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カネリア冒険記  作者: 桜本 結芽
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第三章 フェアリー族

 〖ドワーフの穴〗を出た3人はさらに東へ進んでいき、ドナーは1人老婆が言っていた事を思い出しながらとある〈噂〉の事を考えていて、それは〖ラーナスの街〗の街長が突然狂いだしたという事で、それは20年前に街長の妻が亡くなった直後彼は豹変し、屋敷にこもって〈何か〉の実験に夢中になっているとの噂で、それと今回の一件は関係は無いとは思いながらも多少は疑っていて、下を向き考え事をしながら歩くドナーに気付いたカネリアは心配になり、

 「どうしたの、ドナーさん? 何か考え事をしているみたいだけど?」

 そう尋ねると彼は、

 「いや、大丈夫だよカネリアちゃん、少し腹が減っただけだ」

 と微笑みながら言ってから大きな声で、

 「少し疲れたし、休もうか?」

 そう2人に言うと1番先に喜んだのはケイケナで、3人は近くの木陰で休憩していると目の前を人間族の旅人が通りかかったので、ドナーが話を聞こうと木陰を離れ彼らと話している間カネリアは兄であるユレイヤの事を考えていて、

 (兄さん、最近夢で逢っていない……やっぱりあのおばあちゃんが言っていたように、魔法を通さない袋に入れられているからかな?)

 という事を考えれば考えるたびユレイヤの事が心配になると思いカネリアは首を横に振って、その考えを断ち切りそのすぐ後ドナーが戻ると、2人に旅人が言っていた事を説明してその旅人は白いフードを深く被った人間族は見ていないとの事で、3人は最初迷ったのだが老婆が言っていたように〖くらやみの森〗へ行くと決めて再び木陰を離れ歩き出すと、夕方に《かたくなの川》の近くまで来て3人は素早く野宿の支度を始めると夕食を済ませて、見張りはまたドナーがする事に決まり若者2人は眠りにつきその夜カネリアは夢の中で知らない屋敷の部屋にいて、暖炉の前で知らない女性と向き合いソファーに座っていてふと女性が悲しげな面持ちで、

 (私の、私の夫を助けてください! 今、闇に取り込まれているんです! ですから助けてあげて下さい……私の娘もいるんです、あの子はとても心が優しくて夫を止められないのです、なのでどうか、二人を助けてあげて下さい!)

 その女性の必死な面差しと涙を見たカネリアは突然胸が痛み押さえた次の瞬間視界がぼやけ、目を覚ますと前でとても心配そうな表情のケイケナとドナーがいたのでカネリアは驚いたという面持ちで起き上がりながら、

 「どうしたの?」

 と尋ねると2人は互いを見合ってからドナーが、

 「どうしたって……何度も起こしたけど目を覚まさないから、心配だったんだよ……大丈夫かい?」

 そう聞かれたカネリアは首を縦に振り微笑むと2人も安心したように息を吐き微笑み返し、その後3人は食事をして支度を済ませた後再び歩き出しずっと無言だったのだがふとケイケナが、

 「そういえば、この前もさっきと同じような事があったよな? ほら、〖ムーノラの街〗につく前に……あの時はユレイヤさんに逢っていたって言っていたけど、またそうなのか?」

 と尋ねてきたのだがカネリアは不思議そうな面持ちで、

 「逢っていないわ、でも……おかしいわね? 何の夢を見たのか全く覚えていないの、普段は覚えているはずなのに……」

 その呟きを聞いたドナーは突然立ち止りすぐ後ろを歩いていたケイケナがぶつかるのも構わず真剣な面持ちで振り向き、

 「覚えていない……?」

 と尋ねられカネリアは驚いたという表情で、

 「は、はい……でも何かを頼まれたのは覚えています、でも何を頼まれたのかまでは分からなくて……」

 そう言うとドナーは頭を下げ考え事をしていたのだがしばらくして前に向きなおり、

 「今考えてもらちが明かないから先に〖くらやみの森〗へ行ってそこにいる私の友人に聞いた方が幾分早いかもな」

 と言って歩き出すと二人も急いで歩き出し3人は再び前へ進むと、《かたくなの川》の下流へとたどり着きすぐに船が見つかると三人はそれに乗り込み《かたくなの川》を渡ってさらに歩き続け昼ごろになると目の前に森が現れドナーが、

 「ここからが《くらやみの森》だ、この中は陽の光があまり差さないから異様な獣が沢山いるからとても危険なんだ、ケイケナ君は確か弓が得意だったね一番後ろを歩いてくれ」

 そう言われたケイケナは嬉しげに返事を返すと次に真剣な顔付きになり、弓を背中から降ろすとドナーに頷きカネリアを真ん中にしてはぐれないように縄で腰を繋いで3人は《くらやみの森》へと入っていくと、森の中は太い木々が多すぎて光が下まで届かずに暗く何日も前に雨が降ったのか足元がぬかるんでいて前に進むこともままならなかったが、入ってから数時間後陽がさらに陰り辺りがさらに暗くなり始めた時数キロ前に小さな灯りが見えてきたので、ドナーがもうすぐフェアリー族の集落に着くと2人に説明するのだが疲れたような声での返事に、無事にたどり着くのかドナーは心配になり小さなため息をついてさらに歩く事数分が経ち灯りが強くなりだしたので歩くスピードを少し上げると、目の前に被さる大きな葉がありそれを払いのけた途端目を覆わんばかりの光が現れ手で目元を隠す二人を振り返ってドナーが、

 「さぁ着いたよ! ここが、フェアリー族の集落だ!」

 と言いながら微笑んで片腕を広げるとその少し先にはファーム族の暮らす家よりも、さらに小さな家が建ち並んでいて驚く2人の目の前に自分達よりも小さな〈何か〉が近づいて来て3人に、

 「我が村へようこそおいでくださった! ドナー殿、ファーム族のお若いの、さあ! さあ! 長旅の積もるお話はこちらでお聞きいたしますぞ! さあ! さあ!」

 3人はその"何か"に強く勧められて言われるがまま着いて行くと、そこには簡易的なテントがありその下にはベッドがあって、ベッドと言っても木の葉を集めて上に急いで縫い合わせたような布を被せるだけのとても簡易的なベッドだったのだが、2人が一番驚いたのはベッドではなく〈人〉の〈小ささ〉で彼らは皆15センチ程の体長に尖った耳で金色の瞳に背中には半透明の羽のようなものが生えていて、それを動かして浮いているようでずっと口を開けながらボーッとしている2人に気付いた目の前の〈老人〉が微笑みながら、

 「そちらのお2人は、わしらフェアリー族を見るのは初めてかの?」

 と尋ねられカネリアは慌てて口を閉ざしケイケナの脇を肘で突いて口を閉じさせてから真っ赤な顔で、

 「は、はい……実は私達、村がある森から出る事があまり無くて、フェアリー族の方々に会うのは今回が初めてです」

 そう言うと老人はカカカ! と特徴的な声で笑ってから、

 「そうですか! それでしたら仕方ありませんな! して、遅れながらドナー殿はわかりますが、そちらのお2人のお名前をお聞かせ願えますかな?」

 と言われた二人は慌てて、

 「か、カネリア・ファームです!」

 そうカネリアが名乗ってから、

 「ケイケナ・ファームです!」

 とケイケナも緊張気味に名乗ると老人は何かが引っかかったのか、目に大きく被さる眉毛を上げ考え事をしてから驚きの表情で、

 「もしや、カネリアさんはファーム族長の娘さんかの? 強大な魔法を使えると言う噂の……確か双子だったはずじゃが横のお方がそうですかな?」

 そう突然言われ困惑気味で老人を見るカネリアを見たドナーが、

 「長老、そのお話は後でいたしますのでまず食事をお願いできますか」

 と言うと老人は今気が付いたように、

 「おぉ、そうじゃった! ほれ、お客様方は腹が減っておる! 話の前に食べ物を持って来なさい!」

 そう言って手を叩くと小さなフェアリー族の中でも屈強な男性が6名ほど、自分よりも大きな皿を担いで運んで来たのを先頭に、次々と大皿に乗った料理が運ばれてきたので目を輝かせるカネリアとケイケナを見たドナーが、

 「こらこら、2人共そんなに乗り出さなくても全部食べられるんだから待ちなさい、ケイケナ君はよだれが出ているよ」

 と優しく諭すと二人は座り直しそれを見守っていたドナーは二人に微笑むと、その隣に座っていたフェアリー族老人が、

 「……これで最後かの、では宴会じゃ!」

 そう言ってまた手を叩くと4人の前の一段上がった大きくて広い台の上に数人のフェアリー族の女性達が上がってきて踊り始め、その後ろでは男性が5人ほど弦楽器や打楽器を踊りに合わせて弾いていてその音楽に3人も手拍子を取って場を盛り上げ、すっかり夜中に近づいた時間になると若い2人は疲れ果ててその場で眠ってしまい、2人をドナーが1人でベッドへ運んでからため息をつきながら、

 (これじゃあ話をするのはまた明日だな……)

 と考えていると老人が隣りに来て、

 「この子達の寝顔を見ていると心が癒やされますのぉ」

 そう小声で笑いながら言ってから、

 「お話は明日お尋ねいたします、ドナー殿も今日はゆっくりとお休みなされ、ここは我々がお守りいたします故に」

 と言って少し曲った腰のあたりで手を組み去っていき、翌朝目を覚ました3人は女性のフェアリー族に連れられ〈長老〉と呼ばれる老人がいる広場まで行くと、そこでは長老が3人と目が合う位置であぐらをかく格好で浮いていて、羽が忙しく動いていて3人が椅子に腰掛けると長老が、

 「では、お聞かせ願えますかの……お主らがなぜ、この《くらやみの森》の我らの村へ来たのかを……」

 威厳のこもった声音で尋ねられたカネリアは少し緊張したが、すぐに気を取り直しファーム族の自分の家で起きた事や何があってどうしてこの村へ来たのかを、ドナーとケイケナが途中手伝ってくれてなんとか話し終わると老人は何かを考える仕草をしていて重苦しい沈黙の後長老が重い口を開き、

 「ドナー殿はあのお方が占いを違えることは無い、そう思われたのじゃな?」

 そう尋ねて彼が頷くと長老はため息をつきその後ドナーが長老に、

 「私の友である〔彼〕は何かを知っているはずです、合わせてはくれませんか?」

 と尋ねると長老は深刻な顔つきで、

 「〔彼〕は1年ほど前にこの世を去ったんじゃよ、誰かに呪詛をかけられたと言っておった……その後〔彼〕は弱っていく自分に鞭打ってまで自分の上の子供を兵士長にしてその後その子らを遺して逝ってしもうた……」

 悲しげに説明する老人を見てドナーは肩を落として俯いたのだがふと何かに気づき顔を上げて老人に、

 「兵士長の子供がいると言ってましたな? その子は今は……?」

 と尋ねると老人は驚きの表情で、

 「あの子は今、兵舎におりますが……じゃがあの子はまだ幼い、連れて行くのは酷なことだと思いますじゃ!」

 そう断わりかけた時後ろから、

 「俺なら着いて行くよ!」

 と出入り口の方から子供の声が聞こえ皆が一斉に振り向くと、そこには小さなフェアリー族の男の子と女の子がいてそれに驚いた長老は急いで彼らの元へ行き、

 「フルト! なぜここにいる?! キルトも! お前達はまだ幼いんじゃ行けるはずがないじゃろう! それに途中で死んでしまうかもしれん、そうなればわしはお前達の両親に顔向けできん!」

 長老はどうしても行かせたくないのか大声で説得していたがフルトと呼ばれた男の子は元気よく、

 「大丈夫だよ、長老! 俺とキルトはフェアリーパウダーの使い手だし平気だよ!」

 と言い切ると横で聞いていたキルトいう女の子が控えめに、

 「私がいないとお兄ちゃん頼りないから、私も行きます!」

 そう言うと老人は一つため息をつき半ば諦めたよう2二人の目を見つめ、

 「……本当に、行くんじゃな?」

 と確認すると2人は真剣な面持ちで同時に頷くので、老人が今度は長く大きなため息をついた後顔のシワを増やしながら微笑むと、

 「では、行って来なさい! わしらは帰ってくるのを待っておるよ!」

 そう言ったあと手を叩き近くで興味深く見ていたフェアリー族達に、

 「皆の者! フルトとキルトが旅に出るぞ! 準備を手伝ってあげなさい!」

 と叫ぶとずっと聞いていたフェアリー族達は一斉に返事をして広場では大急ぎで支度が進められ、その場が大騒ぎになりそして昼ごろに旅の準備が全て済むと、カネリアとケイケナそしてドナーはフェアリー族の2人の子供に自己紹介をして2人も、

 「俺はフルト・ケナー、兵士長なんだ」

 と言ってから、

 「……キルト・ケナーです」

 そうフルトの後ろで緊張気味にキルトも言ったのだがカネリアとケイケナは驚きの表情で、

 「君が兵士長?」

 とカネリアが言うとそれを面白がりながらフルトが、

 「俺は複数のフェアリーパウダーの使い手なんだ、だから11歳で兵士長になれたんだよ、父さんに教えてもらってね!」

 そう答えるとカネリアとケイケナは同時に、

 「フェアリーパウダーって何?」

 とまた尋ねるのでフルトは、

 「いろんな事が出来るんだよ、怪我を直したり攻撃をしたり……とにかく何でもできるよ!」

 そうフルトが2人に答えている間キルトがドナーと握手をしていて、それに気付いたカネリア達も握手を交わすが握手といっても3人は人差し指だけを出している握手だったが、5人は一通り挨拶が終わると始め3人が入ってきた出入り口とは逆の出入り口から森へ入ると、新たに加わった2人は話すのがとても好きなのかずっと自分達の村の話や森の事を止めどなく話していて、昼頃にフェアリー族の集落からでて数時間が経った頃辺りが少しずつ暗くなり始め涼しくなって来たのでフルトが、

 「この時間は特に気を付けた方がいいよ、獣がより活発になるからいつ襲ってくるかわからないし」

 と注意を呼びかけると後ろの3人は真剣な面持ちで頷き、それを見て納得した顔でフルトも頷いてさらに歩き続けていると、突然近くの茂みが大きく動き出しすぐに9メートルはありそうな獣が現れ、その獣の姿はと言うのが顔は濃い緑色でゴツゴツとした硬そうな皮膚で、口は先が細いがだんだんと太くなり目の近くまで裂けた口からは牙が無数に生えていて、目は黒目の部分が細く周りが金色で透明の何かの膜に覆われていて、胴は大狼の様だが黄色っぽいオレンジ色で太く大きな体に前足の爪は隠れていて肩甲骨の辺りが盛り上がっており肩から腹にかけて黒く細い線が何本も入っていて、下半分は毛深い焦げ茶色で前足とは違い大きく太いが爪が出ていて、尻尾は長くウロコの様で先の方は平たく口の様な場所からは細く先が二つに別れた物が出たり入ったりと忙しく動いていて、その獣を見た3人は始め驚きの余り動く事が出来ずにいるとフルトが、

 「何やってんだ、食われるぞ!」

 と叫ぶと我に返ったケイケナとドナーはカネリアを抱え横に飛び、それと同時に獣の前足が襲ってきたので3人はゾッとしていたのだが、獣はさらに攻撃をしようと前足を上げたのでケイケナが弓矢を背から降ろし素早く撃つと左足に刺さり、怒りと苦悶の咆哮をあげその撃たれた足でケイケナが逃げる前に弾き飛ばすと彼は木にぶつかり気を失ってしまい、その彼を食べようと獣が近づいていたのでそれを見たドナーは背中から手に持ったハンマーで獣の頭を力強く殴りつけると、よろけたのでもう一度殴ろうと飛んだのだが先に足で攻撃してきたのでそれをドナーは木を蹴り難なく避けると、木を伝って飛び次は胴を殴りつけるとさらに獣はよろけ追い打ちをしようとしたその時、

 「みんな! そいつから離れて!」

 突然上からフルトが叫ぶ声が聞こえたのでドナーはケイケナを担ぎカネリアと共にその場から離れると、彼は獣の真上を飛んでいて目を閉じると羽から紫色の粉のようなものが下にいる獣の上に降り注がれると、なんと獣は体中から血を吹き出し一瞬で絶命して驚くドナー達を見たフルトが、

 「今のは相手に毒を振りまいて倒すフェアリーパウダーなんだ! でも使える範囲が決まってるから、一匹しか倒せないんだけど……」

 と照れながら鼻の横を人差し指で掻きながら言ったあと、

 「じゃあ、行こうか! キルト、もう出てきていいぞ!!」

 そう言うと大きな木の影からキルトが慎重に出てきて絶命している獣を見ておずおずと、

 「み、皆さんお強いんですね! 凄いです!」

 と言ってから未だに気絶しているケイケナを見たキルトは慌てて後ろを向き、集中した後羽からピンクの粉がケイケナ達3人を覆うと、なんと傷が見る間に癒えていきさらに驚く彼らにフルトが、

 「キルトもフェアリーパウダーの使い手なんだ! でも傷を癒やす事しか出来ないから集落の医師候補なんだよ」

 そう説明しているとケイケナが目を覚まし近くで倒れている獣を見て、訳がわからず困惑している彼にドナーがすべて話すと、

 「すみません、俺何も出来なくて……」

 と落ち込む彼にドナーが優しく、

 「いやなに、私もあれを倒せなかったんだ、それに君があの獣の足を弓で撃ってくれたおかげで隙をついてハンマーを打てたんだから礼を言うよ」

 そう言って励ましてから手を差し出し、2人は笑顔で握手を交わし再び元気を取り戻したケイケナは、ふとカネリアを見るとなぜか彼女も落ち込んでいたので心配になり、

 「どうしたんだ? 何かあったのか?」

 と尋ねたのだが、

 「いや……、大丈夫! 私はいつも元気よ、平気! さあ、早く行きましょう、この森を出ないと野宿ができないわ!」

 そう言って笑顔で歩き出すカネリアを見たケイケナは心配になりため息をついてからドナーに小声で、

 「カネリア、どうしたんだろう? 元気がなかった……」

 と相談すると彼も気が付いていたらしく、

 「ああ、そうだな……私も今気づいたよ、彼女と少し話をしてみるか、カネリアちゃんは何かを思い詰めているようだし大丈夫だ、ケイケナ君! 私がなんとかするよ!」

 と言って先に歩いて行った3人を追って歩き出しケイケナも一つため息をついて彼らに追い付くために歩き出しなんとか森を抜けると辺りはとても暗く、月も星も雲に覆われ光と言う光が無い中で5人は焚き火を作りその周辺で暖を取って夕食を済ませた後、またもドナーが見張りをすると言って他の4人は眠りについた。

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