続いた言葉に納得をした。確かに、始めての体験で分からないこともあるだろう。詩織はそれを踏まえて、付いていくと考えたのだ。


「じゃあ、ベッドに備え付けてあるヘルメットを被って。あとは私がやるから」


「ん」


詩織の指示を受けて、光のランプが点滅している白いヘルメットをかぶる。

頭部が丸ごと入り、視界が真っ暗になった。


「じゃあ、今から目を瞑って。二十秒ほどで仮想現実に入るから」


首を縦に振り、返事を返す。

そして、意識が軽くなる感覚に襲われ、妙な感触に身体が支配された。


「もう目を開けていいわよ」


目を開くと、さっきまでのジムとはかけ離れた光景が目に入った。


「廃ビルか?」


「そう。使われなくなってから、数年が経過した廃ビルを場所に選択したわ」


割れた窓ガラスに、亀裂の入った壁と柱、埃が地面を泳いでいることから、取り壊しが決まった廃ビルだとイメージさせられる。


「戦闘訓練だから武器が必要ね。何かリクエストはある?」


「ん?戦闘訓練?武器?」


「ええ、この仮想現実でなら、データにある武器なら何でも出せるわ」


そう言い、詩織は目の前に現れた光の表示板を操作した。


そして、ズンという音と共に、詩織の手に一丁の銃が現れる。

しかし、広樹はある疑問を抱いていた。


(戦闘訓練ってなに?……ああ、ミリタリーゲームね。てっきり障害物競走をすると思ったけど、こっちの方が面白そうじゃん)


広樹は今も戦闘学のことを正しく理解していなかった。


ジムで筋トレを行う理由は、危険な任務の成功率を上げるためだった。


しかし、彼の中では、筋トレの理由は戦闘力の人体強化をコントロールする為だと理解。任務は地域での奉仕活動の一環としか考えていなかったのである。


「戦闘訓練ってことは、何かと戦うのか?」


改めてミリタリーゲームと納得した広樹は質問を飛ばした。


「そこはまだ決定してないけど、どうする?NPCを用意する?」


そして、広樹は一つの考えを思いついた。それは、彼の憎悪によって生まれた提案だった。


「それじゃあ、ザク…詩織と俺で戦わねえか?」


「……え?」


いきなりの提案に返事が出せなかった。

呼吸に乱れが生じながらも思考を回していたのだ。


(いきなり広樹と戦うの!?……でもこれはチャンス……)


詩織は自分の実力を、広樹に認めてもらいたかった。


そして、あの銀行での失態を、彼自身で帳消しに出来る機会を得られたことに歓喜した。


「分かったわ。それじゃあ、ディスプレイに記載されている武器なら何でも出せるから、好きな武器を選択してね」


その言葉と共に、広樹の目の前に光の表示板が浮かび上がる。

そこには武器のリストがあり、操作もわかりやすいものだった。


「じゃあ、開始は五分後、お互いランダムで違う場所に転送されるから、そこからスタート。廃ビルの外には出られないから気をつけてね」


「分かった」


説明をした詩織も、ディスプレイに視線を戻した。

武器は自身が転送された直後に、手元に現れるとディスプレイに表示される。詩織が設定したのだ。

さらにディスプレイの表記が増え続ける。


一対一、対人戦、どちらかの死亡判定が確認され次第、終了。


つまりは、この仮想現実内でどちらかが死ねば終わりということだ。


「そろそろ五分ね。準備は大丈夫?」


「おう。選び終わったぞ」


「じゃあ、また会いましょう」


その一言の終わりに、目に映るものが変わった。








別の場所に飛ばされたのだと理解する広樹。

服装も変わり、複数のポーチが付いた黒い兵装姿になっていた。


場所は1階。開いたガラス扉の奥に見えた景色が、それを教えてくれた。


そしてズゥゥンと独特な音を立てて、広樹の手元と足元に武器が現れる。


AK-74、CZ805ブレン、スコーピオンEVO3、PP-2000……


広樹は銃の知識がなかった。なので、ほぼ適当に見た目の良い銃を選んだ。


弾と予備マガジンも含め、持ちきれない量を出させたのである。


「これで…」

(ザクロを本物のザクロみたい…)


内心に並べられたのは、詩織への惨殺宣言だった。

広樹は今までに積み上げられた詩織への恨みをこの場で倍返ししようと考えたのだ。

だが……


(あれ?引き金が…)


指先に力を入れても、その引き金はビクともしなかった。

それは用意した銃器の全てがそうだったのだ。


(どういうことだぁぁああ!)


仮想現実で不良品を用意されたと決めつけ、広樹は目を大きく開きながら、声に出ない叫びで不満を爆発させていた。


当たり前だ。銃器の知識が無い広樹に、銃を使えなかった。


安全装置セイフティが引き金を止めていたのだ。


(くっ!……じゃあ使えるのは…)


銃器と弾丸、予備マガジンを全て捨て、余った残りの武器に目を向けた。


その鉄の肌は、自分の顔を鏡のように映していた。


(日本刀…)


黒い鞘から見えたのは、鋭さを持つ広い刃。広樹は、銃器以外にファッション気分で、刀を一本と手榴弾八個、発煙手榴弾三個、閃光手榴弾三個を選択していた。


(手榴弾は映画でピンを抜いていたよな…)


映画の知識が役立ち、なんとか使える武装が増えたのだ。


(コレで行くしかないか…)


兵装に備え付けてあったホックやポーチに武装を取り付けた。


(じゃあ行くか)


埃が舞う空間を歩き始め、見えるのは受付カウンター、壊れたエレベーター、止まったエスカレーター。

広樹は始めて感じる感覚を味わっていた。


(廃ビルってこうなってんだな。天井が崩れて、穴もあるな)


廃ビルに入る機会なんて滅多にない。

改めて、貴重な体験をしていると感じる。


(壁と柱なんてヒビだらけじゃん、地震でもあったのか?)


広樹は停止したエスカレーターを登り、二階にやって来る。


詩織と会話をしていた場所から確認した、外の風景から、この建物が八階建て以上だと予想した広樹は、広い廃ビル内で早々、詩織に見つかる可能性は低いと判断し、軽い気持ちで散策していた。


(いないよな?)


余裕の表情で歩き、十字路に差し掛かった広樹は、胸ポーチから一つの発煙手榴弾を取り出した。


(念のために使えるか試した方がいいよな)


さっきみたいな不良品だったら困ると考え、一番安全そうな発煙手榴弾を使おうと手に持つ。


(ほらよっと)


心に投げ言葉を付け加えながら、ピンを抜いた発煙手榴弾を、自分が通った廊下に投げた。

数秒して煙が発生したことから、不良品ではないとホッとした。そして…


(面白いなコレ)


おもちゃを見つけた子供のような瞳で残った発煙手榴弾を見る。


(どうせ、発煙手榴弾じゃあ、ザクロは倒せないし、……いいよな)


また一つ、発煙手榴弾のピンを抜き放り投げた。次は右廊下から煙が発生した。


(最後の一個!)


次は正面の廊下。最後はピッチャーフォームで全力投球をして投げた。しかし突き当たりの壁に跳ね返り姿を消す。

数秒して煙が充満してきたことから、そこに転がっていると分かった。


(……閃光手榴弾も倒せないよな……)


いろんな意味で子供に戻る広樹。変な屁理屈を立てて、自分を正当化したその手には閃光手榴弾が握られていた。


投げる先は、二回目に発煙手榴弾を投げた右廊下。まだ煙が充満している空間にピッチャーフォームを構える。


(やっぱり閃光ってことは、目を潰すくらいの光が出るんだよな。……煙でいい具合に)


閃光にビビり、広がる煙が閃光を防ぐ壁にならないかと考えたのだ。


(必殺!俺の光る閃光球!)


変な技名を瞳の中で叫びながら、今回一番の豪速球になった閃光手榴弾は、煙の壁の中へと消えていった。

だが、閃光は起きず、何も変化が起こらなかった。


(不良品だったか)


閃光手榴弾に不良品の烙印を押した広樹は、新しい期待の瞳を宿しながら、最後の一種の手榴弾に触れた。それは爆発するタイプ。


(怖い、けど投げてみたい。投げなきゃ男じゃねえだろ!)


どこかの熱い野球部員になりきる広樹。ピンを抜いた黒い物体を、またもピッチャーフォームで全力投球をした。場所は再び右廊下。


(不発だった閃光手榴弾に当たれ!)


いい具合に閃光手榴弾が爆発に巻き込まれれば、閃光の光も合わさった爆発が見られると思ったのである。


煙の壁に消えた手榴弾。

跳ね返った音がしたが、地面に落ちる音がしなかった。


それを不審に思った広樹は、一歩前に出ようとしたその時……


ドォォォォォン!!!という爆発音が、一階から振動とともに轟いた。

そして、広樹は疑問を抱いた。

爆発音は下の一階から響いてきた。ここは二階。どうして一階で爆発音が起きたのか。


広樹は原因を確かめようと、煙が舞う右廊下へ歩きだす。

だが、一歩目で目の前に、『勝利』と表記された光る表示板が現れた。


「……は?」


間抜けな声を漏らし広樹は、突然の結果に理解が追いつけなかった。


そして、広樹の身体は空間から消滅した。












広樹が『勝利』の文字を見る十分前。


(ここは六階ね)


外から見えた景色で、場所の把握をした詩織は行動を開始していた。

片手に持つのは、威力の高い銃弾を撃ち出せる自動式拳銃、デザートイーグル。


今回の勝負、人体強化による高速移動と、小回りのきく自動式拳銃で広樹を倒そうと考えたのだ。


(さあ、どこにいるの?)


最初に聴覚に人体強化を発動。今の詩織の聴覚は通常の数十倍の精度を発揮していた。

(下……一階で鉄の塊を落とす音?これは銃器ね……広樹は一階にいる)


広樹の居場所を掴み、流れるように下の階に降り始める。


(…っ!見つけた!)


場所は二階。階段やエスカレーターなどの通常ルートを使わず、崩れた穴を利用して二階まで降りたのだ。


そして奥に見える停止したエスカレーターから広樹が出て来たのを発見した。


(そのまま廊下に入るわね)


エスカレーターのある広い空間から、狭い廊下に入り込む広樹。

詩織は気配を消して追いかけ、廊下の入り口で隠れて立ち止まった。


(罠?隙だらけじゃない。……ってアレは!?)


警戒を解いた動きをしている広樹を見て、疑いをかける詩織の瞳が一つの武装を目視する。


(日本刀!?それに銃器は何も持ってない!?どういうこと!?)


何度目か分からない。詩織は再び広樹の行動に驚かされたのである。


(あれは完全に接近戦の装備。狭い廊下を選んだのも納得だわ)


廊下には倒れた台車や、飾ってある大きな植木鉢、さらに彼は十字路の真ん中に立っている。


もし、銃で撃たれても台車の影に隠れるか、別の通路に飛び込めばいい。

彼はここで陣地を作ったのだと分かった。


(私が出るのを待っている?……一発でも外したら場所がバレて隠れられる)


弾薬の消耗を狙った作戦。

こちらが無駄玉を撃って、弾薬が尽きれば残るのは人体強化と能力のみ。


(能力で攻撃する……駄目ね、あそこまで堂々としているのなら、何か策があるわ)


十字路で刀を抜かず、堂々とした立ち姿に、策ありと言う文字が彼の背中に見える。


誤った行動一つが敗北に繋がると、その姿を見て思わせられた。


詩織は一度視線を外して廊下から見えない位置、入り口角の壁に寄りかかりながら思考を回す。


(どうする、これじゃあ銀行の時と同じじゃない……また私がおびき寄せられた状況……だけど)


過去の記憶を思い出し、詩織の口元に笑みが生まれた。


(銀行の失態をこんな形で帳消しに出来るなんて……)


詩織の中に熱い闘志が湧き上がる。前と同じ状況で、再戦が叶ったのだ。こんなに嬉しいことはない。


詩織は人体強化を開始、身体全体の運動能力を最大限まで強化した。


(勝負よ!)


強い意志を叫んだ瞬間、廊下から鉄の塊が跳ね飛んで来る音が聞こえた。この音は…


(手榴弾!?)


居場所がバレたと即座に判断。詩織は強化した脚で右に飛び退き、身体を限界まで伏せた。


(爆発しない?……これは発煙!?)


騙された。だが、ここで止まっては駄目だ。

詩織は次の彼の行動を予測した。彼の先を予測し、彼の先を行く。限界まで振り絞った思考が導き出した答え。

それは移動だった。


(煙の中で撃っても弾を消費する可能性が高い!ここで待機していても回り込まれる!)


自分の正解を掴み、詩織は右の通路を走った。広樹のいる十字路の右通路に繋がる入り口まで移動する。だが…


(ここも発煙を!?)


さらに先を読まれていたことに驚愕をあらわにする。だが詩織は脚を止めず、次に導き出した場所に移動した。が…


(先を読まれすぎている!?)


すでにそこにも発煙が充満していたのだ。詩織は自分の予測を看破されたことに、自分に失望を覚えた。


(きっと次の場所にも、彼の手が伸びているっ……だったら!)


詩織は自分の考えを捨てて、来た道を引き返した。詩織の導き出した答えが、彼の予測に入るのなら。導き出した答えの逆で戦おうと考えたのだ。


最初の地点に戻り、予測も考えも捨てて、再戦を挑もうと考えたのだ。


(広樹!あなたに絶対勝ってみせるわ!)


今の詩織には、広樹に勝つことしか無かった。彼女は作戦も予測も捨て、ただ自分の好敵手だけを見ていたのだ。


そして結果、詩織は周りへの注意が抜けてしまっていた。


ドスっ


煙が舞っている廊下から、一つの塊が飛び出し、詩織の頭に直撃したのだ。


頭を揺さぶられ、足を踏み外す感覚に襲われた。


詩織は崩れた穴に落ちたのである。

次に彼女を襲うのは地面への衝撃だった。


「っ!?」

(なにがっ……起こったの!?)


意識が朦朧としながらも、動かなければいけないと、閉じられた目を開け、


――――っ光に襲われた。


「ッッッ!?ッッッッ!?」


それは声にならない悲鳴。


重なる衝撃に襲われ、詩織は地面にひれ伏していた。

脳を揺さぶられ、目をやられ、まともに動くことが出来ない。

だが、まだ闘志はあった。


(目が使えなくたってぇえええええ!!)


再び聴覚に人体強化を発動。

視覚の情報を切り捨て、聴覚に全神経を集中させたのだ。

そして聞こえてきたのは鉄の塊が頭上で跳ねた音。


(今度こそ手榴弾!)


詩織は右脚で地面を全力で蹴りつけ、手榴弾が落ちると予測した場所から離れる。

爆発を防ぐ障害物を認識できない状況下で、彼女が唯一とれた行動は、爆発地点から離れることだった。


(手榴弾は防いだ!次は何が来る!)


爆発する直前、次に起こる事に備えて人体強化を開始した。

しかし


ドォォォォン!


「……………ぇ?」


身体を襲った無数の痛み。詩織は潰された目を震えながら開き、ぼやけた視界で自身を見た。


「何よ…これ?」


詩織の身体には、数えきれないほどの銃弾が撃ち込まれていた。

それだけではない、この空間にあるもの全てに弾痕があったのだ。


「……ああ……そうゆう……ことね……」


途切れた言葉を発する詩織は、手榴弾が爆発した地点を見て、この結果に納得した。


そこには粉々になった銃器とマガジン、空薬莢が散乱していたのだ。


彼は全て計算していたのだ。私がここに落ちることも、手榴弾の爆発で、大量の弾薬を暴発させ、銃弾の嵐を引き起こすことも。


「……やっぱり……勝てないや……」


最後の言葉を皮切りに、詩織の肉体は消滅した。

今後ともよろしくお願いします!!

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