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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第一章 転入
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その14

 お(たが)いに馬鹿話(ばかばなし)をしている(うち)に、校門前(こうもんまえ)に立っている人影(ひとかげ)(だれ)なのかはっきりと分かる距離(きょり)まで辿(たど)()いていた。

 レクサールは門の前でこちらの様子(ようす)(さぐ)っている人影をざっと(なが)め、(すこ)しばかり驚嘆(きょうがく)した。

手練(てだれ)(ぞろ)いだ」

 その場に居るだけで気圧(けお)されるぐらいの神威(しんい)(はっ)する戦乙女達(ヴァルキュリュル)にレクサールは感嘆(かんたん)(ねん)(かく)せなかった。

「まあ、リサ(ねえ)主神(しゅしん)(かぎ)りなく近い戦女神(いくさめがみ)一門(いちもん)筆頭(ひっとう)だからなあ。そりゃ、眷属(けんぞく)使徒(しと)もレベル高いわな」

 そんな(かる)(おどろ)きの(こえ)()げたレクサールに、リオンは冷静(れいせい)(かえ)す。「元々(もともと)、リサ姉の(いえ)現世(うつしよ)学校(がっこう)()()って(はじ)めた学園(がくえん)だからねえ。武闘派(ぶとうは)(わり)優秀(ゆうしゅう)でね。元女子校(もとじょしこう)という(こと)(のぞ)けば、武門(ぶもん)にとっては良い学校だと思うけどね」

 その場でレクサールを(せい)して、リオンは前に(すす)()ると緊張(きんちょう)(ただよ)わせている風紀委員(ふうきいいいん)(ほう)(あゆ)()る。

 無言(むごん)(かま)えようとする面々(めんめん)に、

「やあ、どうも、どうも」

 と、今この場で()つかわしくない(かる)調子(ちょうし)でリオンは声を掛けた。

「……リオン・ヴァシュタール。あなた、一体(いったい)(なに)を考えていますの?」

 戦乙女(ヴァルキュリヤ)集団(しゅうだん)の中で(ただ)一柱(ひとり)だけ強い魔力(まりょく)(はっ)している(あき)らかに外見(がいけん)からして魔族(まぞく)と分かる女性(じょせい)(なに)(つよ)感情(かんじょう)()(ころ)した(かんじ)じで一歩(いっぽ)(まえ)に出た。

(なに)を、ですか? 随分(ずいぶん)哲学的(てつがくてき)質問(しつもん)ですねえ、サン・シールちゃん」

 発音(はつおん)のニュアンスを()えるだけで挑発的(ちょうはつてき)台詞(せりふ)になりかねない言葉(ことば)を、深刻(しんこく)表情(ひょうじょう)を浮かべて真面目(まじめ)口調(くちょう)でリオンは言った。

巫山戯(ふざけ)ないで! 今、どういう状況(じょうきょう)か分かって余所者(よそもの)敷地(しきち)に近づけているんですの?」

(こま)った事に真面目なんですよね、(わり)と」

 激昂(げきこう)するサン・シール相手(あいて)に、リオンは困惑(こんわく)する。「それに、彼は余所者じゃないんですよ?」

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