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【プロットタイプ】やるだけの事はやりました

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

あと何回繰り返すんだろう。

本家大元に電話をするという報せを聞くと、落ち着いては居られない。また安息の地を去らなければならないのでは無いかとヒヤヒヤする。

けれども足掻いたところで運命は今さら変えられない。今、私が出来るのは、過去を振り返って悔いが無いかを自問する事だけである。

やれるだけの事はやりました。だから後悔はありません。


「お前は飽き性だから」

これは果たして誰から言われた言葉であったか、私もよく覚えていない。ただ一つ言える事は、其れは紛れもない事実であるという事だけ。

初めて行うもの、初めて見たものに関しては、非常に強い興味を惹かれ、我武者羅になって学ぶ。その全てをこの身に受けようと努力する。けれどもある程度出来る様になると、私の中での興味が丸きり失せてしまうのだ。

飽きた。マンネリ。止まない雨。そんな言葉が脳裏を反芻して止まない。これ以上吸えるものは無いのだから、これ以上何を頑張れば良いのか、という問に帰結する。

そうすると大抵、森羅万象が私を甘やかし、新たな場所へと送り込む。『じゃあ次はこれ。君の興味を引くものを持ってきたよ』。

本当に甘やかされていると思う。なんと言うか、私の心を基準にあつらえていると思う。

「ただいま」

明かりの着いた部屋。返事のない同居人を探すと、今も熱心に趣味へと没頭していた。この時間を私の行動で邪魔すると非常に怒るので、相手の興味を引きそうな話題を提供する。

「今日さ、運命感じちゃった」

此処で漸く目が合った。弄っていた端末を端の方に寄せると、相変わらず神の目で此方を見据える。

「お前の声的に、宿命に近いだろ。話書いてたら添削入れるぞ」

相変わらず手厳しい同居人の指摘に苦笑いをする。

間違っては居ないのだ。あの場所に長く居たい。一年でも一ヶ月でも。でも私の根気は其れに頷いてくれるのだろうか。

「傷付いてるって分かるなら、そんなに苛めないでよ。瑠衣たん」

あの場所、安息の地にずっと居たいって思ってるんです。本心もそうだと思ってるはずなんです。

でも、どうなんだろう。

人生、昨日と同じ毎日を送って、其れが余りにも平和で、これがあと数十年、死ぬまで続くんだろうなって思うと、なんとも複雑な気持ちになります。

まだ見ぬ綺麗な光景を見たい。


鏡花は飽き性ですよ。

飽き性だから、様々な人格に興味を持って、その身にストックしておけるんです。

けれども同じくらい面倒臭がりだから、興味のない事は現状維持な気がします。


私はどうなりたいんだろう。

でも一つ言いたいのは、結果は早く知りたい事ですかね。

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