三話目・・・肉まんが好きで何が悪い!
俺とダンクは森の中を移動している。はっきり言ってなかなかつかない。 俺のケガは治ったものの、見渡す限りでは周りはすべて、森、森、森ばっかだ。 「ダンク、何時になったら目的の場所に着くんだ?俺はもう疲れたよ・・・」 はっきり言って俺たちは、小屋を出てからずっと走りっぱなしだ。 ダンクがかたくなに「休憩なんてしてたラ、一日はかかるかもしれないからダメ」と、言って 結局ずっと走り続けているわけだ。それよりも聞きたい事があるんだけどな~。 ここがどこなのか、そしてそれを聞いたうえで俺は「地球という星に住んでいて、 日本という国にいた」と言って、俺は元の世界に帰れるのか。それさえ聞ければ問題は無い。 ・・・一つあったな、ものすごく重要なことが。そう、それは・・・ 「おーイ、目的の場所に着いたヨー」おいおい、やっとかよ・・・もう疲れて死にそう・・・ ☆ 「で、なにをするんだ?」場所に着いたのはいいけど、肝心の用件を聞いていない。 「・・・まズ、君に聞きたいことがあル。いいかイ?」さっきまでのダンクとは大違いの口調だ。
「ああ、もちろん」いいが、なんだろう、俺はこれから食べられてしまうんだろうか。 「君ハ・・・この世界の人間ではないネ?」な、なにぃ!?なんでそのことを!? 「そうだが・・・なんでそのことが・・・?」別に俺は一度たりともそんな情報を与えていないはず。 じゃあ、いったいどうやって・・・?疑問が降り積もる中、ダンクは、はっきりと言った。 「すまなイ、君が寝ている間に怪しい者かどうかを調べるため二、これを使わせてもらっタ」 そういうと、ダンクの懐から杖の先に目がついた物を渡された。・・・なんだ、これは? 「これハ、「ステタスルック」ト、言っテ、相手の情報を見ることができるアイテムなんだ」 へ~そんな物があるのか。異世界でも便利な物もあるもんだ。・・・俺も欲しいな~。 「これで君の情報を調べた所、別に悪い人ではないことが分かっタ。けれド、 「所属国」ガ、「測定不能」ト、なっていたんダ。最初は故障かと思ったけド、 これは一つ3000リーズモ、するシ、これはなかなか壊れない事で有名だからネ」故障はなイ、と、 ダンクが言った。たぶん、リーズというのが日本で言う、「円」なんだろう。3000円か、確かに高いな・・・ 「たぶん今君が聞きたい事ハ、三つあるだろう」いいえ、四つです。もう一つ聞かなくちゃ、 いけない事があるんだ。重要な事が・・・!とはいえ、聞くのはそんなもんだろ。 「一つ目ハ、ここがどこなのカ。この世界の名・・・イシュランタル。君がどこニ、住んでいたのかは知らないけド、この世界でハ、モンスターがでル!」モ、モ、モ、モンスター!?モンスターって、RPGにでるやつ!? なんでこんな世界にきてしまったんだー!最悪だー! 「この世界から、か、帰れる方法は?」俺は不安と絶望に駆られながらもダンクに聞いてみた。 「・・・これは僕の憶測だけド、たぶんこの世界かラ、帰れる方法はなイ」え・・・? か、帰れない、だって?俺は一瞬思考が停止した。いや、違う。脳が考える事を拒否したんだ。 「ほ、本当に帰れないのか?」うまくまとまっていない頭で、一つの言葉を絞り出す。 そういうと、ダンクは何も答えなかった。それは、すなわち帰れないという事だろう。 っていう事は・・・肉まんが食べれないってことじゃないかーぁ!がっかりだよチクショウ! 別に元の世界なんざどうでもいい。肉まんが無いなんて・・・最悪だーぁ! ・・・肉まんが無い世界なんて大嫌いだーぁぁ!
どーも、rarudoです。本当なら昨日のうちに投稿する予定だったんですが、 昼の二時まで寝てしまいまして・・・。次からは気をつけたいと思います。 それでは、次話もよろしくお願いします。