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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第二章 案内
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その18

「いや、詳しくは知らないな。転入手続きで手一杯で、その種の資料を読みあさる時間が無かった」

 正直にレクサールは調べていないことを白状した。

「左様か。平たく説明すると、完全単位制で、必修科目と選択科目を規定の条件でクリアする様に単位を取っていけば卒業できる。逆を云えば、その規定をクリアしない限り卒業は不能。三回生を延々と繰り返すことになる。一回生時は午前中に必修科目、午後に選択。二回生時は午前に選択、午後に必修となる。三回生は基本的に全部選択科目。要するに、高等部で最低限必要とされている科目は一年目と二年目で全て履修しろって事だ。ちなみに必修単位を落とすと、下の学年の連中と一緒に楽しく授業を受ける事になるから、それが嫌なら真面目に授業を受けておけってこった。で、先生方もナマモノなので用事ができたり、病気になったりすることもある。そんな時はこの掲示板でその授業が休講になることを連絡する。各種委員会からのアナウンスも大体ここに張り出されるな。良くある張り紙は、風紀委員からのデートのお誘いか。ま、教師陣からの呼び出しもここに張り出されるときもあるから注意する様に」

「……そりゃ重要施設だわ。朝一で確認しに来るわ」

 リオンのざっとした説明を聞き、レクサールは掲示板のことを心に深く刻み込んだ。

「まあ、下駄箱で内履きに履き替えたら遅刻していようが、ぎりぎりだろうが見た方が良いのは間違いない。人がいっぱいいる時間に来ると悲劇だがね」

 説明しながらも、リオンは掲示板に目を通す。「今日は個人攻撃もクラス単位の問題も、俺に飛び火しそうな問題も無し、と。世の中押し並べて平和です」

「その中でなんで個人攻撃が最初に上げられているのかが分からないよ」

 レクサールも釣られて掲示板を軽く眺めた。

「サン・シールちゃんを始めとして、何故か俺のことを胡散臭く思っている連中が多いらしくてねえ。ほら、男子家を()ずれば七人の敵あり、って云うだろ?」

 至極当たり前のようにリオンは言い放った。

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