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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第一章 転入
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その7

魔界(まかい)の事情は余り(くわ)しくなくて、すまんな」

「構わんよ。ある意味で新鮮だ。成程、道理で俺の名を何も(おそ)れる事無く呼び捨てにできるのか。新鮮で(うれ)しいモノだな」

 何処(どこ)がツボだったのかレクサールには理解出来(でき)なかったが、リオンは呵呵(かか)と腹を(かか)えて大笑した。

「喜んで貰えたなら幸いだ。こっちに来て最初の友達候補に(みょう)な反応されるよりはね」

 レクサールは複雑な表情で肩を(すく)めながら言った。

 再びリオンはきょとんとした表情を浮かべた後、

「……いやはやいやはや、本当に君には驚かされっぱなしだ。冗談(じょうだん)抜きでこれほど楽しい学園生活の始まりになるとは思わなんだ」

 と、またもや腹を抱えて爆笑し始めた。

「何か問題でもあったのかい?」

「問題は無いよ、問題は。まあ、ただ、他の連中がそれを聞いていたらどう反応したかを想像したら、無性(むしょう)に笑えただけさ」

 リオンは目尻(めじり)(にじ)む涙を(ぬぐ)い、何とか体勢を立て直す。「いやあ、これほど笑ったのは何時(いつ)以来かな。もしかして、生まれてこの(かた)無かったか? なんと云う素晴らしい日だろう、今日は。あっちゃん以外の親友ができるわ、笑いが止まらないわ、うん。実に良い日だ」

 リオンの台詞(せりふ)()えて突っ込みを入れず、レクサールはなだらかな坂道をのんびりとしたペースで歩んだ。

 (はた)から見ているだけでも分かるぐらい上機嫌(じょうきげん)だったリオンだが、校門の前に集まっている集団を見て顔色を変えた。

「……何かあったのか?」

 急に動きの悪くなった同行者を気遣(きづか)う様に、レクサールは(たず)ねた。

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