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259 安全装置

かつて無いほど間を開けてしまった……。

長らくお待たせしてすみません!


~間が開きすぎたので直前の簡単なあらすじ~


①本格的に仲間になったのでレイ先生を廃塔に連れてきたよ

②アベルさんがとあるやばい事故の当事者であると判明したよ

③レイ先生「うちの子とはもう遊ばせません」

④場が混乱してたら学園長が来た


~あらすじここまで~


ボチボチ投稿していくのでよろしくお願いしますm(_ _)m

学園長がアベルさんの方をチラリと見て、「話すが良いか」と聞いた。

アベルさんが頷く。


「私は構いませんよ」

「そうか。……それによってお主に危険が生じたとしても、構わぬか」

「問題ありません」


 わかったと呟いた学園長は、私とレイ先生へ視線を定めて言った。


「アベルには、一定以上の魔力を使えばその瞬間に死するよう魔術がかけられておる」


 強く言い切ってから、少し間をおいて学園長は微かに俯いた。


「死……」


──全く予想できていなかったと言えば、嘘になる。


それでも私は思わず呆然としてしまった。


「死じゃ。当然、どの程度の魔力を使うとそうなるのかはアベル自身にはわからん」


絶句する私たちに学園長は続ける。


「こうするしかなかったのじゃ。それ以外では危険分子として〝事故死〟してもらうほかないと言われてしまったからには」


 学園長は自分の手のひらを静かに見つめた。

 その「魔術」を使ったのは……どうやら学園長らしい。

 アベルさんが静かに口を開く。


「恨んでいませんよ。むしろ、そのお陰で生きていられるのですから。感謝しているくらいです」


アベルさんがそう言うと、学園長が拗ねた顔をした。


「そう言う割にはおぬし、ダヴィドには懐いたのに私には懐かなかったではないか」

「それは貴女が会うたびに訳の分からないことばかり言うからです」

「だ、だからそれは遊んで親しくなろうと……」

「獣人の耳をつけろとか女性の服を着ろとか言うのは遊ぶとは言いません」


 アベルさんがぴしゃりとそう返すと、学園長が完全にいじけた顔をした。

対照的にアベルさんは呆れた顔をしている。

……というか、アベルさんも学園長の毒牙にかかりかけているじゃないか。


 しかし、まぁ。

複雑な関係らしいとは思っていたが、こうして軽口を叩きあう姿は思ったよりもフレンドリーな感じだ。

 アベルさんが学園長を苦手そうにするのにはもっと理由があるのかと思ったが……。


ただ、どれほど親しく会話しようとも、片方がもう片方の命を直接握っているという関係は想像を絶するのかもしれない、とも思う。

そこにはきっと言葉にしがたい繋がりがあるのだろう。


そうぼんやり思っていると、学園長がパンと手を叩いた。

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