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マモッテヤッテル。  作者: みつ


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僕は、兄の部屋で、良い気分で、その旅行を思い返していた。


兄は、そんな僕に言った。

「あの旅行の終わりらへん、


あ、ちょっと、前置きさせてもらうが、俺は、ある時、スーツでバリバリ仕事をしていてさ、

ふと、カーレディオから、こんなニュースを聞いた。

ある地方は、ヒアシンス、花のヒアシンスだよ、あれが特産でな、それをバレンタインデーに男からプレゼントしよう!みたいな企画をやってます♪って、流れて、

仕事で、アップアップだった俺は、それを聞いて、

『バレンタインデーって、この国の製菓子メーカーが、チョコレートを売るために提案して今日に至ると言えば、興ざめな話だが、とにかく昨今では唯一と言っていいほどの女性から男性への贈り物が助長される日だろ?!その日まで、男からのプレゼント日に、しちまうのかよ?!?』と、車内、一人で大きく舌打ちした。


今は、それを企画した人達は純粋に愛情から、それを想い描き、俺はは、まぁ、それなら、それでいいかもな♪と本心から思っている。

まぁ、俺が女にバレンタインデーにヒヤシンスを贈るか、どうかは置いといて(笑)


…で、あの旅行の終盤だよ。

高速道路の帰り道、俺は、お前に運転を任せて後部座席で、スヤスヤ寝ていた……と思いきや、実は寝付けずに旅の終わりが寂しくて、目は閉じていて、シンミリしていたんだ。

お前は、俺が眠っていると思い、カーレディオをボリュームを極端に下げて運転していた。


その時、

バレンタインデー時期の前で、

カーレディオから、女性ジョッキーが、あるリスナーに意見していた。

何でも、バレンタインデーに女性からチョコを差し出された時、そのコに気がなかったから、男は、それを、どうすべきか?みたいなテーマでさ、

ある男性のリスナーからの、

『チョコを受け取らないのも、男の流儀の一つっすよ』みたいな投稿に対して、

女性ジョッキーは、

『あのね、私は、たとえ、そのコに気がなくても、作ってくれたものを、しっかり受け取ってほしいのね…』と、どこか身体の芯から、絞り出すように述べ、

お前は、涙声で、

『素晴らしい世界じゃないか…!』と呟いた。


今日、お前と、こうやって話していても、お前さ、変わってないよ♪

そーいう意味で今も全然な…」


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