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学校へ行ってきます

光輝が目を覚ますと視界が朝日にキラキラ輝く金色のなにかに覆わればっと驚き起き上がる。

「っなぁぁぁぁぁぁ!!?!?」

「…んだよ、っせぇなぁ」

思わず悲鳴を上げればその金色の正体、金髪の大翔がもぞもぞと起き上がる。そして光輝を睨みつけながら頭をかき1つあくびをした。寝起きの悪さもメガトン級である。

「な、なんでベッドに入ってるんだ?」

「あ?他に寝るとこねーから仕方なくだろ。床に寝ろってのか?」

その返答に納得していれば大翔はすでに着替えにかかっていた。あまりにも筋肉がバランスよくついている綺麗な体におもわず見入ってしまえばその視線に気づいた大翔が振り返り睨みつけてくる。

「なにみてんだよ変態」

変態ではないと反論したいがこの状況では言い訳がつかない。仕方なく光輝は口をつぐんだ。言い返したらその倍でかえってくることまちがいなしだ。それは避けたい。そんな光輝をあきらかに変なものを見る目でみたあと大翔は何も言わず部屋を出て行った。

「光輝さん、一緒に学校行こうよ」

大翔が去ってまもなく勇海が現れる。にっこり微笑みながらのコメントだ。光輝が通ってる学校は中学と高校が同じ敷地内に設置されてある。そこに3人も転入することになっているのだ。

「そうだな」

光輝が頷くと勇海はまた嬉しそうに笑う。(天使の生まれ変わりじゃないだろうか)


準備を整え勇海と2人で登校していると後ろから元気のいい声がかかる。名前を呼ばれ光輝がふりかえるとそこには親友である修二の姿があった。

「えっ」

修二はいきなり動きを止める。その視線は光輝ではなく隣にいる勇海に注がれていた。

「…えっと、光輝の…何?」

「馬鹿野郎」

暴言は許させるはずだ。

「弟だよ。親父が再婚したんだ」

「あははははは!」

光輝が説明すると修二が笑い出す。そしてバンバンと光輝の肩を叩いた。

「おまっ、冗談言うようになったな!弟っておい!俺は騙されねーぞ!ってか…こってんなぁ、制服まで学ランって」

冗談だと思っているらしい。勇海の性別が男であると信じていないのだ。勇海が少しむっとしたのがわかる。そりゃそうだ。失礼すぎる。

「僕は男です!」

口をふくらませる勇海。そんな勇海に修二はわかったわかったと笑いかける。あきらかに信じていない。

「んで?勇海ちゃんだっけ?こいつムッツリだから気をつけろよー?」

光輝は親友を遠慮無く肘でどつく。光輝を変態だとおもっているのはどうやら大翔だけではなかったらしい。

「いってぇ!」

「この馬鹿。勇海は正真正銘男だっての」

「その冗談あきた。面白くないぜ?」

真顔で言われると冗談でなくても腹立つ。もう一度どついてやろうかとしたとき遠くで学校のチャイムらしきものが聞こえる。時計を見ると、大変だ。遅刻5分前である。3人は慌ててかけだした。

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