人助け(フラグ)
後から重要になる人が登場します。
僕らがナカジマリゾートに来てから3日目。
僕らは今日、ここのアウトレットモールで買い物をしたあとに家に帰る予定だ。
というわけで僕らは今このクラシックドリーム中島にいる。
といっても僕はファッションやブランドのことは正直ちんぷんかんぷんなので真理ねえさんと真魚さんがみんなのお土産と自分の分の服を買っている。
因みに僕はみんなからはファッションセンスがないといわれてる。
僕は普段は全然服を買わないが一度だけものすごく気に入った服を買ったことがある。
それを見せるとみんなは「外には絶対着ていっちゃダメ。」とか「部屋着にするならまあ着てもいい。」とか「くそダサい。」とか言われてしまった。
真っ白い服に大きく『人生苦労ばかり』と書かれている服の何がダメでどこがダサいんだろうか。
そして真理ねえさんと真魚さんが服を選んで買い終わるまで暇なので少し周りを探索することにした。
「ふぁーあ。暇だねぇ。」
そんなことをいいながらあくびしていると涙目でキョロキョロしながらうろちょろしている女の子がいた。見た目は杏奈ちゃんと同じくらいの年頃だ。
迷子なのかな?
「ねえきみ。」
僕が女の子に話しかけると女の子はビクッとして立ち止まった。
「さっきからキョロキョロしながらうろちょろしてるけどもしかして誰かを探しているの?」
僕がそういうと女の子は話してくれた。
「おじいちゃんとはぐれちゃったの………。」
「おじいちゃんとはぐれちゃったのか。………よし!僕も一緒にそのおじいちゃんを探してあげるよ。」
僕がそういうと女の子は喜んだ。
「えっ!ほんと?」
「それじゃあおじいちゃんの特徴を教えてくれるかい?」
「うん!おじいちゃんは怖そうな顔をしてるけど優しいんだ!」
なるほどね。強面のおじいさんを探せばいいんだな。
「よし!それじゃ行こうか!」
そして一時間ぐらい経った後、ようやく見つけた。
「お兄ちゃん!ありがとう!」
「ありがとう。うちの孫を見つけてくれたお礼をしたいのじゃが。」
「全然大丈夫ですよ。それより僕、人を待たせてるんです。それじゃさようなら。」
「ああ待て待て。せめてどこの学校に通っているか教えてくれんか?」
「○○県にある最光学園高等部の二年生ですけど………。」
「そうか、ありがとう。もう行ってもよいぞ。」
なんだったんだろ?
僕は気になったが気にしても仕方ないので真理ねえさん達の元へ戻った。
「あっ!翔吾!どこ行ってたの?」
「お土産選んでる途中でいなくなるなんてひどいですよ。」
「ごめんごめん。迷子の女の子がいたから助けてあげたんだ。」
「迷子の女の子?」
「実は………」
僕は2人に細かい経緯を説明した。
すると2人はなんかうろたえだした。
「ま、真魚。ヤバイわよ。またメンバーが増えるわよ。」
「どうしましょう!」
「だ、大丈夫?」
「「大丈夫!!」」
そんなこともあったが僕らはお土産を買い、そしてようやく家に帰ってきた。
外に泊まるのもいいけどやっぱり家の中が一番落ち着くなとそう感じた。
因みに作者もブランドのことはよくわかりません。
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。




