俺と翔馬と時々肉まん達(2)
番外編の第二話です。今回は第二の主人公(?)の翔馬が出ます。
それと最初にキャラ紹介をしておきます。
天野 一刃
容姿はめだかボックスの人吉善吉をイメージしています。髪の色は黒です。
性格は優しいというよりは誰に対しても甘い性格です。そして、熱血漢で涙もろいです。
誕生日は2月29日です。(うるう年)
年齢は高校入学時は本来なら15歳ですがうるう年に生まれているため、3歳です。
異世界に行った時は本来なら16歳ですがうるう年に生まれているため、4歳です。
好きなものはもちろん肉まんです。
嫌いなものは自分を置いて行った母親です。(一応、親なのでそこまで嫌いという訳ではありません)
特技は料理と何か作成する事です。料理はレパートリーが少なめです。
家族構成は父と母と自分の3人家族。そして運がとてつもなく悪い。
水島 翔馬
容姿はバカとテストと召喚獣の坂本雄二をイメージしています。髪の色と髪型はリボーンの
沢田綱吉をイメージしています。
性格は信頼・信用をしている人にはとてもいいやつ、逆に信頼・信用をしていない人には、
冷たいやつ。
誕生日は3月5日です。
年齢は高校入学時は15歳で、異世界に行った時は16歳です。
好きなものは家族と、信頼・信用できる人。そして動物です。
嫌いなものは理不尽なこと、信頼・信用ができない人。
特技は柔道、空手、剣道、弓道、合気道などなどいろいろな事ができます。
家族構成は父と母と自分と妹が一人います。父は行方不明になっています。
注!モブの説明は後にちゃんとします。では物語をお楽しみください。
翔馬side
「ふわぁぁ~ぁ、ねみぃ・・・」
俺の名前は水島翔馬、かの有名な水島財閥の第一後継者だ。
・・・って、誰に説明してんだか。今日は俺の母親が創立した高校の入学式だったな。
何時からだっけな、学校案内もしくは、母さんに聞けばすぐわかるんだが、ベットから
出たくないし、なによりも面倒だ。だからこういう時は・・・
「おい、じい。母さんに何時から入学式か聞いてきてくれないか?」
「かしこまりました、翔馬様。しばしおまちください」
スタスタという足音を残し出て行った俺の執事のじい。昔からお世話になっているからか、
じいには安心感をもてる。そういえばじいにあったのはアレがあってからだったよな・・・
6年前に俺は誘拐された。十人くらい誘拐犯がいて、子供だったからとかは関係なく、恐かった。
誘拐犯達の要求は金。俺の家は自慢ではないがとても金持ちだった。千万や一億なら簡単に
渡せるだろうが、相手の要求額は十兆、桁が違いすぎる・・・が、払えない金額ではなかった。
あの時の水島財閥の総資産は百兆辺りだったはず、いろいろ差っ引いても半分近くは残るはず。
ただ、誘拐犯の中には水島財閥の会計士がいた。そこでそいつらは一人一人に十兆よこせ。
と、言ってきた。そんな金を渡してしまえば水島財閥は一気に破産だ。と、俺は子供心に分かっていた。
「絶対に払うわけがない」とも、思っていた。そんな莫大な金を渡すぐらいなら、渡さない方が
いいに決まってる。たった一人の子供と百兆、どっちがいいかなんて小学生だって分かる。
それでも俺のために払ってくれた。それがとても嬉しかった。そして同時にとても怖かった。
俺が誘拐なんてされなければこんな事にはならなかった。俺は捨てられるんじゃないかと思った。
でもそんな事は無かった。父さんと母さんは俺を優しく抱きしめてくれた。
今思えば金を払ってくれたって事は俺を思ってくれている証拠なのにそんな事も分からないなんて
ホント、子供って無知だよな・・・
そしてそれから誘拐犯達は捕まったものの、金は全て使い切ったしまったため、あげた金は
戻ってこなかったが凄い事が起こった。まずは、寄付だ。それにより一兆が集まった。
でもそれには制約があった。一つは自分の私利私欲に使わない事。二つ目は世の為、
人の為になる事をする事だった。もちろん俺の親は了承した。それからというと、事業
などが成功し、制約通り世の為、人の為になる事をしていった。そして事業が成功したと
言う事は、総資産が増えたという事だ。その時の総資産は千兆。あの時の十倍だ。
そして寄付をしてくれた国(国連加盟国全てが寄付をしてくれた)にお返しとして各国に
一兆ずつ寄付をした。
そしてその後、俺はいろいろな武術を習った。柔道、空手、剣道、弓道、合気道などを
中心に習った。12歳の時には大の大人を半殺しにできるほどにはなった。
半殺しをしたと言っても、近くに殺人犯が通りかかり襲ってきたからやったわけで、
別に意味無くやったわけではない。
そしてそれからある事件が起こった。父さんがいなくなるという奇妙な現象だった。
母さんは水島財閥の全勢力を使って、父さんを探した。日本中を全て探し終わった
後は世界中も探した、が、結局父さんは見つからなかった。
それから2年がたっても見つからなかったからか、遺体は無かったので棺桶に父さん
の写真を入れ、葬式をした。
とても、とても悲しかった。でも、やっばり母さんの方が悲しかったに決まっている。
母さんは父さんを愛していたし、父さんも母さんを愛していた。
上辺だけの仮面夫婦でも無かった。・・・まぁ、仕事中にイチャイチャされても困るが、
まあ、それは置いておいて。結局は・・・父さんが消えてしまったってことだ。この世から。
どういう原理かは知らないけど見つからなかった。そして・・・・・・
「翔馬~。朝ご飯よ~。早く来て~、パンが冷めちゃうわよ~」
ヤバ!すっかり着替えるの忘れてた、考え事をしていると周りが見えなくなってしまうからな。
気をつけなくちゃな。ん?これは・・・。
『翔馬様へ
入学式は8時45分からとなっております。何か考え事をしていたようなので
話しかけるのはやめておきました。すみませんが、これから仕事か大量にある
ので、手伝う事はできませんがちゃんとやってくださいね。
じいより』
・・・今の時間は7時30分、そこまで急ぐ必要はないな。
それよりもじいのやつ、いつまでも子供扱いしやがって、 俺だってもう高校生だぞ?支度ぐらい自分でできるっての。
まぁ、いいや。さっさと着替えて学校に行くか。
今、考えてみると千兆は少し多すぎたと思います。
今度からは異常のないくらいの数字にしたいと思います。(言葉も)