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「光輝、3人をそれぞれの部屋に案内してあげてくれ。母さんは俺と同じ部屋でいいから」

「親父…あと空き部屋2つしかないんだけど」

父親の言葉に光輝はがっくりと肩をおとす。しばらくいえに帰ってきてなかったとはいえ自分の家の部屋の個数くらい把握しておけとせつにおもう。

「そうか…なら、光輝と大翔君が一緒の部屋でいいか?それとも勇海君と光輝にするか」

どう転んでも光輝が2人部屋になるのは免れないようだ。部屋になにも変なものはおいてなかったか考えつつもとりあえず光輝は頷いておく。

「…俺と勇海とでいい」

ポツリとつぶやくのは最初から不機嫌そうな顔をしていた大翔だ。それをきいて今度は勇海が口を尖らせる。本当に可愛らしい。

「やだよ、大翔兄ちゃんと同じ部屋なんて。いっつも機嫌悪いんだもん」

大翔の不機嫌は今だけでなくいつものことらしい。光輝はなんといってよいかわからず(というか、これからのことを考え)口をひきつらせた。

「は?」

大翔の不機嫌が増したのがわかる。

「ほら、すぐ怒る!」

言い合いになりそうだったのをあわてて光輝がまぁまぁ落ち着いてと、とめにはいる。(というか笑ってないで弟二人を止めてくれ泉二)

「なら、僕、光輝さんとがいいな。ねぇ、僕とでいい?光輝さん」

勇海が光輝に訪ねてくる。本当に勇海が女の子だったら良かったのにと思わずにはいられない。それをみて大翔があきらかに不穏な空気をまとったのがわかる。(わかりたくなかった)

「…ダメだ。俺がソイツとでいい」

「さっきまで嫌がってたじゃん!」

「勇海のことを怪しい目でみてんだ。二人部屋にさせれるわけねぇだろ、考えろ馬鹿」

光輝は変態だと認定されているようだ。というか変な目で見ていない。勘違いだ。確かに女の子だったらなと思っていたが変な意味ではない。

「光輝さんは悪い人じゃないよ!」

「今初めてあったのになにがわかんだ。お前はエスパーか?あん?」

とりあえず大翔は光輝を悪者にしたいらしい。

「変な目でなんかみてないから。そして喧嘩おわりにして。大翔君が俺と同じ部屋でいいんだね?」

「仕方ねぇな、つか勝手に名前呼ぶなよ」

態度の悪さはメガトン級だ。光輝の一番苦手なタイプである。

「あはは、すごい嫌われちゃったね。光輝君」

前言撤回。こちらも苦手だ。笑顔の裏にどす黒いものが潜んでいる気がする。

「まぁ、とりあえず案内するのでついてきてください。すみません」

だから光輝が敬語になるのも仕方ないことだった。


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