キスの嵐
「なあなあ翔吾ー。昨日は学校休んでどこ行ってたの?」
僕が学校に登校して教室に入ると僕の友達の神山冬弥が話しかけてきた。
「ナカジマリゾートに行ってたんだ。ちゃんとお土産も買ってきたよ。」
「えー、いいなー。俺も恋人達と行きたいなー。プールで水樹の鍛えられた体を見て、遊園地の観覧車で優真の可愛らしい唇にキスしたい。いかん想像したら鼻血が………。」
「冬弥は相変わらずすごいね。僕がそれを理解できる日は一生来ないと思うよ。」
僕の友達の神山冬弥。彼は男が恋愛対象なのだ。そして冬弥は最光学園全学年内の男子人気ランキングトップ3に入るほと顔がいいのだ。そして冬弥の恋人というのが他のトップ3でガタイがいい新堂水樹と男の娘の藤原優真なのだ。
因みに彼らがそういう関係なのはこの学園の者は全員知っており、そっち系の女子はよくオカズにしているとの噂で有名だ。
「で、お土産は?」
「今日の帰りに渡すよ。」
「え?なんで?翔吾、いつもお土産渡すときはお昼に渡してくれるじゃん。」
「今日のお昼は大事なことがあるんだ。」
「大事なこと?あ、もしかして氷室さん達に告白するの?」
「え?なんで分かったの?」
「お昼はいつも氷室さん達と一緒にいるでしょ?それになんか翔吾の顔が告白する男の顔に見えたからね。」
そうゆうふうに見えたのか。意外とバレるもんなんだな。
「でもなんで告白するんだい?前に彼女達とは付き合わないって言ってなかったっけ?」
「ちょっと心境の変化があったんだよ。」
「ふーん。ま、いいや。頑張ってね。100%成功すると思うけどね。」
「うん、ありがとう。」
そして時は流れ昼休み。いつものメンバーでお昼ご飯を食べている僕はちょうど食べ終わったところでみんなに告白することにした。
「あ、あのさ。み、みんなに伝えたいことがあるんだけどさ。」
「な、なによ。」
「とうとうこの時が来た………。」
「待ったかいがあったよ………。」
「ド、ドキドキします………。」
「私、今、嬉しすぎて叫びそう……。」
「あ、あのさ、あの~その~……。」
うう、絶対成功すると分かっていても緊張するよ………。ええい男は度胸!
「ぼ、僕はみんなのことが好きだ!ぼ、ぼきゅと付き合ってくだしぇい!」
………し、しまったー!!!!だ、大事なところなのに噛んじゃった!締まらないなあ………。
でもみんなは僕が噛んだことなんてまったく気にしていない。みんな顔に涙を浮かべている。
「う、嬉しい………。」
「翔吾にぃの口からようやくその言葉が聞けた………。 」
「う、ううっ………。ズビーッ!」
「夢みたいです………。」
「し、翔吾くん!もう一回言って!録音して朝の目覚ましの音にするから!」
ちょっと雪美さん………
「んふふふふーん。」
「ちょっと杏奈ちゃん。くっつきすぎよ。杏奈ちゃんは家でもできるでしょ。ここはこの中で年上の私に場所を渡して………」
「絶対ヤダ!」
「うへへへへへ。」
「ちょっと明日菜先輩、そろそろ交代してくださいよ。私も翔吾先輩の膝枕を味わいたいですよ。」
「絶対に無理ね。」
「明日菜先輩は翔吾先輩に付き合う前にキスをしたという前科があります!早くどいてください!」
「そうだ!キス!」
そう言って杏奈ちゃんが僕の顔を掴んでキスしてきた。しかもディープなやつを。
「ぷはっ!」
「あ、ちょっと杏奈!ズルいですよ、先にキスするなんて!」
「こういうのは早い者勝ちだよ!というか早くしないと誰かに先越されるよ。」
「はっ!そうですね。では翔吾兄さん失礼します。」
今度は咲希ちゃんのキスだ。咲希ちゃんはソフトな感じでしてきたが時間は明日菜ちゃんより長かった。
「じゃあ次は私………」
「明日菜ちゃんは私達よりも先にしたから最後よ。」
「んちゅ……」
「はーい咲希ちゃん。そろそろ交代よ。」
「も少ししたかったです………。」
「続きは後でね。それじゃあ次は私の番ね。」
雪美さんのはかなりディープだった。舌もなんか吸われた気がしたよ。
「先輩!今度は私の番です!いきますよ?」
燐火のもかなりディープなやつだった。連続ディープで僕の理性がちょっと崩壊しそうだったよ。
「最後はあたしね。前はあたしからキスしちゃったから今度は翔吾からしてほしいな。」
「う、うん………。」
僕は明日菜の顔を掴むと優しくキスをした。ディープをすると本当に理性が崩壊しそうだからね。
「………あの~翔吾先輩の方からキスをしたのはもしかして今のが初めてですか?」
「え?そうだけとなんで?」
「つまり明日菜ちゃんは翔吾くんの初めてを二回も奪ったと………どうする?」
「もちろん処す!」
「杏奈のいう通りですね。」
「待って!真理さん達には黙ってて!今度ケーキバイキングご馳走するから!」
「今回だけですよ?」
「しょうがないなあ。」
「次はないですからね!」
「ゴチになりまーす!」
処すとか言ってたけど物騒なことは止めてほしいなぁ………。
「それよりもみんな。まだ翔吾にキスし足りなくない?」
「確かに足りないわね。」
「ということで翔吾にぃ!もっとキスしよ!」
「今度はディープをしますか。」
「これが天国ですか………。」
その後も僕たちはキスをしまくっていた。これでもかというほどにキスをした。
正直、チャイムがなっていなかったら僕らはこのまま時間を忘れずっとキスしまくっていたとおもう。
因みに教室に戻ると僕と明日菜の様子を見た冬弥がニヤニヤしながら「よっ!おめでとさん。」
と言ってきた。
すごい恥ずかしかった。けど幸せだった。
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。




