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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第一章 転入
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その6

「今は、ね。何とも気になる言葉だね」

「ははは、相手の気を引く言動は魔族の常套(じょうとう)手段さ」

 レクサールの発言をリオンは軽く笑い飛ばした。

「成程。一つだけ分かった事がある」

 レクサールは真顔で言う。「魔族というのは一筋縄(ひとすじなわ)ではいかないって事がな。確かに、(せい)リュニヴェールにいた連中(れんちゅう)真面目(まじめ)面白味(おもしろみ)に欠けていたが、こっちの学園はそうもいかないらしい」

「まあ、自分で云い出しておいて何だが、俺が特別製かも知れないぞ」

 変に悟りを開いたレクサールを見て、リオンは思わず苦笑した。

「君より変な奴がいないならいないでそれは問題ない。問題は君以上の厄介(やっかい)な存在がいるか、どうか、だ」

 真剣な面持(おもも)ちでレクサールはリオンを見据(みす)えた。

「あー、うん。それはどうだろうね、うん、どうなのかな……」

 歯切(はぎ)れの悪い言葉を(つら)ねながら、リオンは明後日の方を見た。

「……自分で云っておいてアレだが……いるの?」

 その反応を見て、レクサールは嫌な予感を隠せなかった。

「少なくとも生徒にはいない、とだけ」

 吃驚(びっくり)するぐらい真剣な表情でリオンは力説した。

「そうか、生徒にはいない、のか」

 何となくそれの意味するところを理解したレクサールは溜息(ためいき)を付く。

「ああ、生徒にはいない。(くさ)ってもヴァシュタールだからねえ、俺」

「……有名な家なのかい?」

 レクサールの反応に対し少しばかり驚いた顔を見せ、

「さて、どうだろうね。俺はそこそこに知られた家だと思っていたよ、今日まで」

 と、リオンは笑った。

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