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神と魔王と人類と  作者: 高橋太郎
第六章 試合
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その19

「リオン君にはこれがあるからねえ」

 真面目な顔でアールマティは呟く。「影や闇を解しての術法を使った瞬間移動、そして、魔力を推進力に変えて間合いを変える“縮地”。ああもちょこまかと移動し続けられると主導権を彼から奪い取るのは至難の技だよね」

「目で追えない以前に何が起きたか分かりませんでしたが、ダヴー先輩の解説が正しいならば、術の発動がなかった以上、“縮地”を使っての仕切り直しでしょうか?」

 中の暁生と同じくリオンを見失っている実況と解説の二柱(ふたり)は目を皿の様にして姿を探す。

 そんな二柱とは裏腹に、

「“縮地”にしては、何か変だった気もするんだが?」

 と、レクサールは首を傾げた。

「おや、デズモリア先輩は何か違った意見をお持ちでしょうか?」

「意見というか、見たまんまだったんだが、純粋に上へと跳び上がっただけだったぞ?」

「はっ?」

 二柱が同時にレクサールを見る。

「いや、だってなあ」

 レクサールが困惑しながら指差した方向を追っていくと、空中で静止しているリオンがどこから取り出したのか、闇から切り取ってきたような大きな鎌を構えていた。

「あー、うん。分かった。空中に跳び上がったのは脚部への魔力強化、その最中に飛翔系の術法を発動させて空中に制止。同時に、【虚飾】と【憂鬱】を鎌形に転換して中距離戦仕様にスタイルを切り替えたみたいだね」

 アールマティは冷静にリオンの行っただろう行動を推理し、「それにしても、あれが見えていたのか。凄いね、デズモリア君」と、レクサールを賞賛した。

「……自分でも驚いている」

 リオンを見上げながら、レクサールはぽつりと呟く。

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