54 天使様たちの大迷走 その9(*)
(*)肉体的にも精神的にも辛い目に遭います。苦手な方は本当にご注意ください。
後書きにあらすじを書いておきます。
『奥様』と『お嬢さま』がどこかに連れて行かれた後も、グレイスはそのまま使用人として働かされていた。屋敷は別の人間の手に渡ったようで、従兄はいつの間にか姿を消していた。
新しい主人としてやってきたのは中流階級の資産家夫婦だった。使用人は従兄が連れて来た者がそのまま残され、グレイスと父親もそのまま屋根裏部屋で暮らすことが許された。
屋敷には次々と滞在客がやってくるようになった。彼等のために晩餐会や舞踏会が催され、グレイスはハウスメイドとして、他の使用人たち同様早朝から深夜まで休みなく働かされた。
必要以上にレースやフリルで飾られた華やかなエプロンとキャップ身に着け、訪問客にお茶を出すように命じられることもあった。そういう時、男性客たちはグレイスを値踏みするような目で見るのだった。
もう暴力をふるわれるようなことはなかった。同時に、仕事以外で話しかけられることもなかった。誰もがグレイスをただそこにある『物』として扱った。
――そして、季節は冬から春へ。
王都での本格的な社交シーズンが始まろうとしていた。
頭が痛い。吐き気と眩暈がまだおさまらない。グレイスは仕留められた猟獣のように冷たい床に両手をついて座り込んでいる。
「気に入らないのはわかるが、痕が残るような傷はつけるなよ」
異国人の男によって馬車で連れて来られたのは、王都にある立派な街屋敷だった。
細部にまで贅を凝らした美しい部屋。天井からは巨大なシャンデリアがいくつも下がり、窓も大きな鏡もドアも金色の枠で縁取られている。
跪くグレイスのすぐ前に荘厳な装飾を施された椅子が置かれ、上質な水色のアフタヌーンドレスを身に纏った一人の若い女が、まるで女王様のように泰然と座っていた。
彼女はおもむろに身を乗り出して、手に持っていた扇をグレイスの顎の下に差し入れ無理矢理持顔を上げさせる。馬車に酔っていたグレイスは何の抵抗も出来ず、空っぽの瞳で女を見上げた。
彼女はこの国ではありふれた髪と目の色をしていた。はっとする程の美人でもなく、目を逸らしたくなる程醜い訳でもない。それだけなら、どこにでもいる特に印象に残らない顔立ちの女性なのだが……
顔の半分を隠す水色の布。それが彼女の存在感を一際引き立たせていた。どうしてもそこに目が惹きつけられる。見る者の不安を掻き立てる。そこに何が隠されているのかと。
「もう壊れているのかしら?」
それは、一度聞いただけで耳に残るくらいに、豊かで美しい印象的な声だった。
「従順で大人しいだけだ。意志はある」
「きれいなだけのお人形さんね。髪はギリギリまで切ってしまって。新しい鬘が欲しいらしいのよ」
ようやく肩の下まで伸びた髪をひと掴み握られて引っ張られ、あまりの痛みにうめき声が喉から洩れる。
声を上げると、相手は面白がって余計に暴力をふるうのだと、グレイスは身をもって思い知らされてきた。反応を返さず相手を白けさせる方が、苦痛の時間は早く終わる。……だから声を出してはいけない。
「食事は与えなくてもいいわ。このまま地下に閉じ込めておいて。父親にはあのまま絵を描かせておきなさいな。付属品をつければ高く売れるわ。良かったわね」
澄ました顔でそう告げた女は、何の反応も示さないグレイスをつまらなそうに見下ろす。いきなり彼女はグレイスの頭を強く押して床に這いつくばらせた。次の瞬間頬に鋭い痛みが走る。靴で踏まれたのだ。
靴裏の汚れを擦り付けようとでもするかのように踏み躙られる。反対側の頬が床で擦れる。グレイスは歯を食いしばって苦痛に耐えた。うめき声を必死に殺す。子爵家でもここまでの扱いを受けたことはない。屈辱感に涙が出そうになるのを必死にこらえる。
「もう気が済んだよな。そこまでだ」
グレイスの横に立っていた男が冷静な声で告げた。
「そいつは商品だ。向こうは何も知らない純真無垢なお姫さまで遊びたいんだよ。お嬢さまと同種の人間なんだから気持ちよーくわかんだろう? もうそれ以上新雪を汚すな。価値が下がる」
一度足は離れるが、再びまるでここにあるのは靴底を掃除するためのマットだとでも言いたげに、ぐりぐりと踵の部分で頬を抉られる。ようやく足が離れた時には、グレイスの頬は赤く腫れあがり、靴底についていた細かい砂のせいで擦り傷だらけになっていた。
「面白くないわね。この子、気に入らないわ。さっさと泣いて許しを請えばいいのに」
今度は浮いている肩を強く蹴られて仰向けに転がされる。流石に苦痛のうめき声をあげた瞬間、目の前に靴底が迫って来た。グレイスはあまりの恐怖に目を閉じる。
「だから商品なんだよ。買い取るってんなら今すぐ金を払いな」
男が威圧的な声を上げた。鼻先が靴底に潰された状態で足が止まり、椅子が倒れる音がした。恐る恐る目を開けると、グレイスの顔面を踏もうとしていた女性は、男に背後から支えられた状態で床に倒れていた。二人の背後に椅子が転がっている。彼女はすぐに体を捻って床に座り込むと、目を吊り上げて男を睨みつける。
「何をするのよ」
男は女性と目の高さを合わせるようにしゃがみ込んだ。
「お嬢さまをそこまで苛立たせるんだから、買い手も大満足だろうよ。いいか、今はとにかく金がいるんだよ。あんたの余計なお遊びのせいで大損害だ。目的のものは手に入らなかった上に詐欺の被害者様とはね。さすがに短気な王子様はやることが早い。完敗だな」
嘲るように、詰るように男が言葉を続ける。女性の顔に尋常でない怒りが浮かぶ。頬が紅潮し目が吊り上がる。激しい感情の波に翻弄され、咄嗟に言葉も出ない様子だ。
「どうした、お嬢さま? また薬に頼るのか?」
ぱあんという音が室内に響き渡る。男は不安定な姿勢だったのにも関わらず、勢いよく頬を張られてもふらつくような様子なかった。そのまますっと立ち上がり、余裕の笑みを浮かべる。
「これで気が済んだろ。痛みで頭も冷えたか?」
女は叩いた手の手首を握りしめて顔を顰めていた。叩かれた方よりも余程苦痛を感じている様子だ。それでも彼女は悔し気に気迫の籠った目で男を睨みつけていた。
「わたくしは、自分のものを取り返そうとしただけよ。おまえに文句を言われる筋合いはないわね、ノーヴェ」
「文句はないさ。お嬢さまからしてみれば、こいつも自分が手に入れる筈だったものを横取りした女ってことになる訳だからな。でも今はマズい」
ノーヴェと呼ばれた男は大仰にため息をついてみせた。グレイスには二人の会話の意味がわからない。外国語で会話をしている訳ではないのに、何を言っているのか全く理解できないのだ。ただわかるのは、自分が買い手がついた「商品」であるということだけだ。
「頼むから我慢してくれ。金が足りなくなってんだよ。その分を補填するために、商品の価値は下げられない。病弱な王子様には貢物をしなくちゃならない。舞踏会にはバカみたいに金がかかる」
ノーヴェはそう言い捨てると、踵を返してグレイスに歩み寄る。身構えたグレイスの傷だらけの頬を見て彼は呆れたような顔になった。ノーヴェはグレイスを無理矢理立ち上がらせると、そのまま腕を掴んで足早に歩き出した。グレイスは抵抗する気力もなく引きずられてゆく。
「どこに連れてゆくつもり?」
優しく労わるような声にグレイスはぞっとした。あれ程までに激しい怒りを露わにしていた人間が、僅かな間にまるで何事もなかったかのように落ち着き払っている。彼女は……感情の起伏が激しすぎる。今までグレイスが一度も会った事のない種類の人間だった。
従兄家族がまだ屋敷にいた頃、グレイスは何か失敗する度に鞭で叩かれ、冷水を浴びせかけられた。彼等はいつも言っていた。「これは躾なのだ」「愚鈍なおまえが悪いのだ」と。思い出すだけで体が強張り口の中がカラカラに干上がるような辛い記憶だ。……でも、彼等よりも、いかにも優しげな声を出す目の前の女性の方がずっとおぞましい。
グレイスの顔から血の気が引いた。彼女の声はじわじわと心を麻痺させてゆく甘い毒のようだ。父が齧っている砂糖菓子に似ている。やがては心を壊されてしまう……
――ここは、子爵家とは比べ物にならないくらい、とても恐ろしい所なのだ。唐突にグレイスは理解した。
『きっとあんたはあたしを恨む。今夜凍死した方がマシだったって』
冬の夜にメイドが言った言葉が耳に蘇る。
「お嬢さまの目につかない場所だよ。綺麗な顔を火で焙られたりしたら売り物にならない。髪は後で届けさせる」
一度足を止めて振り返り、ノーヴェはそう告げる。彼女は気に入らない人間の顔を焼くくらいのことは平気でするのだろうなと、グレイスはぼんやりと思った。まさに苛烈な女王様だ。もし彼女の機嫌を損ねたら……そう考えるだけで喉が詰まり息が苦しくなった。
別の部屋へと連れて行かれたグレイスは、待ち構えていた理髪師によって地肌が透けて見えるくらい髪を短く刈られた後、裏庭の物置小屋に放り込まれた。
そこには彼女の父も連れて来られおり、いつも通り風景画を描いていた。そこにだけグレイスの見慣れた日常があった――
骨と血管が浮き出る程やせ衰え、髪が抜け落ちた老人のような姿になっても、父は絵を描く情熱だけは失わなかった。寝食を忘れてひたむきに何年も風景画だけを描き続けてきたせいなのだろう。父は駆け出しの画家程度の腕前にはなっていた。
もう目の前にない風景を、それでも父は描き続けている。
隙間風が吹き込んでくる物置小屋で、グレイスは、絵を描き続ける父と、見張り役の不愛想な老婆と暮らすことになった。
老婆だけが自由に外に出ることを許されており、親子が生きてゆくのに必要最低限のものを毎日小屋に運んできた。
鍵がかかっている訳でもないのに、グレイスの足はどうしても外に向かわなかった。外に出てあの女王然とした女性と顔を合わせることが、たまらなく恐ろしかったのだ。
もう父の世界には娘どころか人間は誰一人存在しないようだった。絵の具が染みついた服を着て、起きている間はずっと絵筆を握っている。言葉も通じない。数時間おきに砂糖菓子を齧り、たまに思い出したように食事を摂り、その場で崩れ落ちるように眠りに落ちる。そのくり返し。
老婆と二人で父の世話をした。食べ散らかした食事を片付け、汚物を始末し、掃除をする。
着替えもせず体も清めようともしない父は酷い悪臭を放っていた。時折老婆は下男たちに頼み込んで、眠っている父を外に運び出してもらっていた。その後身ぎれいになって帰って来るから、外で服と体を丸洗いされていたのだろう。
そんな父の姿を見ても、もうグレイスは何も感じない。この街屋敷に連れて来られた日から、目の前の世界が急速に色褪せていった。
すべてが灰色に塗りつぶされてゆく。
色を失い音を失い意味を失ってゆく。
それでも、真夜中不意に胸が苦しくて仕方がなくなると、ちいさな窓から星空を見上げて、「早く迎えに来てください」と母に祈った。
父の世話をする傍ら、目を酷使しながら毎日針仕事をこなす。言われた分を終えられないと、一日一度の粗末な食事さえ与えられない。老婆が眠った後も、父が絵を描くための蝋燭が一晩中灯されていたから、グレイスは絵を描き続ける父から少し離れた場所で縫物を続けた。
そんな日々が一ヶ月程続いた頃、小屋にノーヴェがやって来ると何も言わずにグレイスの手を掴んで外に連れ出したのだ。
――物置小屋の外の世界は、バラが咲き誇る季節になっていた。
グレイスはメイドたちの手によってバスに入れられて髪と体を洗われ、体の厚みを足すために布を巻かれてドレスを着せられた。顔には化粧も施される。
とうとう、時が来たのだなとグレイスは思った。心残りなのは……父のことだけだった。
どうしてもグレイスは父を見限ることができない。父は魂を塗り込むように絵を描き続けていた。どうしてもそれがやりたいのだと。これを再び奪われたらもう自分は死んでしまうのだとでも言うように。
すべてを投げ捨てて没頭してしまうと予想がついていたから、祖父母は父に絵を描くことを禁じたのだと、今は理解できる。
そして、父が絵を描くのを許されなかったのは……グレイスが生まれたせいなのだ。
一人娘を守り育てていかなくてはならないから、自分は絵を描く事を許されなかったのだと、父はずっとその不満を抱え続けていたに違いない。
「気持ち悪いくらい従順だよなぁ、おまえ」
飾り立てられたグレイスは、髪が短いせいでちぐはぐな印象を拭えなかった。その腕を掴んで歩きながら、ノーヴェは不思議そうな顔でグレイスを見た。
「まぁこっちは楽でいいけどな。逃げ出そうなんて思うなよ。おまえの父親と、おまえを育てた家令夫婦の命が惜しけりゃな」
さすがにその言葉にグレイスは大きく目を見開く。この男は家令夫婦と言わなかったか。
「父親はどうでも良いが、あの老夫婦にゃ恩を感じてるって訳だ。おまえが今まで通り大人しくいい子にしててくれりゃ、細々と暮らしているあの老夫婦が悲しい目に遭わなくてすむ」
ノーヴェはグレイスの顎を掴んで青い瞳を覗き込む。真っ青になって震えるグレイスを見て彼は満足そうに笑った。
「……へえ、そういう顔もできんだな」
嗜虐的な瞳を見て、ますます体が震えてしまう。反応を返せば徒に相手を喜ばせるだけだ。わかっているのに、どうしても取り繕えない。
ノーヴェはグレイスの顎から手を外すと、再び腕を引っ張って歩き出す。
応接間と思しき金色に飾り立てられた部屋には、聖職者の恰好をした若い男性と、顔に痘痕が目立つ壮年の男性が待っていた。五十代くらいだろうか。男はグレイスを見た途端、品のない笑みを浮かべた。生理的な嫌悪感に肌が一気にあわ立つ。
「思っていたよりずっといい。まさに汚れのない真っ白な天使だ」
「では、こちらにサインを」
聖職者が一刻も早く終わらせたいというように、テーブルの上の書類をノーヴェの方に押しやる。
「サインしな。あんたを育ててくれた老夫婦のために」
結婚許可書と書かれた紙を見て、一瞬だけ目の前が真っ暗になった。それでも差し出されたペンを手に取り、必死に平静を装いながら、グレイスは指で示された場所にペンを走らせる。何も考えない。自分は商品なのだから。
「従順なのだなぁ。まさに理想的だ」
その言葉に聖職者がはっきりと不快そうに顔を顰め、サインを確認するとさっさと席を立って部屋から出て行った。隣の男とこれ以上同じ部屋にいるのは我慢ならないといった様子だ。
グレイスの夫となる男性がニヤニヤ笑いながら手を伸ばしてくる。グレイスは反射的に体を引いた。
「引き渡しは舞踏会の日となります。その日により高い値を付けたお客がいらっしゃった場合、そちらの方に先にお渡しすることになります」
「儂がそいつよりさらに高い値をつけたら、先にこちらに渡すのか」
舐めるような視線でグレイスの全身を眺めてから、男はノーヴェにそう尋ねた。
「そういうことになりますね」
「いくらでも出す。だから今渡せ」
「一週間後の舞踏会を楽しみにお待ちください。ドレスの色は何色にいたしましょうか」
「淡い黄色がいい。いくらかかってもかまわん」
「承知いたしましたお客様」
慇懃無礼にそう言うと、ノーヴェはグレイスの腕を掴んだまま踵を返した。そのまま立ち去ろうとする背中に、
「顔に絶対に傷はつけるなよ!」
「承知しておりますよ。では、当日お待ちしております」
笑ってそう返すとさっさと部屋から出る。扉を閉めたからノーヴェは目を細めてほくそ笑んだ。
「せいぜい金策に走んな」
茫然と立ち尽くしているグレイスの頭の中には、自分の心臓の音が重苦しく鳴り響いていた。
グレイスはドレスからいつもの質素な服に着替えさせられ物置小屋に戻された。
老婆はじろりと戻って来た彼女を一瞥すると、ようやく解放されるとばかりに、無言で小屋から出て行った。
絵を描き続ける父親の背中を見ながら、グレイスは何年振りかに自分が泣いているのに気付いた。
とうとう自分の体さえ、自分のものではなくなってしまった。
――自分があと父に差し出せるものは何だろう。どうしたら父は……もう一度自分を見てくれるのだろう。
すべてを諦めたつもりでいたけれど、グレイスはまだ心の奥底で願っていたのだ。母や祖父母が生きていた頃のような、優しい父が戻ってきてくれることを。「これは全部悪い夢だったんだよ」と、自分に告げてくれることを。
泣きながらグレイスは宙に向かって、そんな自分を嘲るように小さく笑った。涙が頬を転がり落ちてゆく。
もう戻らない。もう戻れない。
自分はもうすぐ父と引き離されて誰かよくわからない男の元に嫁ぐ。そこに幸せが待っているとはどうしても思えないのに、逃げ出すこともできない。
正しく生きなさいと、母は言った。
家令夫婦を見捨てることは、正しく生きる事にはならないだろう。正しく生きないと……母に会えない。
物置小屋には鍵がかけられ、老婆だけではなく下男たちが交代でグレイスの行動を監視するようになった。余程、グレイスの商品としての価値を落としたくないようだった。
舞踏会三日前からは一切の食事を与えられなくなった。睡眠を取ることも許されず、縫物の手が止まると監視役の下男や老婆に肩を揺らされ起こされた。意識は朦朧とし、時間感覚は失われた。
結婚許可書にサインした日と同じように、グレイスはノーヴェによって小屋の外に連れ出された。
体が思うように動かない。何か重いものに圧し掛かられているかのよう。
抵抗することも出来ず、どんどん闇の深い暗い場所に導かれてゆく――
あらすじ
王都の街屋敷に連れて来られたグレイスは、女王様然とした恐ろしい女性に出会う。そこで彼女は自分がすでに買い手のついた『商品』であることを知った。
グレイスは髪を短く切られ、父と共に裏庭の物置小屋に閉じ込められる。
一か月後、グレイスは見知らぬ男性との結婚許可書にサインすることを強要された。
かつて子爵家の使用人をしていた老夫婦に危害を加えると脅されたグレイスは、何もかも諦めて結婚許可書にサインしてしまう。
次回……例の舞踏会です。次の次くらいから元の感じに戻ります。