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異世界次元冒険譚:『ユニバース・コネクター』  作者: 沼口ちるの


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第7話:次元管理局エリアXと第四の協力者

7.1 次元管理局の真実


次元渡りを発動したハヤトは、これまでの異世界とは一線を画す空間に降り立った。そこは、無機質な白と青の光に満たされた、巨大なサーバー室のような場所だった。周囲には、無数の半透明なディスプレイが宙に浮き、様々な次元のデータと座標コードが流れている。


「ここが次元管理局エリアX……。まさか、SF映画のセットみたいな場所とはな」


ハヤトの【鑑定】スキルが、この空間の情報を瞬時に解析した。


次元名: 次元管理局エリアX


構造: 超高次元情報統制システムの中枢の一部。


エネルギー源: 「純粋な情報エネルギー(ピュア・インフォマティクス)」。


法則: 『思考の具現化』。明確な思考を持つことで、物理法則を一時的に書き換えられる。


魔力反応: 極めて高い。ハヤトの魔力は、この情報エネルギーと完全に同調する。


「思考の具現化……。これまでの世界で、俺のシステム知識やなろう知識がチート能力として機能したのは、この世界の法則が、俺の『情報』を優先して具現化させていたからか」


ハヤトは、自分が「ユニバース・コネクター」として選ばれた理由を悟り始めた。彼のSEとしての情報解析能力と、なろう知識という「情報テンプレート」が、この高次元システムを操る鍵だったのだ。


彼は、周囲に誰もいないことを確認し、この次元の「鍵」の情報を探すために思考を集中させた。


「この次元の鍵は、情報エネルギーの結晶体。つまり、『ユニバースのマスターキー』となるデータそのもののはず」


7.2 監視者との接触

ハヤトが情報を探っていると、背後から無機質な女性の声が響いた。


「ユニバース・コネクター。座標 [004−B−11−505] へのイレギュラーな侵入を確認。警告を無視し、三つの高次元エネルギー(次元の楔、デジタルコア、龍脈の核)を統合。貴方を『システム違反者』として識別します」


ハヤトが振り返ると、そこにいたのは、黒いタイトスーツに身を包んだ、銀色の長い髪の女性だった。彼女の瞳は赤く輝き、表情は完全に無機質だった。


女性: アリス・コード404(次元監視官)


詳細: 管理局が製造した高次元情報体。感情を持たず、システム維持が唯一の目的。


スキル: 【情報操作データ・クラッキング】【法則書き換え(ロー・リライト)】


目的: ハヤトの捕獲、または排除。


「次元監視官か。俺を排除する、だと?理由を説明してもらおう」ハヤトは冷静に尋ねた。


「貴方の存在は、ユニバースの安定した収束を妨害します。貴方は、各次元で過剰なエネルギーを統合し、『次元崩壊ディメンション・クラッシュ』のリスクを高めている。速やかに、貴方の持つ鍵を全て提出し、『初期化ファクトリー・リセット』を受け入れてください」


「初期化だと?冗談じゃない。俺の旅は、俺自身の意志で始めたものだ。誰かの都合のいいシナリオで終わらせるつもりはない」


ハヤトは、この管理局のAIが、自分の行動を「バグ」と見なしていることを理解した。彼のSEとしての使命感に火がついた。


「俺は、ユニバースのシステムを『安定』ではなく『最適化』するのが目的だ。君の言う『安定』は、ただの硬直した『フリーズ』だ!」


7.3 情報戦と法則の書き換え

アリスは、ハヤトの言葉に反応することなく、無機質な音声で宣告した。


「システム違反者、ハヤト・ハヤブサ。排除プロセスを起動します。『法則書き換え:重力強化グラビティ・ブースト』」


次の瞬間、ハヤトの周囲の重力が、数十倍に跳ね上がった。彼は体内の【魔力強化】をフル稼働させなければ、その場に押し潰されるほどの重力だった。


「くっ、思考の具現化で物理法則を書き換えたか!だが、その法則は『この次元の情報』で構成されている!俺の情報量で上書きしてやる!」


ハヤトは、アリスの瞳の動きと、情報具現化の波長を【鑑定】で解析した。


「アリス、君の『法則書き換え』のロジックは、アースガルディアの『重力魔法』の基礎術式と、ネオ・トーキョーの『デジタル演算』で成り立っている!その術式は、『非論理的なエネルギー』に弱い!」


ハヤトは、メイファから学んだ「霊気」の練磨と、「魔力」を融合させた、『魔仙術』の応用を試みた。


「【魔仙術:無作為ランダムノイズ生成】!」


彼の魔力は、重力強化の法則に逆らうのではなく、その法則の『基盤となる情報』に、数億の無意味なノイズデータとして送り込まれた。これは、アリスのAIが処理しきれないほどの非論理的な情報爆発だ。


「エラー!処理不能な情報に遭遇!法則維持システムに過負荷が発生しました!」


重力は一瞬で解除され、アリスの身体は激しく点滅した。彼女の無機質な表情に、一瞬だけ『困惑』の感情が走った。


「貴方の情報操作は、この世界の法則の範囲外……。解析不能。ただし、貴方の『魔力』こそが、この高次元情報システムを動かす『真のマスターキー』です。マスターキーの排除は、最優先事項!」


アリスは、背後に巨大な剣の形をした情報体を具現化させ、ハヤトに向かって突進してきた。


7.4 第四のヒロインの介入

アリスの剣がハヤトに迫ったその瞬間、空間が割れ、黒いローブを纏った女性がハヤトの前に飛び出した。


「待ちなさい、監視官!その人物は、私たちが求めていた『特異点シンギュラリティ』。排除は許可できません!」


女性は、掌から赤く輝くエネルギーを放ち、アリスの剣を打ち払った。アリスの持つ情報エネルギーと、この女性の放つエネルギーは、性質が非常に似ていた。


「警告:コード404。貴方は、『次元管理委員会』のメンバーとして識別されます。なぜ、システム違反者を擁護するのですか?」


「私は、このユニバースの『進化』こそが真の安定だと信じる。貴方の『維持』という硬直したシステム論は、もはや古い。ユニバース・コネクター、ハヤト・ハヤブサ!私の名はエリス・コード001。私は、貴方を『真の管理者』として迎え入れるために来た!」


エリスこそが、ハヤトがこの次元で出会う四人目のヒロインであり、次元管理局の創始者の一人だった。彼女は、ハヤトの持つ規格外の力を、停滞した次元管理局を刷新するための切り札と考えていた。


「私の目的も、このユニバースを最適化することだ。君の目的も同じ、ということか?」ハヤトが尋ねた。


「ええ。この管理局のシステムは、あまりにも『バグ(不完全な管理者たち)』が多すぎる。貴方の『完全なシステム論』で、全てを塗り替えましょう!」


アリスは、二人を同時に排除することを決定し、周囲の空間から無数の警備ドローン型情報体を具現化させた。


「システムが、私とエリスを同時に排除対象と見なした。ハヤト、今がチャンスよ!私のサポートで、この次元の『マスターキー』を奪取しなさい!」


エリスは、ハヤトにこの次元の鍵の情報を伝えた。それは、このエリアXの中枢にある、「次元の系譜ユニバース・ロジックデータベース」だった。


「データベースに、俺の魔力を接続すればいいのか!」


ハヤトは、エリスのサポートを受けながら、無数の情報ドローンを避け、中枢へと走った。


7.5 データベースへの接続と核心の座標

ハヤトは、エリアXの中枢にある、巨大なクリスタル状のデータベースにたどり着いた。彼は、自身の全魔力と、これまでに集めた三つの鍵のエネルギーをデータベースに叩き込んだ。


ガチィィィン!


データベースは、ハヤトの魔力を吸収し、彼の脳内に膨大な情報エネルギーを送り込んできた。それは、このユニバースの全ての次元の歴史、法則、そして、『ユニバース・コネクター』という役割の起源についての情報だった。


ユニバース・コネクター: 複数の次元を渡り、崩壊寸前の次元のエネルギーを収集・統合し、『ユニバースの再起動リブート』を行うための存在。


『次元の系譜』データベース: この次元の鍵。


次の座標コード候補: [005-A-00-001] (異界の源流:創造主の庭)


消費魔力: 現在魔力残量:500/1000


「創造主の庭……。これが、この旅の最終目的地か!」


ハヤトは、無数の次元エネルギーを吸収したことで、自身が持つ【ユニバース・コネクター】のスキルが完全に覚醒したことを感じた。


その時、アリスの最後の攻撃がハヤトとエリスを襲った。ハヤトは、エリスの身体を庇いながら、次元渡りの最終調整を始めた。


「エリス、君の目的は理解した。俺がこのユニバースを最適化する!君はここで、このシステムの管理者として、俺の帰りを待っていてくれ!」


「ハヤト!貴方の成功を信じます!私は、貴方の『管理者権限』が発動するまで、この管理局を守り抜く!」


ハヤトは、五つ目の座標をセットし、次元渡りを発動させた。光がエリアX全体を包み込み、彼の姿は消えた。


エリスは、ハヤトの残した『管理者権限のバグ』を利用し、アリスのシステムを一時的に停止させた。


「さあ、最後の次元よ、ユニバース・コネクター。貴方が、このユニバースの運命をどう塗り替えるのか……見届けるわ」



皆さん、第7話、いかがでしたか!?


今回は一気に物語の核心、「次元管理局エリアX」に踏み込みました!ハヤトの持つ規格外の力の理由、それは彼が『ユニバースの再起動リブート』を行うために選ばれた『ユニバース・コネクター』だったからです!


SE知識を活かしたハヤトのチートが、この管理局次元の法則「思考の具現化」によって、公式に「管理者権限」を得るための力として認められたわけですね!これは激アツな展開です!


そして、ヒロイン4人目、エリス・コード001!次元管理局の創始者の一人で、「進化」を求める知的な美女。彼女はハヤトを「真の管理者」として迎え、その『完全なシステム論』に全幅の信頼を置きました。


これで、


セレスティーナ: 愛と癒し(魂の繋がり)


クロエ: 技術と戦術(無限のエネルギー)


メイファ: 武の極致と忠誠(無駄のない力)


エリス: 知と進化(管理者権限)


と、四者四様のヒロインとの繋がりが確立しました!残るは、最後のヒロイン(5人目)と、最後の次元です!


次の目的地は、まさかの「異界の源流:創造主の庭」!


物語の最終盤、ハヤトはそこで何を見つけるのか?ユニバース・コネクターとしての最終任務とは?そして、まだ登場していない最後のヒロインは、一体どんな属性なのか!?


次回、いよいよ最終決戦へ!ご期待ください!


では、また次のお話でお会いしましょう!

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