プロローグ~届かぬ叫び声~
~前書き~
1日一話頑張りたいと思います!
───そう言えば、今日が新作RPGの発売日じゃねーか。
10歳の誕プレで買ってもらったゲームPCをいじりながら自称天才ゲーマーの彼は新作RPGの発売日が今日だということに気づいた。
───東京のアニ○イト限定発売とかRGKもイジワルしてくれるよな。
大手PCゲーム会社のRGKへの文句を思い浮かべながら彼は外出の準備を始める。
──『荷物はとりあえず、お出かけセットと必要最低限のものでいっかな。』
そんな事を呟きながら5年間封印されていたお出掛けセットとスマホ、充電器と手動発電機、飲み物と食事とお財布を詰め込み、さらにお気に入りのフィギアと人形をバッグに入れる。
『よーし これで一様必要最低限の物は入れ.........って多いわっ!?』
と軽く自分に突っ込みをいれつつフィギアと人形を机に置き、家の玄関へと向かう。
今日は暑そうだなー。なんてことを考えながら家のドアを開け外へと出る。
『あつっ!? 想像以上の暑さだなー。おれが引きこもってる間の5年間に地球温暖化すすんだか?』
とかなりの猛暑に思わず皮肉を口にしながら最寄りの駅へ向かう。
ふらふらになりながらもやっと駅にたどり着き電車待ちのベンチに座る。
その瞬間だった。
『いでよ 悪しき魔王を討つ勇者よ いざヘブンへと参り魔王を、まおうを、う、ぅ、.....はっくしょんっ』
突然彼の周りにRPGでよくある魔方陣のようなものが現れたのだ。
そしてその地面に浮かび上がっている魔方陣は彼を呑み込み始めたのだ。
『なんだこれぇぇぇぇぇぇーーーーーっ 誰か助けてぇぇぇぇぇーーーっ』
彼のその叫び声は田舎の無人駅では誰の耳にも届かなかった。
そして彼には夢にも思っていなかった。
まさか
この日を境に異世界で生きていく事になるなんて。
そして異世界に君臨する魔王を倒す事になるなんて。
~プロローグ終了~
~1話へと続く~




