【閑話】スキル解説
主人公のスキルがちょっと分かり辛い、と言われた事がありましたので
第3章、本編の前に章編成を兼ねて入れておこうと思います。
必要の無い方は飛ばして下さっても本編に影響はございません。
ただスキルを並べても面白くないので、会話風にしてみました。
解説は、本編では回想シーンにしか登場しない森崎美亜と、主人公シリュー(僚)の2人です。
「ぱんぱかぱあ~ん! 私、森崎美亜がお送りする、ステータス解説のコーナーはじまりでーす」
「って、美亜? なんで……」
「今日は特別だよ、付き合ってね僚ちゃん」
「あ……あの、うっ……」
「僚ちゃん、泣かないの。ほらっ顔あげて?」
「ばっ、泣いてないよ!」
「うん……。じゃあ早速いってみよー。先ずは名前から」
“ 明日見 僚 ”⇒“ シリュー・アスカ ”
「第19話からシリュー・アスカって名乗ってるんだよね」
「まあ色々あって、別人になりすます事にしたんだ」
「……ごめんね、辛い事あったのに傍にいてあげられなくて……」
「美亜が謝る事ないよ」
「……うん……、じゃあ次、【メニュー】について」
「日向君やほのかちゃんたちは、【ステータスビュワー】だったよね? 何が違うの?」
「ええと、【ステータスビュワー】はただステータスを表示するだけ、言ってみれば写真を見る様なもので、書き加えたり操作したりは出来ない。一方【メニュー】は、パソコンやゲーム画面みたいなもので、各項目のタブが並び、任意の操作が出来る、って感じかな」
「うんうん。でもなんでシリューちゃんだけ?」
「シリューちゃんって……まぁいいか。その辺はよく分からないんだ……」
「そっか、そこはあんまり触れない方がいいみたいだね」
【メニュー】
『ステータス』
『固有スキル』
『スキル』
『魔法』
『アビリティ』
『ガイアストレージ』
『ギフト』
「以上が、今のところ【メニュー】に出てる項目だな」
「じゃあ、それぞれの解説は次の通りです」
『ステータス』
固有名 シリュー・アスカ
称号 ???? 龍脈からの帰還者 異世界の旅人
年齢 17歳
魔力 0
魔力量 0
固有スキル:翔駆 ガイアストレージ 解析 完全再現 抵抗 探査 ターゲットスコープ(光像照準システム) ストライク・アイ(統合目標指定システム)
スキル:無詠唱 並列思考 麻痺耐性 暗視
魔法:火、土、雷、光、無、生活
特殊技能:殺撃放電 麻痺放電
アビリティ:真力
ギフト:生々流転
『固有スキル』
翔駆:ジャンプした後、空中に足場を作り更にジャンプ出来る。水平移動も可能。
ガイアストレージ:星の保管庫。生きているもの以外を収納可能。数量、質量に制限無し。有機物については時間経過無し。無機物については自動修復機能有り。直接手で触れる事で収納、メニューもしくは直接アクセスする事で取り出しが出来る。
解析:事物の構成要素を理論的に調べることにより、その本質を明らかにする。生命体についてはその能力をステータス化して表示、工芸品等については構成素材、年代、作成者、作成地、真贋等を判断する。
完全再現:一度見た魔法・特殊技能を再現出来ます。但し魔法は発動の過程まで見たものに、特殊技能は攻撃を受けたものに限る。
抵抗:魔法・特殊技能及び状態異常の攻撃を受ける事によって、その攻撃に対する耐性を得る事が出来る。
探査:探知・測距を行いPPIスコープに表示。受動的・能動的の2つのモードがある。
アクティブモードでは、目標の対象・条件を絞り込む事で、探査範囲は狭くなるが距離が延びる。〔正面に対して、探査角60度・距離7km〕
パッシブモードでは逆に距離は3kmと短くなるが、探査範囲が360度、対象を広く設定出来、更に常時探査が可能となる。
「シリューちゃん、PPIスコープって何?」
「自分の位置を中心として、捉えられた目標が鳥瞰的に表示されるモニターみたいな物かな」
「なるほど、もっと分かり易く!」
「えっと、例えば……。軍事物の映画とかアニメで、黒くて丸い画面に緑の放射状のラインが引いてあって、その画面の中心から伸びた1本の線が、時計回りにくるくる回って……」
「あ、分かった! ピコーン、2時の方向に敵機発見! ってやつだ」
「ま、まあそんな感じ。おれのはくるくる回ってないんだけど」
「それと、【抵抗】って実際に攻撃を受けないといけないんでしょう? なんか、辛そう……」
「うん、普通に辛いし痛いし苦しい、マジで死にそう……」
「ギリギリ……なんだよね……」
「そう、ギリギリ……」
ターゲットスコープ(光像照準システム):目標を視線により指定、ロックオンする。
ストライク・アイ(統合目標指定システム):複数のターゲットを同時にロックオンする事が可能。
マルチブロー(同時複数発射)での魔法発動可
『スキル』
無詠唱:魔法を詠唱無しで発動する事が出来る。
並列思考:幾つもの思考を同時に行う事で、別系統の魔法を同時多発的に発動。
麻痺耐性:麻痺攻撃を完全にレジストする。魔法・薬物・ガス等攻撃の種類を問わず。
『魔法』
イメージ、又はメニューから発動する事が出来る。
火:フレアバレット
土:メタルバレット
雷:サンダースピア
光:セイクリッドリュミエール
無:マジックアロー【マジックアローに自動追尾機能が追加されホーミングアローに変化】
生活:洗浄 着火
「魔力ゼロのシリューちゃんが、どうして魔法を使えるの?」
「ごめん、それ俺にも分からない」
「そっか、これもあんまり触れない方がいいのかな?」
「ええっと、俺からは何とも……」
『アビリティ』
真力:魔力・覇力・理力を同時に行使出来ます。但し覇力については現在未修得。
『ギフト』
生々流転:世の中の全ての物は、次々と生まれ時間の経過とともにいつまでも変化し続けていく。
「ギフトの【生々流転】、まんま四字熟語の説明のような……」
「そうなんだ、今の所これがどんな能力なのかはっきりとは分からない。ただ、魔法やスキルを覚えたり、変化したりするのはこのギフトが関係してると思う……って、どうした?」
「あ、うん、そろそろ時間かなって」
「え?」
「私、もう行かなくちゃ」
「な、そんな……もう少し……」
「そんな顔しないで。私もう一度シリュ……僚ちゃんに会えて嬉しかったよ……」
「……うん……俺もだよ美亜……」
「僚ちゃん、お願い、ちゃんと……生きてね……」
「ああ、分かってる、ちゃんと、生きるよ」
「……いつか……どこかで……」
「ああ、いつか、どこかで」
本日この後続けて、第3章33話を投稿します。




