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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第一章 転入
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その17

 サン・シールが(なに)かを思い出す前に、

「レッ君だっ!」

 と、上機嫌(じょうきげん)(とお)()して脳天気(のうてんき)な声が(あた)りに(ひび)(わた)った。

「……この声、まさか……」

 レクサールは(あわ)てて声の(ぬし)(さが)す。

 彼の視線(しせん)がそれを見つけるのと、それが彼に向かって()()かってくるのとほぼ同時(どうじ)であった。

 ()れた(うご)きでレクサールはバックステップをし、その突進(とっしん)()けるのと同時(どうじ)に、右手で(なん)とか(かろ)やかに()()めようとする。

「って、(なん)だぁっ?!」

 記憶(きおく)の中のそれに対してならば、余裕(よゆう)で受け止められたはずなのに、予測外(よそうがい)(ちから)()()られ、諸共(もろとも)(たお)()む。

「……(なに)をやっているんだ、君達(きみたち)は」

 (あき)れた(かお)(まま)着流(きなが)しの男は各々(おのおの)片手(かたて)でひっ(つか)まえて(ささ)えてみせる。「もう(すこ)()()きを持ちたまえ。ネイさん」

「あれ? 明神(みょうじん)会長(かいちょう)、いたんですか?」

 ネイと()ばれた少女は、きょとんとした表情(ひょうじょう)(くび)だけ()()きながら言った。

「君より前からいたよ。せめて飛び込むなら制服(せいふく)の時にしておきたまえ。流石(さすが)実行隊(じっこうたい)巡回(じゅんかい)装備(そうび)私服(しふく)人間(にんげん)()()んだら 重傷(じゅうしょう)()むまい」

 (あき)れた口調(くちょう)で、男は苦笑(くしょう)する。

 その問答(もんどう)(あいだ)にレクサールは落ち着いて立て直し、自分(じぶん)諸共地面(じめん)にダイブしようとした幼馴染(おさななじ)みを上から下までじっと見た。

 (たし)かに明神会長と呼ばれた男が言った通り、(あき)らかに生身(なまみ)の人間に対して突っ込んできて良い(よう)姿(すがた)では無かった。

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