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友人Aの反逆日記  作者: みくじ


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14/123

3-1

 週が明けてテスト期間。


 先週学校がテロの標的になったことなど忘れて平穏である。

 覚えていられても困るのだがいつも通り過ぎて疲れる。色々な人物が頑張って守った平穏だというのにその苦労も知らずのうのうと生きられると振り回された身としては少々腹立たしい。

 もっとも、友人Aたる俺は特に頑張っていないのだけれど。


 非日常の原因である主人公とヒロインはようやく日常に帰って来た。

 目に見えた欠損は無いが各自それなり負傷を抱えているようだが何事もなかったように登校してきた。因みに新ヒロインの登場は無かった。


 結局いつものように是認が無事できゃっきゃと元気な日常である。



 元気じゃないとすれば一人の男子。

 登校時点でげっそりとした表情だったが、その表情はテストを消化するにつれ酷くなり最後には真っ白な灰になっていた。

 たぶん最近何か色々と大事な用事があったのだろう。それで土日も勉強できなかったんだと思う。そのドタバタの所為でひと月前からやっていた勉強会も無意味になったのだろう。そして案の定テストが上手くいかなかったのだろう。

 前期の成績もヤバかった主人公様は今回もヤバいと本当に終わる。ざまぁ。



 かくいう俺は、余裕である。

 本日の三科目は八五点、八六点、八七点となっている。

 何故今すぐ点数が分かるかといえばそのように調整したからである。その気になれば全科目満点というのも可能なのだが下手に高得点を取ると怪しまれるのでそこそこの点数にした。

 何故そんなことが出来るかといえば至極簡単、妖気の力だ。

 妖気とやらは運用方法に型があるわけではなく工夫すれば自由に使える力らしい。その力を用いて教科書を丸暗記かつ答えの選別をした結果だ。

 要するにズルである。


 しかし超常的な力を手に入れた凡人にとっては当然の行動だと思う。もし手に入れた力で乗り越えられるのに態々自力でする奴がいるならそれは要領が悪いのだろう。超常的な力だって自分の力だ。そこを区別するのは潔癖などではなく偏屈なだけだ。

 いや、俺の力じゃないけど。


 たぶん神崎も使っている。なんたって学年次席だから。主席じゃないところがみそだ。


 その神崎とは特に会話をしていない。お互いに事情を知ってしまったから同族意識が芽生えるなんてこともなく普段通りだ。

 勿論、事情を脅しのネタになんてことはしない。理由は単純、面倒だから。


 もう一人の事情通、九重だが今のところ大丈夫のようだ。顔を合わせるなり挙動不審になって見せるという脳筋丸出しだったのは実に頭の痛いところだが一応秘密にしてくれているらしい。どこまで持つか不安だが。


 取りあえず今日も今日とて平常運転である。



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