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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第三章 歓迎
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その16

「競技会じみた一対一の全国大会ではピーキーな能力過ぎて二人とも力を発揮できないタイプだが、交流戦ならば使い方次第で獅子奮迅の働きが出来るだろうな。まあ、切り札になるかどうかは策を立てる者次第だが」

 自信に満ちた笑みを浮かべ、リオンは右手で顎を揉んだ。

 当然のように、レクサールはリオンの意図を読み、

「そこまで自信があるという事は、リオン、君ならば何とかしてのける自信がある、と?」

 と、明らかに誘導された質問を口にした。

「……無い訳じゃないが、まあ、やってみなければ分からない、かな」

 にこやかな表情とは裏腹に、リオンは鋭い視線を騒がしくしている二人に向けた。

「それではその機会を楽しみにしているよ」

 レクサールは下駄箱に外履きを仕舞おうとするが、「……ところでリオン? 俺の荷物は知らないか? 一応あの中に機内で使っていたスリッパ入れてあったんだが?」と、ばつが悪そうな表情を浮かべながら言った。

「……済まない、すっかり忘れていた」

 今までそれを失念していたことをリオンは詫び、慌てて後輩二人の元に向かった。

「だからさ、俺様の美しさが万人に分かるようなポーズを取るのを待ってだね?」

「そんなの待っていたら日が暮れるだろう。私もそこまで暇じゃないよ?」

 未だに先程の件を言い合っている二人に、

「ちとその口喧嘩を中断してくれ。レクサールの荷物がどうなっているか二人とも知らないか?」

 と、リオンは尋ねた。

「……さあ? 私は先程こちらには顔を見せただけなので何とも」

 闇飛は首を捻る。「クーロン君は知っているかい?」

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