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この世界にダンジョンが訪れた日  作者: よんふぁ
第一章 崩壊した世界
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3話 今の世界

外はひどい荒れ模様だ。

そこら中に欠損した遺体が転がり、立ち込めた匂いは先ほどの女子大生を思い出させる。


「なんでこんなことが...」


そう呟き周りを見ると見覚えのない建造物が目に入った。

「な、なんだあれは...?」


目の前にあったのは大きなピラミッドのような建物だ。

ここは日本。しかも東京の住宅街だ。ピラミッドが町中にあるはずがない。

俺は近くで見ようと駆け足でピラミッドに向かう。


道中先ほどのゴブリンやスライム?なども居たが死ぬかもしれないこの状況で戦いに行くほど勇気もないため極力避けて通っていた。

ほどなくしてピラミッドの近くに着いたため見ていると中からモンスターたちが出入りしているのが見えた。


「どういうことだ...これは...。」


ここに居るといつ見つかるかわからないため当初の目標だった食料調達に向かうことにした。

程無くしてコンビニに着いたが当然人などいるはずもなく持ってきたリュックサックに缶詰などの日持ちする食料品と水を詰めていく。


「これならもう少し大きいのを持ってくるべきだったな...」


外にも注意しつつぎりぎりまで食料品などをカバンに詰めているとコンビニに向かってくる一匹のゴブリンを見つけた。


「一匹だけか...。このままだとこっちに来るだろうしやるしかないのか...?」


先ほど殺したといえど今まで殺生とは無縁の人生だった俺が簡単にやれるのかも不安に駆られ何度か深呼吸をして棚に隠れる。

少しするとゴブリンが店内に入ってきたようで鳴き声を鳴らしながら店内を歩き始めた。


「1...2...3!」


すれ違いざまに眉間を狙って木の棒を振り下ろすと


ベチャッ


簡単に頭を潰せてしまった。


『あなたはゴブリンを撃破しました。経験値を3獲得しました。』

『敵に気づかれることなく撃破に成功しました。ボーナスを獲得。経験値を3獲得しました』


「またあの声...ははっ...マジでゲームや漫画の世界だな...」


俺は一人呟き殺したゴブリンを後に店を立ち去った。


「そういや部屋のドア壊されたしどこかセーフゾーンを探さないとな...誰かの家に転がりこむわけにはいかないし、だからって店とかも危険だしな...。」


しばらく考え込み俺は近くの高架下に行くことにした。

あそこなら暗くてバレにくいし化け物が来てもすぐ気づけるだろうと考えたのだ。


「よしっ、とりあえず太陽が昇るまではあそこに隠れよう」


俺は不安を抱えながらも生き抜くために歩き続けた。


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