元カノの悲劇 その1
あたしは葛野陽子。
あたしがどんな人間か簡単に言えば美人だ。
本命の彼氏はいるけど彼氏には内緒で作った金づるの男がたくさんいる。
昨日、あたしが本命の彼氏とホテルに入ったのを金づるの1人に見られ、それを責められたので別れることにした。
アイツは結構金を持っていたが他にも金づるがいたので別に惜しくなかった。
ただアイツの泣き顔は滑稽だった。
今日はあの金づるとは別の金づるとデートだ。
何を買わせようかな。今日は担任のつまんない話が長かったせいでストレスたまってるから高いモノ買わせよ。
あたしが待ち合わせ場所に着くと金づるはまだ来ていなかった。
これは有罪だね。高いご飯も奢らせよう。
しばらく待つと金づるがようやくやって来た。おせえよ。このあたしをどんだけ待たせたと思ってんだ。
「遅かったじゃない。」
「あの、昨日男とホテルに入っていったよね。どういうこと?」
ちっ、コイツにも見られてたのか。
まあ他にも金づるはいるし、コイツともおさらばしよ。
あたしは昨日の金づるに言った言葉をこの金づるにも言った。
その金づるはとても面白い顔をした。
はーあ、高い物買わせようと思ったのにな。
その後、やることがなくなったからあたしは家に帰ることにした。
帰ると今日は珍しくパパが家にいた。
因みにパパは部長という結構上の役職に就いている。
「おい、陽子………。お前………神代翔吾という少年を金づるにしたそうだな………。」
「神代翔吾?ああ、アイツね。それが何か問題あるの?」
あたしがたくさんの男を金づるにしているのはパパも知ってるはずだから別に問題ないのに……。
というかあの金づるがどうかしたの?
「この………大馬鹿者!!!!!!!!」
「ひっ………。」
なになになに?どういうこと?
「お前………フライマリンを知ってるな………。」
そりゃもちろん。
フライマリンはあたし達若い子に大人気のブランドだ。でもそれがどうしたの?
「神代翔吾くんはな………そのフライマリンの社長の甥っ子なんだよ!」
え、ええええええ!!!!
あの金づるがフライマリンの社長の甥!?
「お前のせいでな………フライマリンの社長はお怒りだ!そしてうちの会社との取引を全て停止した!私はその責任を取らされクビになった!どうしてくれるんだ!!!」
え!?ク、クビ!?
「そ、そんな!これからどうするの!?」
「お前のせいだろ!!」
そ、そんな!イ、イヤアアアアアアッ!!!
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。
こっちの小説も気が向いたら見てください。
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