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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第一章 転入
36/723

その23

「い、委員長!?」

 サン・シールが驚きの悲鳴を上げる。「何事ですの?!」

「あー、うん。何から云えば良いのかな、こういう場合……」

 委員長と呼ばれた女性は居心地の悪そうな表情を浮かべ、途方に暮れた。

「思ったままを正直に云えば良いんじゃないのかねえ、アールマティ女史」

 リオンは静かに助言する。

「あ、リオン君。ボクの所為で迷惑掛けたみたいで、申し訳ない」

 アールマティは深々と頭を下げた。

「なに、何時もはこちらが迷惑を掛けている側だ。気にしないでくれ」

 リオンは軽やかに笑い飛ばす。「それで、何を云おうとしていたんだい? 結果的に俺達の助け船になる内容だと凄く嬉しいんだけどね」

「あー、うん。結果的には君への支援になる、かな?」

 何とも言えない表情を浮かべ、アールマティは返事をする。

「左様で御座いますか。ならば、引き下がり見守らせていただきましょう」

 恭しく一礼すると、レクサールに目配せしてリオンは暁生の後ろに下がった。

 レクサールもそれを見てリオンの横へと引き下がる。

「それで、アールマティちゃん。何が御免なの?」

 いの一番に声を掛けたのはアンヌだった。

「あー、うん。そのー、なんというか、ね。慣れない事はするものじゃないなあ、と思ったりしているところです、はい」

 大きな身体を小さくしながら、言い辛そうに言葉を選ぶ。「アンヌさんに喜んで貰おうと思ってね。ちょっと、サプライズを企画しようかなあ、って思いまして」

「それで?」

 言い淀むアールマティに平坦な声でサン・シールは先を促した。

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