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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第三章 歓迎
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その6

「闇飛君のはさっきみたいに影から影に移動するというヤツか? リオンのは?」

 興味を引いたのか、レクサールは尋ね返した。

「闇飛君の移動方法は正確に云えば違うんだが、大体あっているから今は良いか。俺の方は面白味も何もない転移魔術だ。しんどいから非常時以外使う気は無いが、非常時に即座に使えるかと云えば、そうでもないから、結局覚えているだけ、ってところだなあ。一応学校側には届け出を出しているから、使用許可は下りているが……使い出が悪い術だよ、転移魔術」

 何とも言えない表情を浮かべ、リオンは苦笑した。

労力(コスト)に見合わない術ですしね」

 闇飛はリオンの台詞に同意する。「まあ、クーロン君ならそうでもないんでしょうけど、アレは例外ですよねえ」

「彼はなあ。俺じゃ真似できないし。魔術に関しては天才だよ、彼」

 多少の悔しさを滲ませながら、リオンは褒め称えた。

「魔王にお墨付きを貰うんですから、よっぽどですよねえ、クーロン君。……後は性格がまともだったらなあ」

 深々と溜息を付きながら、闇飛は親友をそう評価した。

「親友の君が云っちゃあいけない台詞だろ、それ」

 闇飛の思わず出た台詞に対して、リオンは笑いながら突っ込みを入れた。

「ん~、親友と云えば先輩は会長にお礼を云うべきですよね、絶対」

 敢えて反論せずに、闇飛はリオンに何故か助言した。

「とりあえず、内輪話はここまでにしよう、客人を飽きさせてはいけない」

 都合が悪くなったのか、リオンは話題を変えながら、笑って誤魔化した。

「……道理ですけどね」

 露骨な話題転換に対して闇飛は反論を封じられた。

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