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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第一章 転入
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その8

厄介(やっかい)な人たちが門の前にいてな。おかしいなあ、ばったりと出くわすことが無い様に予定(スケジュール)を組んだんだが、好事魔(こうじま)多しってヤツかね、こいつは」

 レクサールが今日見てきた中でも一番(けわ)しい表情を浮かべ、リオンは(つぶや)く。

面倒事(めんどうごと)か?」

「俺からしてみるとね。君を巻き込まない様に根回ししておいたのが逆に(あだ)となったか。出会い頭に副長(ふくちょう)直属の実行隊(じっこうたい)とはな。今から裏門に回ろうとしたら逆に(あや)しまれる。手は打っておくべきだろうが、正面突破と行くか」

 自分の影に向かってリオンは手で合図(ハンドサイン)を送り、今一度前方を確認する。「……やっぱりこっちに気が付いているっぽいな、サン・シールちゃん。時間稼ぎはさせて貰おう」

「それで、何を警戒しているんだい?」

「君の前の学校でどうだったかは知らないが、うちの学校の風紀委員(ふうきいいん)は結構力を持っていてね。学園内の治安維持(いじ)(ため)に委員の中でも腕利(うでき)きを集めた荒事(あらごと)専用の部隊 (チーム)がいる。(おも)にうちの学園長である戦女神(いくさめがみ)眷属(けんぞく)にして使徒(しと)である戦乙女(ヴァルキュリヤ)を中心とした融通(ゆうずう)()かない方々でね。学内の治安を守る為ならば、ある程度の強権発動すら認められている。中でも、鬼とまで渾名(あだな)されている副委員長が率いる直属の実行隊は僕と相性(あいしょう)が悪くてねえ」

 気付かれない程度に歩くペースを(ゆる)め、遠目で見ればレクサールに周りを説明している様に見える振りをしながら、リオンは状況を解説した。

「それは君が魔王(まおう)だから、か?」

「いやあ、それもあるけど、(くだん)の副長が魔族(まぞく)、それも上級魔族でねえ。その(くせ)、実に生まれを間違えたとしか云えないぐらいに真面目(まじめ)な方でねえ。ヴェパール・サン・シール、魔王に最も近いと云われながら、代々魔王を輩出(はいしゅつ)出来ない、そんな家に生まれた女性だよ」

 何とも言いがたい表情を浮かべながら、困惑(こんわく)気味にリオンは言った。

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