逆転人形
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『逆転人形』
人を殺しました。私が殺しました。
相手は人形でした。私に良く似た人形でした。
それが吊された糸に首を絞められ死んでいました。
私は笑ってしまいました。
所詮人間は人形にはなれないのだとそんな事を思いました。
私は徐に彼女の体を下に引きずり下ろします。
首は異様に長く伸び、糞尿を垂らし、涎を垂らし、汗が溢れ出ました。
彼女は人間に良く似た人形だと思います。
でも人間ならば30分首を閉められただけで、死ぬ筈無いじゃないですか。
でも死んでしまったのだから、これは初めから死んでいたのでしょう。
それより、愛しい人形様
私の願いを聞いて下さい。
私はこの世が嫌いなのです。
私はこの世が憎いのです。
どうかどうか人形様。
私をどうか空へと飛ばして下さいまし。
あぁ人形様人形様狂う狂いて狂おしい。我は我我我我我の言葉巧みに色が消え、最後の中には私が一人、人形人形人形様人形様人形様様様様様様様付きに私を私をどうかどうかどうか人間に私を人間にしてくださいませぇ
首を閉められながら彼女は思った。
いつの間にか自慰していたみたいだった。
気持ちいいのと狂おしいのが混じり合って自分が自分だと分からなくなってきた。
私は誰で誰だったのかすら分からない。
あぁゴミ蟲蟲蟲蟲様。
私は卑しい女です。狂っています。
いえ、狂っていません。
あれ? どちらでしょう?
私は可笑しい女です。
いえ、可笑しくはありません。
私は死にたがりな女です。
いえ、死にたくはありません。
あれ? どちらなのでしょう?
私はどちらなのでしょう?
私は死んでいるのでしょうか?
それとも、私はどちらなのでしょうか?
あれ? 人形様がいません。
あれ? これは縄ですか? それを首にかければいいんですね? ええ、その後は私を引き下ろして下さるのですね。
流石は人形様です。
ええ。私? 人形みたいですか?
ええ私は人間では無いかもしれません。
―完―