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星月の約束  作者: 三木光
1/9

星と月

僕は、忘れない。


『お兄ちゃん。何か変だよ』

『大丈夫だ。お兄ちゃんがついてるから』


無茶苦茶に運転する、父さんの狂気じみた顔を。

体が天井にぶつかってしまうほどの、車の振動を。


『お父さん!どうしたの!?ねぇ、お父さん!』

『ルナ。いいか?お兄ちゃんの手を離すなよ!絶対離すな!』


震えていた、自分の手を握る小さな手の感触を。

車の窓から見えた、漆黒の闇に輝く月の光を。


『キャァァァァ!!』

『ルナ!』


容赦なく自分たちを打ち付ける、あの波の衝撃を。

あの、水の冷たさを。

あの、呼吸の苦しさを。



あの、煮えたぎるような雪辱を。


母さん、僕は。あなたを殺したあの女を、

闇へと、葬ります。




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