7話 茶髪ーーーーーー
「やった~松田君来てくれるんだ~」
「うっうん。やる事終わったら行くよ」
「おっけー、じゃあ駅前のとこね」
「うん」
そう言って、女子の集団から抜け出す。
やる事は結構時間が掛かりそうだが……まぁしょうがない。
伊藤さんとのカラオケだ。
絶対外せない。
俺は少しでも伊藤さんとのカラオケの時間を伸ばす為に、ダッシュで、あの茶髪の女子の所に向かった。
幸いまだ廊下を歩いていたので、俺は彼女に声をかけた。
「あの……さっきはじろじろ見ちゃってごめんね?その……下心は無くて、純粋に可愛いな~と思って見ちゃったんだ」
すると、驚く様な表情をした後、顔を赤らめる。
やべっ、また怒ってる。
「ごめんね?……怒ってるよね?」
すると、彼女は首を横にふって呟く。
「…………怒ってない……でも、その、恥ずかしかった…………かな?」
んぐっ!
可愛いっ!
俺は、溢れ出す下心を抑え、言葉を紡ぐ。
「そうだったんだ……ごめんね、お詫びに何でもするから、なんかあったら言ってね」
すると、彼女は指をもじもじさせて呟く。
「私………桜 梨絵って言うんですけど……」
「うん」
「私の事呼ぶ時は、梨絵ってよんで下さい!」
何っ!
したの名前で呼ぶ…………この子、俺の事好きなのかな?
そんな思考が巡る。
いやっ!そう決めつけるのにはまだ早い。
勘違いやろうになるのは御免だ。
「分かったよ、梨絵」
「うん、ありがとう」
そう言ってにこりと頬笑む。
あぁ~可愛い。
「じゃあ、もう行くね」
そう言って梨絵は走り去っていった。
「次は、職員室か~」
憂鬱になりながらも、どうにか俺は職員室に向かった。
途中で、何人かの女子に連絡先を聞かれたが、ハニートラップは避けたいところなので、断っておいた。
「失礼します」
職員室のドアを開けて、中に入る。
すると、直ぐに先生(禿げてる)を発見する事が出来た。
「あの……先生。俺は怒られるのでしょうか?」
すると、座っていた先生が振り向き、口を開く。
「あっあぁ、松田か……そうだな…………理由にもよるが……どうして遅刻した?」
「寝坊しました」
俺は即答した。
早く伊藤さんに会いたかったし、嘘はばれそうだからだ。
すると、先生(禿げてる)は作文用紙を取り出し机に叩きつける。
「取り合えず反省文を書いてからが本番だ。覚悟しろ」
おっと、先生(禿げてる)は、戦闘体制に入ってしまった。
これは不味い。
しかし、俺に出来るのは反省文を書くことだけなので、反省文を書くことにした。
~10分後~
「はい、先生出来ました」
すると、先生(禿げてる)は額に青筋を浮かべる。
うっ怖い
「そんな、速く出来る訳ないだろ!」
俺は、先生(禿げてる)に紙を渡す。
「…………フムフム…………………………………………完璧だ……」
先生は瞳に涙を浮かべている。
「お前が反省してる事が良く分かった。よし!今日は帰っていいぞ」
「ありがとうございます」
よし!
修行の成果だな!
俺は小さな喜びを胸に、伊藤さんのいるカラオケに向かった。
「俺の彼女は高校No.1美少女なんだがなんかおもってたのと違う~桜ノ宮さんキャラが定まってないよ~」も連載してるので、ぜひみてください。