祝!第100話+α、「そして少女は、終末の彼方で目を覚ます」
遂に来ました!
祝!第100話に突入です!ここまで長かった!
これからも頑張って書いていきますので、どうかよろしくお願いします!
それは、一人の少年の分岐点。
──チクショぉ、俺はアニメに出てくる様な主人公じゃないんだ。能力も無ければ、必殺技も持ってない、ただの一般人なんだよ
彼は自分の弱さを知っていた。
──でも、なんやかんやでお前を助けたい俺がいる。一度慰められた事があったからな……え?ストックホルム症候群だって?ああ、もうそれでいいや
過去の失敗を思い出した。
──俺はお前が怖い!すっごくすっごくスッッッッゴォックゥ怖い!……でも、もう逃げられない状況なんだよぉお!
逃げずに前を向いた。
──今だけはお前の為に勇気を振り絞ってやる!
震える心を強く正した。
──お前を助けるのに能力も必殺技を必要ない!俺みたいなカス野郎で十分だ!
強い決意を顔に出した。
──詩織!なんの力も持ってない俺が、お前を是が非にでも救い出す!
彼は少女を救う事を望んだ
──でもやっぱり!もしこれで俺に何かあったら一生恨み続けるぞぉおお!!
彼は変わらず広樹だった…
この世にあるとは思えない場所がある。
そこは広大な緑の草原。
そよ風が草花を撫で、擦れる音が辺りに鳴り響く。
そこにある一つの白いベッドで、
「ぁ……」
彼女は身体を震わせ、意識がゆっくりと覚醒する。
「何……これ……」
意識がぼやけながらも、身体がうまく動かせない事に不審に思った。
「此処は……?」
青空と雲しか見えない。
なんとか首を動かして横を向くと、そこには緑鮮やかな草原がただ広がっていた。
「なんで……私が此処に」
「それは詩織が無茶をしたからですよ」
「っ……!」
突如と背後から声が聞こえ、反対側を向こうとする。
「私が移動します」
私を気にかけて、彼女はスタスタと歩く。
そして、
「お互いに馬鹿をしましたね」
「……なんで……?」
「まぁ、色々とあったんですよ」
私は彼女を知っていた。
「榛名?」
「はい、榛名ですよ」
「……此処はどこなの?」
「…………」
私の質問に、榛名は困り顔を浮かべた。
「…………詩織」
言いづらそうな雰囲気を漂わせて、
「此処は魂を落ち着かせる場所です」
少し大人びた瞳色を示し、榛名は私の額に手を置いた。
「受け入れてくれるのには、少し時間がかかると思います。でも、私がちゃんと付き合うので、心配しないでください」
「……榛名」
「何ですか?」
「何が起こったのか、今全て教えなさい」
「……ちょっとずつの方が良いですよ」
「私は全てが知りたいの」
「……そうですか。では──」
まず、何からお話ししましょうかね。
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『100話記念!』
設定紹介(続きの展開によって変わる情報もあります)
未設定の項目については『???』で対応します。
・荻野広樹『男・16歳』
能力『無し』
序列『無し』
銀行の件から勘違いが始まり、流れで戦闘学に転校した主人公。
戦闘力を持っていない事を自覚しているが、戦闘学の生活支援を魅力に感じて、戦闘学側の勘違いを盾に在籍している。
安全主義の持ち主であり、次に危険な仕事を押し付けられそうになったら、退学届けを提出しようかと考えている。
平凡系な容姿。(ザ・主人公な顔)
クラシックが好き。(歌えるほどに)
一億円当選くじを持っているが……
・姫路詩織『女・16歳』
能力『黒槍出現』
戦闘学が認めた『序列第十位』
容姿端麗の才色兼備を持ちながら、銀行の件をきっかけにナニかが目覚め、広樹を追う様になった。
また、広樹に自分以外の人間が近づく事を嫌い、独占意欲があると思われる。
ヒロイン称号「ヤンデレ枠」
不法侵入からストーカー、追跡まで、難なくこなすヤンデレ系ヒロイン。
・白姫葉月『女・16歳』
能力『???』
戦闘学が認めた『序列第一位』
容姿端麗なロリ。広樹の周りでちょくちょくと姿を現し、色々と助ける行動を見せている。
日本支部の序列者になる前は、海外の支部に在籍していた。
本人の意志から会話をしたがらず、付き人にしている人工知能に全て任せている。
ヒロイン称号『ロリ枠』
一話以前から広樹と関係を持っていた節があり、人工知能に身体を与えて、広樹の近くに在籍させていた。
そして特別な装置を使い、人工知能の身体を通して、広樹との日常を過ごしていた。
・内守谷鈴子『女・16歳』
能力『誘導改変』
戦闘学が認めた『序列第九位』
ゲームに依存する引きこもり少女。
任務を受けない代わりに、研究に協力する事を約束。
出会った時に見せた広樹の親切心に惹かれて、長年続いた孤独の影響から、広樹に依存しかけている。
ヒロイン枠『ヤンデレ枠』
広樹の近くにいたいけど、距離感が掴めず、嫌われる事をとても恐れている。
・緑川榛名『女・??歳』
能力『無し』
立場『開発者』
詩織と同年代を思わせる容姿と、ポジティブさを発揮する天才開発者。
行動原理はバカだけど、高い才能を秘めている。
ヒロイン枠『バカ枠』
広樹に向けた恋愛感情は見えないが、友好的な気持ちは持っている。
・????/コアラ子『女・13歳』
本名は未確定。
能力『身体変質』
立場『新入生』
可哀想な運命に愛された少女。
色々な不運が続いて、イベント中に広樹の両手に収まる形になってしまう。
コアラ子と呼ばれているのは、イベントの開会式での広樹のコアラ好き発言に、同調した事がきっかけである。
・斉木/さやか『無性・??』
能力『無し』
立場『葉月の為の人工知能』
葉月が生成した肉体を持つ人工知能。
斉木として広樹の近くにいた頃もあれば、さやかとして葉月のサポートもしている。
・光崎天乃『男・??歳』
能力『???』
戦闘学が認める『序列第二位』
自分の興味を優先して、他者の迷惑を考えずに行動する問題児。
広樹にも興味を持ち、調べるうちに葉月との関係疑惑が浮上。現在も隠れて調査している。
・???灯花『女・??歳』
苗字は未確定。
能力『透過』
立場『天乃の付き人』
天乃の問題行動に付き合わせられる少女。
問題を起こした際は、暴力によるお仕置きを繰り返す。
最近ではストレスの影響で、胃薬の世話になっている……(たぶん)。
・????/校長『男・40代』
本名は未確定。
能力『能力鑑定』
立場『戦闘学日本支部総責任者』
序列者の問題行動に胃を痛める大人。
最近では胃薬の大量摂取で、医者から注意を受けた事も……(あるかも)。
・????/博士『男・??歳』
本名は未確定
立場『榛名の師匠・施設の主任』
怪しい喋り方をする大人。
結婚して妻がいる。
榛名の問題行動に振り回されて、校長と同じ胃薬を摂取している……(かもしれない)。
・天草愛『女・??歳』
能力『喪失している』
立場『担任教師・元戦闘力者』
ポジティブを発揮する生徒思いの女性教師。
過去に起きた大規模作戦の失敗によって戦闘力を失った大人達の一人。
・内田海香『女・16歳』
能力『重力操作』
立場『イベントで詩織と同じチーム』
詩織に大きな尊敬を抱いている。
銀行の件で、広樹の実力を勘違いしている。
・誠空斗『男・16歳』
能力『透視』
立場『イベントで詩織と同じチーム』
詩織に大きな尊敬を抱いている。
銀行の件で、広樹の実力を勘違いしている。
・アイリ・エデルマン『女・8歳』
能力『調和操作』
立場『広樹達に救われた少女』
組織WDCに捕まったが、広樹達に救われて、戦闘学本部で身柄が預けられている。
イベント後には日本支部に転属する予定。
広樹と関わった記憶を失っている筈だが……
・メリル・キャンデロロ『女・16歳』
能力『振動粒子』
立場『海外の序列者』
詩織とは過去の合同任務で仲良くなり、日本語を勉強している。
・統括長『?・??歳』
能力『???』
立場『戦闘学本部最高責任者』
姿と声が明かされてなく、上層部でも一部にしか正体は知られてない。
校長よりも何倍も歳をとっている。
また、未成熟の女の子が好きという情報も……
読んでくれてありがとうございます!
タイトルですごく迷いましたが、その末に第1話に似た感じに決めました!
これかもよろしくお願いします!
頑張ります!