第135話、メリル「日本のアニメに登場するマフィアはカッコいいデス!」
1週間もお待たせしてしまい申し訳ありません!
書きあがりましたので投稿します!
今回はかなり短めです!
よろしくお願いします!
「詩織〜〜どこデスか〜〜」
金色の長髪を揺らす一人の『マフィア』、のコスプレをしたメリルは、詩織と逸れて彷徨っていた。
周囲から好意色の視線で見られながらも、迷った足つきで散策する。
ペアを組むのなら、何を置いても詩織と組みたい。
メリルはその気持ちを一心にしていた。
「詩織〜〜詩織〜〜」
彼女が姿を消したのは、広樹達を見失った直後だった。
白髪の幼女に引っ張られ、人混みに消えた広樹達。
それを詩織は間髪入れずに追いかけ、メリルだけが出遅れた。
「ソーリーソーリーアイムソーリー」
やる気のない声音で誘いを断りながら、参加者で溢れる会場を淡々と歩き回る。だが詩織は見つからず、そして誘いを断り続けるのも精神的に苦しかった。
そろそろ限界だと、メリルはポケットから端末を取り出す。
「もうしょうがないデスよね」
独り言を呟きながら、しぶしぶと詩織の番号を開き、画面上に映し出す。
「もし邪魔な時に電話してしまったら嫌われそうデスが……」
小さな懸念を感じながら、メリルは呼び出しボタンに指をかける……その時、
「あの〜」
「ソーリー…んっ?日本語?」
突然の日本語に、メリルは断り文句を中断した。
「ええ日本語です。ヒッソリと日本語が聞こえてきたので、誘いやすいかなと思って……」
背後から聞こえる男性の敬語に、番号の画面を開いた状態でメリルはゆっくり振り返る。
「良ければ、一緒に組みませんか?」
「…………Wow」
メリル、本日二度目のWow。
一度目は詩織が黒い怪物として現れた時。
そして二度目は……
「あ、俺の名前は荻野広樹と言います。気安く広樹と呼んでくれれば──」
読んでくれてありがとうございます!
メリルには悪いですが、詩織よりも先に広樹と再会させてみました!
詩織フラグと鈴子フラグがメリルを襲うかもしれない展開に!楽しみにしてもらえると嬉しいです!