誰も「僕」を見てくれない
どうもグルコースです。
まだ二作目で至らないところも多いと思いますが宜しくお願いします。
「僕」には双子の兄がいる。
兄はとても優秀で誰にでも優しい・・・僕以外には。
兄は勉強もスポーツも出来る。宿題なんか一度たりとも忘れたことはない・・・「僕」にやらせているが。
兄の成績や運動神経を見て皆、陰で頑張っていると思っている・・・本当は才能だけでやっている。
昔、兄の本当の姿について友達だと思っていた奴に話したら誰も信じなかった。・・・それどころか「僕」は優秀な兄を妬んでデマを流したことになっていた。
だからひたすら耐え忍ぶしかないと思っていた。皆の目には映れない、まるで影のようにしかなれなかった。
たまたま僕を見る人がいても「僕」を見ても兄と比較し、バカにするだけだ。
ある日
兄はあっけなく死んだ。 交通事故だった。
周りは悲しんだが「僕」は違った。 「僕」は喜んだ。
僕は「やっとこれでみんなは僕を見てくれる」と思ったから。
でも違った。
皆は口々に言った。「お前が死ねばよかった」と
「おまえみたいなやつはいらない。」と
どいつもこいつも死んだ兄しか見ちゃいない。
親は「僕」の前では言わなかった・・・でも夜中トイレに起きてくると言っていた。
「なんであいつじゃなかったんだ。」と
親まで「僕」を見ちゃいない。
次の日
母さんはいつまでたっても下りてこないことを不思議に思い部屋に見に来た。
そしてノックをし、ドアを開けた。
母さんは悲鳴を上げた。
そこには首をつった「僕」がいた。
そして遺書には書いてあった。
「誰も「僕」を見てくれない」と
どうでしょうか。
コメントを心よりお待ちしております