先輩とデート
今日は雪美さんとのデートの日だ。
僕は昨日杏奈ちゃんと待ち合わせした場所で雪美さんと待ち合わせをしている。
待ち合わせ場所がここしかないしね。
「おーい翔吾くーん待ったー?」
「全然待ってないですよ雪美さん。」
雪美さんは約束の時間などはキッチリ守るタイプなのでそれに合わせれば待つ必要がほとんどなくなる。
僕も雪美さんが到着する3分前に着いたしね。
「昨日杏奈ちゃんとはショッピングしたのよね。」
「そうですけどなんで知ってるんですか?」
「杏奈ちゃんが教えてくれたのよ。スゴく嬉しそうだったわよ。」
「そうだったんですか。」
なんか嬉しいな。誰かに伝えたくなるほど喜んでくれたってことだもんね。
「それじゃあ雪美さんはどこに行きたいんですか?」
「私は水族館よ。」
「水族館ですか。」
「そう!なんかデートっぽいし、それに水族館にはしばらく行けてなかったから久しぶりに行きたいしね。」
「そういえば僕も最近だと水族館行ってないです。僕の記憶が正しければ最後に行ったのも確か中3ぐらいの頃だったはずですから。」
「それじゃ翔吾くんも久しぶりの水族館て訳ね。よーし、出発しましょ!」
「はい!」
俺と雪美さんは電車に乗って水族館へと向かった。
「翔吾くん!見て見て!イルカだよイルカ!可愛い~♥️」
水族館に到着し、チケットを買って中に入った僕達の目に最初に入ったのはイルカだった。
一応この場所にはイルカだけじゃなくてシャチやベルーガもいる。でも雪美さんの興味を一番惹いたのはイルカだったようだ。シャチとベルーガ………ドンマイ。
「ねえねえ、一緒に写真撮ろ!」
「そうですね。それじゃ撮るので近寄ってください。」
僕がそういうと雪美さんは思いっきり抱きついてきた。
「ち、ちょっと!そ、そんなに抱きつかなくても大丈夫ですって!」
「大丈夫大丈夫!それよりもっと近づいたほうが良いわよ?」
そう言って雪美さんはさらに抱きついてきた。
雪美さんはモデルをしているだけあってスタイルは抜群だ。おお、やわらかい………じゃなくって!
「これ以上は俺がおかしくなりそうなんでダメです!」
「ちぇ~。ま、良いか。翔吾くんとツーショット撮れるし。」
そしてなんとか写真を撮った。
「ねえ翔吾くん。イルカショーは何時からだっけ?」
「えーと………まだまだ先ですね。」
「そっか~じゃ、別のエリアに行こ!」
「そうですね。そうしましょう。」
次のエリアはたくさんの魚がいた。
「えーとここは日本や海外の生き物がいるらしくて、日本の海、南極の海、オーストラリアの水辺、赤道の海、深海にすんでる生き物がたくさんいるらしいです。ペンギンとかいるようですよ。」
「ペンギン見たい!」
「ペンギンは………あそこにいますね。」
「あっ、翔吾くんコウテイペンギンだ!」
「あっほんとですね!」
「ねえ翔吾くん。」
「なんですか?雪美さん。」
「コウテイペンギンって見るとなんか2号って言いたくなるよね。」
「どうしたんですか急に。まあ分からなくもないですけど。」
「何か言いたくなっちゃって。あ、あそこにウミガメがいる!」
「あ、ほんとだ。」
「ねえ翔吾くん。今度はあっちの深海の方へ行ってみましょ。」
「深海………行きましょう。何がいるのか気になります。」
深海のエリアに行くと最初にものすごく足の長いカニがいた。
「こういうのを見るとカニ食べたくなってきますよね。」
「あ、それなんか分かる。でもこの足がものすごく長すぎるカニ、なんか身はスカスカな気がするんだよね。あまり美味しくなさそう。」
「言われてみると確かにそうですね。」
「カニはやっぱり茹でたのが一番だよ!」
「僕はカニ鍋もありです。」
「それめっちゃわかる。」
ぐおおおおお……………………
まったく一緒のタイミングで僕と雪美さんのお腹が鳴ったのだ。
僕と雪美さんはお互いの顔を見て笑った。
「そろそろお昼時ね。レストランでお昼食べよ。」
「そうですね。」
僕と雪美さんは館内のレストランで食事をした。
「そろそろ始まりますよ。」
「楽しみだね、イルカショー。」
そしてイルカショーが始まった。
イルカショーは大盛り上がりで僕と雪美さんも結構はしゃいだ。そいてショーはいよいよクライマックスに入った。
ラストはイルカがものすごく高いところにあるボールにタッチするというものだった。
イルカは何回も跳んでようやくボールにタッチしたころには観客はみんなイルカに拍手をした。もちろん僕と雪美さんもだ。
そしてイルカショーは大盛り上がりで終わった。
「イルカショー凄かったね!」
「はい!ものすごいジャンプでしたよね!」
僕達は興奮が冷めないまま館内を出た。もう全部のエリアには行ったし、お土産も買ったし、そろそろいい時間になってきたので今日のデートを締めることにしたからだ。
「雪美さん。スゴく楽しかったです。」
「また行こうね!それじゃまた明日ね!翔吾くん!」
「はい!また明日!」
こうして雪美さんとのデートは終了した。
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。
こっちの小説も気が向いたら見てください。
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