絶望の崖からの始まり
「終わりは始まり、始まりは終わり。」
これは、異世界から来た伝説のスウォーディオン・ソードを巡る、一人の少年の運命の物語。
絶望の淵から、すべてが動き出す――。
第1話:絶望の淵から
深い、深い夜の静寂が森を包み込んでいた。
風が木の葉をかすかに揺らし、不気味な音が耳を打つ――。
カサッ……カサッ……
どこか遠くで枯れ葉が落ちる音が響く。
その時だった。
茂みをかき分け、一人の少年が息を切らして走り去る。
彼の呼吸は荒く、顔は恐怖と涙、そして絶望で歪んでいた。
少年の手は深く傷ついている。
地面には赤い雫が――ポタッ、ポタッ、と。
少年(震える声で):
「あ……どこだ……? ここにあるはずなのに……。どうして見つからないんだ……?」
背後から重い足音が響く。
ドスッ……ドスッ……ドスッ……
霧の奥から、怪物のような巨体を持つ狼たちが姿を現した。
黄色く光る眼。巨大な牙。
そして殺意に満ちた唸り声――。
グルルルゥ……
狼たちは狂ったように少年を追い詰める。
少年は必死に足を動かすが、木の枝に激突し、滑り、転びそうになりながらも、再び立ち上がる。
しかし、突然――。
目の前に深い、深い、断崖絶壁が現れた。
眼下には、激しく流れる黒い川が渦を巻いている。
少年は、一瞬たりとも後ろを振り返らなかった。
そのまま、真っ逆さまに崖下へと身を投げ出したのだ。
空を切って落ちていく少年。
重力が彼を暗闇へと引きずり込む。
その時、崖の途中にあった小さな洞窟の突き出しに、激しく叩きつけられた。
ゴンッ!
少年の頭が岩に激突する。
視界が歪み、周囲の音が遠のいていく……。
そして、彼の意識はゆっくりと深い闇へと落ちていった。
目を閉じる ....
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崖から飛び降りた少年。彼の運命はどうなるのか……。
第2話では、ついに「スウォーディオン・ソード」の伝説が動き出します。
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次回もお楽しみに。




