6話 体の変化
目が覚めると太陽も落ち始めていてすでに夕方だったようだ。
「まさかこんなにぶっ通しで寝てしまうとはな...」
かなり寝たはずだがまだ少し眠気が残っていたためあくびしながら目をこする。
その時俺は気付いてしまった。
「なんか俺手ごつくね...?」
なぜか肌の色が変色して黒味の強い灰色に変色し手が全体的に角ばっている。
所謂、漫画に出てくる悪い悪魔そのものだ。
「つ、翼とかは生えてないよな...?」
急いで背中を触って確認するが翼らしきものは生えていなかった。
しかし背中の肩甲骨のあたりに二か所出っ張りのようなものがある。
「まさか、翼生えて飛行できるようになるとかないよな?」
それが気になり俺はすぐにステータスを確認してみる。
名前:荒田 翔
年齢:22
種族:悪魔族
LV:1
職業:侍
称号:隠密者
HP:+H
MP:+H
通常スキル:隠密 不意打ち 鑑定 闇魔法
特殊スキル:明鏡止水 飛行
固有スキル:吸収
うーんとスキルが増えてるな...闇魔法はいったんいいとして特殊スキルの飛行を確認しなきゃな。
飛行:空を飛ぶことができる。飛行可能時間はMPに依存する。
「なるほどなぁ。俺なんか魔法使えるようになったんだな。一応闇魔法も確認しておくか」
闇魔法:自然属性の一種。闇に準ずるものが扱う魔法。
「思ったより説明がなくて困るな。しかしこれはなかなか厨二心をくすぶる名前だ。
使い方はわからんが闇魔法って唱えればいいのか?」
そういいながら俺は気合を入れながら声を高らかに
『闇魔法!!!』
と、唱えた。
すると、何も起きず俺は一人恥ずかしい思いをした。
「や、やらなきゃよかった...。ったく、魔法なんて今までなかったのにどうやって魔法を使うっていうんだ...」
困った俺は魔法に関して考えてもわからないためとりあえず飯を食った。
「ふぅ、これからどうするか。これが問題だな。俺は今一人で取り急ぎ家族がいる北海道に行く必要がある。くそおやじはどうでもいいが大事な姉を残してしまっているからな。
飛行はMPに依存するものらしいからいったんレベル上げながら魔法やスキルの動作確認をして人がいたら人助けもしてつつましく生き延びることにしよう。」
さて目的は決まった。とりあえずモンスター多いところに向かって進もう。
そうすればきっと俺と同じく戦って生き延びようとしてる人たちとも出会えるはずだ。
「よし、そうと決まればすぐに行動だ。この体でどこまで戦えるかもテストしないとな」
そういえ種族選択してから心なしか考え方が少し野蛮になっている気もするがこんな世界だし仕方ないか。
「さて、行くか!」
こうして俺はレベルアップに向けて一人町へと歩みを進めた。