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翔吾、宣言する。

今回は三人称視点です。あと結構重要なこと言ってます。

めいっぱい遊んだ後、部屋に戻った翔吾は真理と真魚から質問をされた。


「ねえ翔吾。」


「何?」


「翔吾はさ、今気になってる女の子はいるの?」


「えっ!?な、なんでそんなことを?」


「ほ、ほら!あのクソ女のせいで翔吾は心がすごく傷ついたでしょ?今はあの女のことをどう思う?」


「正直全く価値のない存在だと思ってるよ。あいつより生ゴミのほうがまだ百倍価値があるよ。だからあんなのを愛していた自分に今でも時々腹が立つよ。」


翔吾は一度嫌いになった相手は徹底して嫌いになるので陽子への評価は非常に低い。


「それに関しては私と真魚も激しく同意してるわ。ね、真魚?」


「そうですよね。私もあれよりもゴキブリのほうがまだ存在価値があると思いますよ。」


「そうよねー。で、翔吾はあの女に心を傷つけられた訳だけどその後翔吾は何か新しい恋を見つけたのかなって思って。気になってる人がいるなら教えて?」


「…………気になってる人はいるよ。」


真理と真魚は心の中でガッツポーズをした。


「なるほどなるほど、気になってる人はいるのね。で、誰?」


「誰って言われても……。」


「翔吾はその人と付き合いたいって思ってる?」


「………うん、思ってる。」


真理と真魚は心の中で『っしゃ!キタキタキター!』と叫んだ。


しかし翔吾は真理達にとって絶望的なことを言った。


「でも僕はその人とは付き合わないようにしようと思うんだ。」


「「………はあっ!?な、な、なんで!?」」


真理と真魚は分かりやすくうろたえた。


「僕の自意識過剰じゃなければ僕のことを好いてくれているのは複数人いるんだ。その人達は今、僕にとってかけがえのない存在になっているんだ。でもその中から1人だけを選ぶなんて僕には出来ないんだ。1人だけを選んでしまえば絶対に彼女達の心を傷つけてしまうし全員選ぶなんて不誠実にもほどがあるし。だから僕はその人達とは付き合わないって決めてるんだ。」


翔吾はきっぱりと自分の意思を告げた。しかしそうは問屋が卸さないのが翔吾の嫁になり隊のリーダーである真理と副リーダーの真魚である。


「それはわかんないって!翔吾がそう思ってるだけで相手のほうはオーケーしてくれるかもよ!」


「社長の言うとおりだよ!翔吾くんにとっては不誠実なのかも知れないけど他の女の子達にとってはむしろ最高の選択かもしれないんだよ!」


「でも仮に僕がみんなと付き合ったとしても日本が一夫一妻制であるかぎりいつかはお別れしなくちゃいけないんだよ!僕はみんなとお別れなんて絶対に嫌なんだ!真理ねえさんと真魚さんだってそんなの嫌でしょ!」


「………あれ?翔吾、あんた私達の気持ちにいつから気付いていたの?」


「2人が僕のこと好いてくれているのはアイツと付き合う前の頃から気付いてたよ。杏奈ちゃん、咲希ちゃん、明日菜、雪美さんの気持ちにもね。燐火の気持ちはこの前気付いたけどね。」


「え?私達の気持ちはあの女と付き合う前から気付いてたの?じゃあ何で私達の誰かに告白しなかったの?もしかして私達のこと嫌いだったの?」


「そんなわけないよ。むしろみんなのことは大好きだよ。理由はさっき言った通り僕がみんなのうち、誰かを好きになれば選ばれなかった人には悲しい思いをさせるし、今後会うことだって気まずくなる。そうなるとフッた相手とは自然と疎遠になってしまう。僕はみんなに会えなくなるなんて嫌だ。だから僕はみんなと付き合わない選択をしたんだ。そして僕はみんなの内の誰かに告白される前にみんな以外の誰かを好きになろうとした。そして今となっては不本意だけど陽子に惚れてそして陽子が告白してきたから付き合うことにしたんだ。」


「そんな理由があったんだ………。」


「そう。だから僕は真理ねえさん達とは………。」


「翔吾。あなたさっき日本が一夫一妻だからみんなとは付き合わないって言ったわよね。」


「え?う、うん。」


「それなら大丈夫よ。」


「え!?ど、どういうこと!?もしかして法律でも変えるの!?それとも法律を破るの!?」


「違うわよ。法律を変えるのはさすがに無理があるし、法律を破るのもバレたら二度と会えなくなる可能性だってあるからね。」


「じゃあどうするの?」


「それは簡単。1人と結婚して後のみんなを嫁公認の愛人という形にすればいいのよ。周りから見れば嫁と愛人という立場になるけど翔吾が私達全員を嫁だと認識してくれればそれでいいし、法律を破ることもないから全然大丈夫よ。」


「でも他のみんなはそれを認めてくれないかもしれないよ。愛人なんて嫌だとか言うかもしれないし………」


「みんなは愛人という立場でも全然問題ないって言ってるわよ。」


「え?なんでそんなこと知ってるの?」


「私達、よくみんなで話し合いしてるのよ。もちろんあんたのことを話すのがメインよ。それでみんなは愛人という立場でも全員に同じ愛を注いでくれるなら愛人でも別に良いって言ってるのよ。」


「じゃあ僕はみんなとずっと一緒に居ても大丈夫ってこと……?」


「そりゃあもちろんよ!」


「みんな翔吾くんとは死ぬまで一生を共にしたいくらい好きだもん。」


「翔吾、宣言しなさい!私達と死ぬまで一緒に生きるって!」


「うん。僕はみんなと死ぬまで一生を共にする!」


そんなわけで翔吾は真理達と死ぬまで一生を共にすると心に誓った。

作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。



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