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カネリア冒険記  作者: 桜本 結芽
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第2章 出会い

 〖ムーノラの街〗にたどり着いたカネリアとケイケナは、2人がファーム族だという事が気付かれないようにフードを深く被って門をくぐり、街の中では様々な種族が商売をしていたり買い物をしたりと大勢の人々が行き来していて、その商売の大半が今夜の夕食のための食材でその他には武器や薬草さらには人の売買もなされていて、大通りでは人が入り乱れ2人は進むことさえままならないので、

 「くそっ! 前に進めない!」

 と少々苛立っていたケイケナにカネリアは繋ぐ手の力を強めながら、

 「大丈夫よ、お兄ちゃん! お父さんとお母さんのお使いだもの頑張らないと!」

 そう言って小さくガッツポーズをしながら励まし人ごみをかきわけて歩いていて、街の中で2人は旅芸人を親に持つ兄妹で今回は親の使いで3日間この街に滞在すると言う設定を2人で決めていたので、その口調で歩き続け30分後に2人はやっと混雑から抜け出し宿屋へたどり着き、息を切らせながら店の前でしばらく休んでいたが呼吸を整えいざ中へ入ると、その宿屋は扉が開いた左側に宿のカウンターがあり右側には食堂と酒場があって、右側の食堂兼酒場ではエルフや人間、ドワーフやノームといった様々な種族が商売や買い物を終え騒がしく話を交わしていたのだが、2人は疲れきっていたので中へ入ると食堂には目もくれず2人分の部屋を取り、さっそく柔らかいベットで眠ろうと向かいかけたその時2人が店に入ってきてからずっと2人を見ていた見知らぬ長い髭をたくわえたドワーフが、酒場の店員にコインを払いカウンターを離れて二人に近づくと、

 「少しいいかな? 若いお二人さん」

 と声をかけられた2人は初め迷ったものの彼の部屋へ案内され付いて行き中へ入ると、彼はドアを閉めて2人に椅子を勧め彼自身は向かいのベッドに腰掛け、

 「さて、聞かせてもらおうかな? ファーム族の若者が狩り以外で村を出てたった2人だけで人間の街にいる理由を」

そう尋ねられた2人は驚いた面持ちで互いを見つめ合ってからカネリアが気を取り直し、

 「わ、私達は旅芸人の子供で今回は親の使いで兄とこの街へ来ました」

 と2人で作った設定を全て話すとカネリアはドワーフが真剣な面差しで、何かを考えている様子を不安気に見つめていて重苦しい沈黙の後ドワーフが、

 「その話は嘘なんだろう? ファーム族に何かあったみたいだね、族長の娘が村を出て旅をするなんてとても異常だから」

 それを聞いたカネリアは困惑気味に、

 「私達の事を……どこまで知っていますか?」

 と尋ねると彼は優しげな顔つきで、

 「君達双子や、ファーム族の事はよく知っているよ、カネリアちゃん」

 そう自分の名前を言われてさらに困惑した表情のカネリアを見たドワーフは優しく微笑みながら立ち上がると、自分の左胸に右拳をを当てるドワーフ族独特の仕草をしながら、

 「私の名はドナー・オー、ドワーフ族の戦士長だ」

 と名乗りカネリアはその名を知った途端脳裏に昔の記憶が蘇り、それはカネリアとユレイヤがまだ6歳にも満たない頃に森の中で怪我をして迷っていたところを、狩りをしていたファーム族の男達に案内され村で唯一の医師であるカネリアとユレイヤの母が治療したドワーフの戦士がいて、彼は怪我が治るまでの間村に住み2人や他の子供達と共に遊んでくれた事を思い出し、カネリアは驚愕といった面持ちで彼に指を差すと震える声で、

 「昔よく遊んでくれたドワーフの……おじさん?」

 そう尋ねると、

 「そうだよ、思い出してくれたかな?」

 と言うとベッドに座り優しく微笑む彼を見たカネリアは安堵の息を吐いたのだが、1人ついていけていなかったケイケナは眉根を寄せながら、

 「どういう事なんだ? 俺にも説明してくれよ」

 そう言っていたのでカネリアは彼に一度謝ってからドナー・オーの事を説明すると、

 「じゃあ、この人は敵ではないんだな?」

 と確認して頷くカネリアを見たケイケナも安心したというような表情で息を吐きそのやり取りを見ていたドナーが、

 「それで、どうして2人だけでこの街にいるんだい?」

 そう再度尋ねられたカネリアはしばらく全てを話そうか迷ったが、最後には意を決しケイケナに頷いてから静かにこの2日間の事を語りだしたが、ユレイヤと夢で逢った事は言わず彼も静かに聞いていて話しが終わると彼はしばらく黙って眉をひそめ何かを考え込んでいて次に口を開いたドナーは、

 「君とユレイヤ君は確か双子だったね、今年でいくつかな?」

 と尋ねられたカネリアは、

 「13歳です」

 そう答えると彼はさらに眉をひそめ、

 「そんな年頃の男の子を誘拐出来るとなると、かなりの手練という事だな……」

 と真剣に語る彼をみてカネリアはとても心配になったのか、

 「私達二人だけで兄さんを連れて戻れるかな……」

 そう弱気に呟くとそれを聞いたドナーは顎に手を当てヒゲをさすりながら少し考えた後、意を決したように自分の前に座る若者2人の前に立つと肩を軽く叩き、

 「大丈夫さ、私も共に行こう! 私は地図を持っているから道に迷う事もないだろうし、少しはアテもあるから情報を聞き込む事も出来るからね」

 と明るい口調で言って彼は二人にウインクをすると、

 「それで、ユレイヤ君から何か聞けたかな? カネリアちゃん」

 その突然の質問に動揺を隠せずにいるカネリアは、

 「な、なんのことですか?」

 冷静を保とうと尋ね返したのだがドナーの強い眼差しに負け静かに、

 「父か母に……聞いたんですか?」

 未だ動揺しながら尋ねるとドナーは、

 「ああ、族長から君達双子の事はだいたい聞いたよ」

 と言われた彼女は口を結んで話す決意を固めると、

 「兄さんが私の夢でどこかの街にいるかも知れないと言っていました」

 そう言うと静かに耳を傾けていたドナーは、

 「どこの街にいるのかは言っていたかな?」

 と聞かれたのでカネリアは不安気に、

 「言っていません……」

 そう呟くように言うと彼はため息をついてから、

 「そうか、それでこの街に来たんだね?」

 と確信的に尋ねられたカネリアは驚いて顔を上げ、

 「はい」

 そう言って目を閉じるとそれを聞いた彼は大きくため息をつき、

 「それではユレイヤ君が教えてくれる情報や自分達の足で探した情報で動くしか無さそうだな……」

 と呟いてから、

 「だがまず私の故郷へ寄っても良いだろうか? 長旅になるだろうしもう少し準備をしないと」

 そう言って自慢の長い顎ひげをなでながら微笑むと、

 「それじゃあ二人は自分の部屋へ行って身体を休ませなさい、お疲れ様」

 と優しく言って2人をドアの外まで見送り手を降ってその後部屋に入ったカネリアとケイケナは、とても疲れていてベッドに横になるとすぐに眠りにつき、カネリアは夢の中でまたユレイヤに逢っていて今回2人は村の近くに流れている小川のほとりにある大きな岩の上に並んで座っていて、カネリアは赤く長い髪を風になびかせ二人共また白い服を身に着けていて、

 (聞いて兄さん! 昔遊んでくれたドワーフのおじさんを覚えてる? その人が私達と一緒に旅に出てくれる事になったの! とても心強いでしょう? 必ず兄さんを助けるから、だから待っててね!)

 カネリアは元気よくかつ嬉しそうに説明したのだがユレイヤはあまり嬉しそうではなくカネリアはそんな彼を振り向いて、

 (どうしたの?)

 心配そうに尋ねるとユレイヤは、

 (大丈夫だよ、ただ無理はしないで欲しいんだ。 僕はカネリアが無事ならそれでいいんだよ、だから絶対無理はしないでね?)

 優しげな顔でそう言われたカネリアは泣きそうになり下を向いて頷き困った顔のユレイヤが微笑むとまた視界が歪み、目を覚ますと1人ぼっちでベッドに横になっているカネリアは夢で逢った最愛の兄と交わした会話を思い出し声を殺し少し泣いた。


 早朝三人は宿屋を後にし〖ムーノラの街〗で白いフードを深く被った複数人いる人間族の情報を集めるため街を歩くが、思うように集まらず気付けば昼になっていて3人が昼食を取っている時ドナーが、

 「よし! これから私の故郷へ行こう! この街には情報が全く無いから私の故郷にいる占い師にも聞いてみよう!」

 そう言うとカネリアとケイケナを見て頷くのを確認した後彼も頷き昼食の後3人は〖ムーノラの街〗を出て、ドナーが先頭を歩きずっと無言だったがたまにファーム族の村の事や森の事で話が盛り上がる事もあり夕方近くまで歩くと、辺りにはゴツゴツとした大きな岩が落ちてたのでそれを見たドナーが、

 「もうそろそろ《けんじつの川》が見えてくるはずだが今日はここで野宿をしよう、でもここらは野盗が頻繁に出てくるから私が見張りをするよ」

 と言って野宿の支度を始めカネリアとケイケナも急いで手伝いその夜カネリアはあまり寝られずに寝返りばかりうっていて、二20分後無理に寝る事をやめ包まっていた毛布から出てドナーが座っている切り株のそばまで行くと、

 「ねぇドナーさん、少しお話してもいいかな?」

 そう尋ねると彼は、

 「いいとも、こっちへおいで」

 と優しく言って手を差し出しカネリアはドナーの大きな手を取り隣りに座って焚き火を眺めながら、

 「ドナーさん、兄さんは無事かしら? もし何かされていたらどうしようって考えているととても怖くなるの、私達が見つけて連れて帰る前に兄さんに何かあったらどうしようって考えると、怖くて……」

 そう勇気をだして話すが言葉の最後が小さく震えていて、それを静かに聞いていたドナーは彼女は本当に兄のユレイヤを敬愛しているんだなと考えながら元気付けようと明るい声で、

 「大丈夫さ、カネリアちゃん! ユレイヤ君は無事に見つかるんだから今は安心して眠りなさい、ここは私が守っていてあげるから」

 と言われ頷くカネリアを見てドナーは微笑み、毛布に包まって眠りにつくまで静かに見守っていた。


 次の朝3人は再び歩き出し昼ごろになると目の前に大きな川が現れたのを確認したドナーは、2人に川のことを説明して近くに小舟がないか探すと少し古いがまだ使えそうな物が見つかったので、3人はそれに乗り込み川の反対側へと渡りその途中で小舟に乗っているカネリアとユレイヤは、常に喜びの声をあげていたのでドナーが、

 「そんなに船に乗るのが嬉しいのかい?」

 と尋ねると2人は揃って、

 「はい!」

 そう答えた後カネリアが照れたように、

 「実は私達、今まで船で大きな川を渡ったことが無くて……、だからすごく嬉しいんです!」

 と元気よく説明していて川を越えきった3人は昼食を取りながら地図を広げ、次にどこへ行くかを確認していて、

 「ここがさっき渡った《けんじつの川》だよ、ここからさらに6キロほど行った辺りに私の故郷がある」

 そう言いながらドナーは地図のやや斜め左上を指でなぞって行くとそこには、

 「ドワーフの……穴?」

 とカネリアとケイケナが不思議そうな顔で地図を見つめながら同時に呟き、その時の顔を見たドナーが突然大きな声で愉快そうに笑い出したので驚いた二人が彼を見つめていると、

 「いやぁすまない、あまりにも不思議そうな顔だったんで思わず笑ってしまった」

 と言ってまだ少し笑いが残る中、

 「我々ドワーフ族は巨大な岩山に穴を掘って生活しているんだ、それこそ何千年もの間をね……だから〖ドワーフの穴〗と地図にも載っているんだよ」

 そう優しく教えてくれたので話に納得した2人は頷いて話を促すのでドナーは地図に目を落とし、

 「では話を進めよう、この後私の故郷へ行って長旅の準備をしてから、ドワーフ族で一番の占い師に会いユレイヤ君が今どこにいるのかを占ってもらってからまた外へ出て彼女に導き出された結果に従い進む事になる、これでいいね?」

 と尋ねられた2人は同時に頷きそれを見たドナーは満足気に頷くと地図を荷物の中にしまってから3人は立ち上がり、再びドナーを先頭に歩き出して夕方近くになり二人が疲れ始めた時巨大な岩山の中にある住居〖ドワーフの穴〗へたどり着き、3人は岩山の前に立ってドナーがある一箇所の岩の丸くへこんだ場所を3度強く叩いてから、

 「戦士長のドナー・オーだ! 門を開けてくれ!」

 そう大声で叫ぶと岩が大きな音を立てて動き出すと中から大勢のドワーフ達が次々と出て現れ、ドナーに話しかけて挨拶が一通り終わった後彼はカネリア達の事を説明するとドワーフ達は二人を囲み、

 「お疲れ様!」

 「大丈夫だったかい?」

 などと一斉に話しかけてきたのでさらに緊張する2人に気付いたドナーが、

 「彼女達も疲れているようだし休ませてあげたいんだが……」

 と言って2人を囲んでいたドワーフ達を遠ざけると息を止めていたのか二人共大きく息を吐いていて2人への歓迎も終わり、ドナー達は彼が決めたドワーフの戦士達と共にトンネルの奥の方へと歩いて行き2つ並んだ部屋へ案内すると、

 「それじゃあ私は旅の支度をしてくるから2人はここで休むといいよ、だけど迷子になるからあまり1人で出歩かないようにね、何か用事があれば外に2人護衛を立たせているからその人に尋ねるといい、じゃあまた後で」

 そう言って片手を上げて去っていくドナーの背中を見送った二人は各部屋のベッドで横になると、すぐに眠りについてから5時間後カネリアが寝ていると部屋のドアをノックする音がしたので起き上がって開けると、未だに眠たげなあくびをするケイケナを連れたドナーが立っていて、

 「おはよう、よく休めたかな? 支度が済んだから例の占い師の元へ行こうか!」

 彼はそう言って微笑むとカネリアに着替えるように言ってドアを閉め3分後、支度が済んで部屋の外へ出るとドナーを先頭に付いて行くと、トンネルの突き当りの部屋へたどり着き、ドナーがその部屋のドアを開けると中では何か香を焚いているのか、強い花の匂いと煙が充満していて奥の方へ目をやると机の向かいに一人の老婆が座っていて彼女は不気味な笑みを浮かべて、

 「いらっしゃい! 久しぶりだねぇ、ドナー? お前さんがここに来たという事はなにか困ったことがあるのかい?」

 そう言とドナーの後ろで緊張気味に立っている二人に気付き、

 「おやまぁ、ファーム族だね? 1人は魔法を使えるみたいだねぇ、まだ子供なのに偉いじゃないか!」

 この一言に驚いたカネリアは何も言えず固まっていてふとケイケナを見やると、彼もまた固まっていてその様子を見ていたドナーは苦笑しながら、

 「すまんがこの話は内密に頼みたいんだ、少々訳ありでね」

 と言うと老婆は少し驚いた顔をしたがすぐ元に戻り、

 「じゃあこの子達があの噂に聞く子達かい? 1人は大きな魔力を感じるけどもう一人はほとんど感じないんだけどねぇ」

 そう言いながら二人を交互に見ていると、

 「当たりだよ、1人は町長の娘でもう1人は弓の使い手だ。 今回はこの女の子の双子の兄さんを探していてね」

 ドナーがカネリアの肩に手を置きながら小声で言うとつられた老婆も小声で、

 「そうかい、そういう事なら安値で占ってあげるよ、ちょっと手を握らせておくれ」

 そう言って老婆はカネリアの手を握り透明で丸い大きな何かに意識を集中し始め、それを見ていたカネリア達2人はドナーに彼女の前にある物はなにかと聞いてみると、

 「彼女の前にあるのは"水晶"と言って我々が掘り出した宝石で、彼女が占いに適していると言っていたんで彼女用に研磨したんだよ。 その後から一層占いに磨きがかかったんだ」

 と聞いた二人は感激したような顔つきで彼女を見つめるのと同時に老婆は顔を上げ、

 「お前さんの兄さんは袋の中のような場所に入れられているみたいだけど安心なさい、元気みたいだよ! ただその袋は魔法を通さないようにしてあるみたいで中から出られないみたいだねぇ。 私も彼の居場所まではわからないよ、どんな魔法もすぐに追い出してしまうみたいだ」

 そう言いながらため息をつくとカネリアは落ち込んで涙目になっていたのでドナーが、

 「ユレイヤ君が元気だと分かっただけでも良かったじゃないか! 後は自分達の足で探そう!」

 と言った直後突然老婆が大声で、

 「ちょっと待っておくれ! この水晶にさっきとは違う内容が現れたよ!! 彼らは、〖くらやみの森〗へ行くみたいだ! あと〖明るみの森〗にも! 後は……!」

 そう言って後の事を占おうとしたのだが強大な魔力に耐えきれなくなった水晶が鈴が鳴るような音を立て割れ、4人はすぐにその場から離れたので怪我は無かったのだが呆然と立っていると老婆が深刻な面持ちで厳かに、

 「こりゃ誘拐を企てた者は相当強い魔力を持っているかも知れないねぇ」

 そう言ってから何かに気付いたように、

 「もしかしたら彼を何かに利用しようとしているのかも……」

 と老婆はそこまで言った後とても後悔した顔になり、それはカネリアが今にも泣き出しそうな顔をしたからでそれを見てドナーは慌てて、

 「だ、大丈夫さ、カネリアちゃん! ユレイヤ君は今でも無事なんだし、昨夜も話しただろう? なるべく早く探しだそう! まずは〖くらやみの森〗へ行ってみよう! あの森には私の長い友人がいるんだ、彼なら何か知っているだろうからそこで情報を集めよう!」

 とカネリアを元気付けるように明るく早口で言うと彼女は下を向いてから顔を上げ、

 「はい! 私も兄さんを連れて戻るためにがんばります!」

 そう言って少し悲しげな顔だが微笑むとガッツポーズをして笑顔を見せたカネリアを見て、同時に安堵の息を吐いたケイケナとドナーは顔を見合わせて苦笑していた。


 その後占い師に別れを告げ部屋の外へ出るとドナーに次は食堂へ行こうと誘われ、そこで朝食を取って〖ドワーフの穴〗を出るべく曲がりくねった通路を歩き岩で出来た門へ着くと、カネリアとケイケナは門兵に握手で別れと感謝を告げて挨拶をしてからドナーは自分の右拳で左胸を5回強く叩いた後手を差し出し門兵も同じようにしてから握手して別れの挨拶をした後3人は岩で出来た門をくぐり〖ドワーフの穴〗を背にして歩き出した。

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