元カノの悲劇 その4
翔吾の嫁になり隊に新隊員が加入したその頃、とあるマンションでは揉めてる者達がいた。
そして揉めてるのは1人の男と陽子だった。
「てめえいい加減にしろ!俺はてめえの奴隷じゃねえんだぞ!」
「きゃっ!何よ!何も殴ることないじゃないの!」
「くっ…てめえやりやがったな!」
そして取っ組み合いの喧嘩に発展した。
どうしてこうなったかというと話は陽子が親に家を追い出されたところから始まる。
家を追い出された陽子は本命の彼氏の家に向かった。
彼氏は陽子のことを愛しているため喜んで陽子を保護した。
しかし陽子は家を追い出されたにも関わらず全く反省していなかった。
保護してもらっている立場のくせに彼氏のサポートを全くしないのだ。洗濯に掃除、食事も全て彼氏にやらせ、食事に至っては味が気にいらないと文句を言い、バイトなどをして彼氏の負担を減らすといった行動をとろうともしないのだ。
彼氏は何も言わずにいたが陽子は彼氏が何も言わないことをいいことにどんどん調子に乗った。
そして今日、とうとう彼氏の堪忍袋の緒が切れたのだ。
そして冒頭に至るという訳だ。
「お前いい加減にしろよ!家を追い出されたから家に泊めてやってるのに家事手伝いはしないわ人が作ったご飯に文句言うわ何かと命令してくるわ俺はお前の召し使いでも奴隷でもねえんだぞ!」
「な、何よ!彼女が困ってるのよ!彼氏なら彼女の言うことを聞いて心を癒してあげるのが当然でしょ!」
「限度ってものを知らないのか?俺、お前を追い出したお前の両親の気持ちがわかるよ!こんな感じの悪い穀潰しの役立たずが側にいるんじゃストレスが永久に溜まり続けるしな!」
「彼女であり心を痛めているこのあたしに向かってなんて言い方するのよ!男ならあたしの心の傷が癒えるまであたしの命令を聞くのが当然でしょ!それが分かったらさっさとあたしに謝ってあたしの命令を聞きなさいよ!」
「は?てめえふざけるのも大概にしろよ。今までは本当にお前が好きだったから我慢していたけどお前がそういう態度をとったからもう決めた。」
「決めたって………何をよ。」
「俺は今からお前と別れる。今、この瞬間からお前とはなんの縁も無くなった。だからさっさと俺の家から出ていけ!2度とその顔見せるな!」
「は!?わ、別れるってそしたらあたしどうしたらいいのよ!」
「知るか、1人ぼっちで生きていけ。ま、お前の性格じゃどこも雇うのも嫌がるだろうしホームレスになるか安いソープ嬢をして稼ぐぐらいしか出来ないだろうがな。」
「ホームレスか安いソープ嬢!?このあたしにそんな惨めな生活を送れっていうの!?」
「当たり前だ。まあ人生を舐めて生きてきたお前にはちょうどいい立場じゃねえの?さあお前の顔を見てると虫酸が走ってくるからとっとと消えろ。」
「ちょ、離して!謝る!謝ってあげるから!」
「お前の謝罪なんかよりその辺の石ころのほうが価値があるよ。」
そう言って彼氏は陽子をマンションの外に追い出した。
「そ、そんな………あ、あたし………どうやって生きていけばいいの………?」
陽子はそんなことを言ってるがこれは自業自得というしかあるまい。
家を追い出されたときに心の底から反省をして心を入れ換えていれば彼氏の元で平和に暮らせていたものの自分からそのチャンスを捨ててしまったのだ。
もはや陽子にチャンスなど存在しない。その性格を改めればもしかしたらチャンスは訪れるかもしれないが陽子のクズさは死なない限り直らない。いや、死んでも直らないかもしれない。
陽子にはもう幸せな人生を送ることなど出来ないのだ。
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。