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プロローグ

  …………………どこだここ!?

  暗くて何も見えない。

 

  『わっ!』

  「………おぅ」

  『うわ〜、しょっぱい反応」

  「誰ですか?てか何も見えない……」

  『そこら辺に電気のスイッチあるから押して』

  「これか?」

  『キャ!どこ触ってんのよ!』

  「ごめん!わざとじゃない!」

  『別にいいわよ、それ、ただのコンニャンだから。それにいい反応が見れたし許してあげるよ』

  「チッ、今から暗闇での不可抗力を偽って揉んでいいですか?」

  『その心配はご無用、暗視ゴーグルつけてますので、避けられます』

 

  ーー電気のスイッチ見っけ!

 

  「バ○ス!」

  《カチッ》

  『ギャー!目がぁ!目がぁ!』

  「うわっ、マジで暗視ゴーグルつけてんじゃん」


  明るくなったので、周りを見渡してみることにした。


  ………テレビとちゃぶ台と座布団しかない。殺風景だ。ベットすら無い。こいつこんなとこで生活してんのか?


  ………お・わ・た(^ω^)


  出口ないやん。ドアないやん。窓すらないやん。監禁やん。

 

  こいつ俺に惚れたのか?

  いくら俺が超絶美男子だからって監禁は……

  イケメンはつらいぜ。


  『あなた今私をヤンデレ犯罪者だと思っているでしょ?』

  「違うんですか?」

  『残念ながら違います。ちなみに生前あなたに惚れた女は一人もいませんでしたよ』

  「生前?」

  『私は女神です』

  「そういや、目大丈夫ですか?」

  『それは私の目を見ればわかります』

  「…………おぉ〜」

  『話を戻します。あなたは死にました』

  「何をご冗談を」

  『それではこちらをご覧ください』

  「どちらですか?」

  『リモコンがなくなりました、どこですか?』

  「あなたの座布団の下にありますよ」


  こんな殺風景な部屋で無くなるわけないだろ。


  『あった!ポチッとな』

  「ド○えもんだ」

  『ごめんなさい、さっきまで観てたもので』

  「お構いなく、ジャ○アンに免じて許してあげます」

  『ジャ○アン、ツンデレですよね』

  「早く観せてください」

  『では、ご覧ください』

  「俺が寝てますね」

  『はい、寝てます』

  「もしやここはDream Worldなのですか?」

  『違います。もう少し観ていてください』

  「ではもう少し俺の美しい寝顔を観るとします」

  『3…2…1、ドーン』

  「は?」

  『もう死にましたよ』

  「これ死んでんですか?」

  『死んでます』

  「なんで死んだんですか」

  『知りたいですか?』

  「知りたいです」

  『謎です。なんか死んだんです』

  「酷すぎません?」

  『ドンマイです』

  「じゃあここは天国ですか?」

  『違います、天国は生前貞操を守りきったものしか行けません』

  「おれ、童貞ですよ」

  『一人遊び………』

  「…………」

  『…………』

  「天国に行けないのなら僕はどうなるのですか」

  『一人で………』

  「どうなるのですか!」

  『転生してもらいます』

  「転生先は選べますか?」

  『選べますが、人気のものはすぐに誰かが転生しちゃいますよ』

  「例えば何が人気ですか?」

  『勇者、イケメン、美人のパンツ』

  「物にもなれるんですね」

  『はい。ちなみに私が襲われそうになった場合、当事者は強制的にぽっちゃり体型の中年男性のパンツに転生してもらいます』

  「ブリーフですか?」

  『ブリーフです。』

  「空いてる勇者とかいないんですか?」

  『勇者やイケメンなどはスタンばってる人がいるんです。早押しクイズ状態です。美少女のパンツなんか、作られた瞬間に転生する人多数ですよ』

  「最後の美人から美少女にランクアップしてますね。てか作られた瞬間じゃ誰が履くかわかんなくないですか?フライングじゃないですか?」

  『あなたの世界まじで終わってますね』

  「認めよう。てかやたらパンツに転生させてきますね」

  『ちなみに人以外にも魔族などにもなれます、スライムや魔王など、魔王は850年待ちです』

  「まさか!その世界ファンタジーだったりする?」

  『します、視界にステータスボードが表示されます』

  「サンプル見せ〜い!」

  『では目をつぶってください』

  「良かろう」

  『もう開けていいですよ』

  「………おぉ!HPに職業にその他もろもろに!そしてMP!魔法きた!」

  『ハイテンションですね』

  「YES!ファンダジー!」

  『きも………ちなみにMPはメンタルポイントの略です』

  「え……魔法は……」

  『使えません、ちなみに0になるとノイローゼになります』

  「まじ……」

  『嘘です』

  「フゥ↑」

  『きも……で、何に転生しますか?』

  「良い物件ないすか?」

  『ありますよ。教えて欲しければドラ○もんのモノマネしてください』

  「こんにちは、僕ドラ○もん22世紀から来た猫型ロボットだよ」

  『あらまあ素直、しかも似てない』

  「したので教えてください」

  『良いですよ。魔王の捕虜として魔王城にさらわれた王子なんてどうでしょう』

  「それ絶対拷問とかされるじゃないですか、嫌ですよ」

  『そう言って誰も転生しないんですよ。でもね、そこの魔王が魔王のくせに優しいのよ。映画時のジャ○アン並みに優しいのよ。だから拷問大好きドMさんも転生してくんないのよ。ちなみにただいま生後3カ月』

  「ドM……ちなみに魔王の性別は?」

  『美少女です』

  「美•少女!よし今すぐ転生させろ!美人の少女が俺を求めて待っている!」

  『良いですよ。楽しませてもらったんで、特別に特殊な特典付きで転生させてあげるわ』

  「あざっす!」

  『じゃあね。まあ私がこんなにキャラ付けされてるってことはどうせまた会うことになるんだろうけど』

  「わー、メタ〜い。じゃ〜ね〜」

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