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友人Aの反逆日記  作者: みくじ


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36/123

6-1


 主役様の戦闘に乱入し、無様にさっさと撤退してから3日。

 ちょっとした命のやり取りをしたとは思えない程平和な日常を送っている。



 高校で綾香たちと合流した後は取り立てて内容は無い。

 邪魔者を振り切り自分の身を守るだけだった。

 

 その邪魔者もそれ程本気でもなかったように思う。

 あの時一帯の最強はオネショタだったし自分より優れたモノが破れた相手に突撃できるのは唯の阿呆だろう。



 邪魔がなければ唯の移動でしかない。

 別に物語的なものを求めているわけではないのでこれ幸いと脱出した。



 向かった先は綾香の手引きで一先ず身を隠せる場所。

 なんでも綾香は一応非日常に長く身を置いていたのでそれなりに伝手があるという。


 その中の1つ、ダムに沈んだ村に現在身を寄せている。

 ここは普通の人間、無能力者から迫害を受けた異能者が身を寄せる50人程度の集落らしい。

 何故水没した村で生活できるかについてはそういう能力を持つ人物がいるからだ。

 流石は異能、便利だ。



 便利とは言え彼ら彼女らには戦闘力は皆無と言っていい。

 勿論一般的な人間よりは力があり化け物と恐れられることもある。

 だが当然といえば当然だが、主役様と比較すれば力のない守られるべき民のような存在だ。


 伊勢谷ランクで言えば大半がDで村長や一部の男性がC程度。

 それでも一般的な異能者の中ではそれなりに力がある方らしいのだが主役様方なら息を吐くように殲滅できるらしい。

 ホント主役様って怖いよな。



 さて、そんな雑魚の集団に入れば足手まといになりかねないのだが今のところ大丈夫だろう。


 今のところ戦闘は予定していない。

 ここにきたのは小休憩の為。迫害を恐れて隠れている集落だけあって隠密性は高いので休むだけならいい環境なのだ。


 もっとも、戦闘になったとしても足手まといは俺に関係ない。

 俺には主人公様のような博愛精神は無いので自分の身が危険ならばこの集落は見捨てる。

 誰だって我が身大事なのだ。



 とはいえ彼方さんの上層部には俺の居場所は伝わっているだろう。

 撤退するときある程度の邪魔者は振り切ったが3つほど面倒な気配がついてきた。

 それも着かず離れずの気味の悪い感じで。


 本来ならそれも振り切るのがベストなのだろうがあえて見逃した。

 振り切るのが大変面倒ということもあったのが色々と保身の為に見逃した。


 下手に物語の主流から離れすぎるとあっさりと処断されかねない。

 あるいは変に力を見せつけ過ぎて面倒だと思われてしまえば徹底的につぶされてしまうかもしれない。


 今のところは少し目障りだがいつでも潰せるので放置しておこう、というくらいに思える範囲をとどめるべきだ。

 俺にはまだ力がないのだから。



 そんなことを考えた上での撤退戦を終え水没村に着いてからの日々は実にのんびりしていた。


 村民に食料提供を受けて食べては寝て体力を回復に努める。

 ロリババアと三人娘、綾香もそれなりに消耗していたので特に行動しなかった。

 勿論直ぐに行動しては目立つからという理由もあるのだが水没村ののんびりとした平穏があまりにも温くて働きたくなかった。

 あとはラノベやマンガさえあればここを安住の地としてしまうのもいいと思えたほどだ。



 それでも一応は仕事をしていた。

 というよりは水没村も移民を簡単に受け入れるはずもなくちょっとした依頼、面倒事を押し付けてきた。


 何でもダム湖には物の怪がいるという。

 ここは人間からは隔絶されており比較的安全なのだが物の怪だけが懸念という。

 その物の怪は1体だがランクはB+相当。

 CとDの集落には歯が立たない相手であり撃退あるいは撤退を繰り返しているらしい。


 その戦闘の中で集落はそれなりの被害を出しているらしい。

 もし物の怪が襲ってきたら自分たちを守るためこちらには協力できないとのこと。


 それ故に物の怪を退治してほしいという依頼だ。



 何とも都合のいいように使われるわけだが致し方ない。

 休む時はしっかり休みたいので面倒事の排除は面倒ではない。

 それに所詮Bランク。

 早乙女の遊びに付き合う事や主人公様の後処理よりずいぶん簡単なお仕事だ。



 そして案の定、依頼されたその直後に物の怪の元に出向き長刀一振りするとそれだけで依頼は達成された。何ともチートが過ぎる。



 それが水没村到着直後でありそこから平穏な日常である。




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