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友人Aの反逆日記  作者: みくじ


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9-6


 考えてみればよし子さんは使える人だ。

 普通に見えてしまっているが本来は幽霊少女。

 それなりの能力がなければ存在には気付かないしある程度の能力がなければそれが人であるとは分からない。


 勿論よし子さんが能力を使ったりすれば纏う能力量も増えるので見えやすくはなる。

 昼間の廃墟では何もないのに夜になり雰囲気が出ると見えるみたいな話だ。


 現在のよし子さんは俺に取り憑いている幽霊、あるいは垂れ流れている魔力残滓みたいなもの。

 つまり俺がちょっと工夫すれば色々できる。

 例えば平均並みの能力者には気付かれない程度の虚弱なものにもできる。

 それでいて視覚聴覚も使えるようにできる。

 端的に言えば斥候用のゴーストに出来る。

 流石器用貧乏様様だ。


 もっとも、俺より優れた相手には簡単に見破られるだろうけど。

 一先ず雑魚しかいないので無双させてもらおう。



 幽霊を各地に放り込んで引っ掻き回したり情報を搾取する。

 戦力外を受けたもののコンバートで復活したよし子さんが嬉々としていたこともありサクサクと進んだ。


 高野山からの情報提供も綾香にまとめてもらい状況を整理する。



 まず、高野山付近に揃っている勢力だが予想通り中華系、オセアニア、日本の隠密系組織らしい。


 中華系とオセアニアの目的はやはりテイラー氏の様子。


 テイラー氏は現在オセアニア在住とのこと。

 能力を使い国に奉仕する意思は見せていないものの反発する様子もない。

 オセアニアは積極的に異能者勢力に絡んでいないので今すぐで協力を取りつける必要もない。

 他勢力に協力しなければ今のところは問題ない。


 日本にはテイラー氏の監視及び保護が目的という。

 オセアニアはパワー系の異能者のようだが決して脳筋ばかりではなかった。寧ろ組織としての連携はかなりのものだった。


 しかし連携がかなりのモノだからこそ混乱の作成は容易だった。


 潜り込ませたよし子さんに情報搾取と同時に弱毒の呪いを撒いてもらった。

 勿論呪術と分かり難いように隠ぺいをして数時間すれば解除されるように設定してだ。


 構成員の体調不良が急激に増え幹部自身も体調不良となれば組織は止まる。

 勿論組織の監視が緩くなったことで自由に動く者もいないわけではなかったが比較的大人しくしてくれた。



 一方問題だったのが中華系。

 中華系は略奪側。


 新興勢力である組織には能力者が必要だが血筋に重きを置いているらしい。

 とはいえそれでは組織が強くならないので外に流出した血筋を回収している、という名目で人々を攫っているらしい。


 組織としての方針はあるものの基本的には独自行動。

 寄せ集め集団なのか誰かの命令を聞いて動くような輩はいない。


 そんな中で上層部の機能を低下させればまとまりが更にほころぶのは目に見えている。

 勝手に突貫し各地で横暴を働くらだろう。

 その為急場しのぎでしかないが面倒な末端をことごとく潰すことにした。



 日本の隠密組織は海外勢力の監視が目的だとか。

 ただ、高野山側の言い分からすると隠密組織は気に食わないと。

 我が物顔で高野山に協力、というよりは傘下になることを強要してきたという。

 おまけに金をせびるわモノは持っていくわ、その癖働かないわでゴミらしい。


 事実、よし子さんを潜伏させている中で中華オセアニア共に能力を悪用して私腹を肥やしていたがそれを咎める組織は出てこなかった。


 このあたりが物語と違うところだ。

 誰もが品行方正、モラルに忠実というわけではない。


 とはいえ隠密組織の方が戦闘集団としては格上。従うしかない状況らしい。



 そこで高野山の依頼は神社仏閣の死守と観光客への被害阻止。


 すでに高野山には表向きの宗教組織としての力はなくその気概もないらしい。

 組織としての体裁などどうでもいいとのこと。それらが守られるなら後々隠密組織に何を言われても問題ないらしい。

 その程度なら出来る範囲で協力可能なので了承した。



 さて、これでようやく情報が揃った。

 動くとしよう。



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