小学生とデート
僕は駅前で杏奈ちゃんを待っている。
なぜなら今日は杏奈ちゃんとデートだからだ。
何故杏奈ちゃんとデートすることになったのかというと話は昨日の昼までさかのぼる。
いつものようにお昼を食べていると燐火が話題作りに僕と一緒にラウンドツーに行ったときのことを話した。
杏奈ちゃんと咲希ちゃんは前に僕自身が話したが、燐火は僕が話したときよりも詳しく鮮明に話した。
すると杏奈ちゃんが自分も僕と行きたいと言い出した。
それに釣られるかのように咲希ちゃんに明日菜、雪美さんまで行きたいと言い出した。
そしてじゃんけんして杏奈ちゃん、雪美さん、明日菜、咲希ちゃんという順番になった。
因みに僕は行くとは一言も言ってない。今週の土日は新発売のゲームをプレイ、来週の土日は本屋で漫画とラノベをジャケ買いしようという予定を立てていた。
しかし断ろうとした瞬間に悪寒が走ったためすぐにデートに行くことに賛同した。
そして現在に至るという訳だ。
因みにデートと言わないでお出掛けという言い方にするとめっちゃキレられるのでデートという言い方にしている。あの時の杏奈ちゃんはスゴい迫力だったなあ………。
そして今は杏奈ちゃんを待っているところだ。
「翔吾にぃ、お待たせー!」
おっと、噂をすればなんとやらだ。
「翔吾にぃ待たせてごめんね。結構準備に手間取っちゃって…………。」
「だいじょぶだいじょぶ。全然待ってないよ。」
ほんとは30分ほど待ったが、女の子のおめかしはとにかく時間がかかるものだって聞いたことあるし。
それに陽子は三時間程遅れてくるなんてことはざらにあったからね。それに比べれば30分なんて誤差の範囲だ。
「それでラウンドツーに行くんだよね。」
「ううん。ショッピングに行くの。(そっちのほうがデートっぽいし………)」
「何か言った?」
「ううん。何も言ってないよ。」
そうかな?途中でなんかボソボソ言ってたような気がしたんだけど………。
「じゃあ、ショッピングに変更すればいいんだね?」
「うん!」
そして僕らは松阪屋にやって来た。
ショッピングに行くとなるとここ以外思い浮かばなかったからね。
「でも杏奈ちゃん。」
「どしたの?翔吾にぃ。」
「ほんとに買うものは全部自分のお金で買うの?僕、お金出すよ?」
「大丈夫だよ。私だって翔吾にぃには及ばないけど株で結構稼いでいるし。」
僕は株をやっているが一度も外したことがないのでお金はいっぱいある。
そして僕に影響を受けた杏奈ちゃんも去年ぐらいから株を始め、杏奈ちゃんも全然失敗しないので結構お金があった。
「じゃあせめてお昼くらいは奢らせて。」
「まあお昼ご飯くらいなら………。」
良かった。小学生とデートに行って全く金を払わないとかどこのクズだよと言われちゃうもんね。
「それじゃ行こうか。まずはどこに行く?」
「もちろん服を買いに行く!」
そういえば女子ってなんで服を買うのが好きなんだろ?永遠の謎だ。
それから杏奈ちゃんはたくさん服を買った。
一番キツかったのは下着売り場に行ったときだった。
杏奈ちゃんは年齢の割に何がとは言わないが結構立派なものをお持ちだ。そしてそれを買いに行くのに半ば強制的に連れていかれた。
因みに杏奈ちゃんは真っ黒でアダルティな下着を買っていた。
そして一緒にお昼を食べた後、再びショッピングを再開した。
「杏奈ちゃん、次どこ行く?」
「ポケ◯ンセンター!」
「ポケ◯ンセンター行って何するの?」
「ぬいぐるみ買うの!」
こういうところは子供らしくて可愛いな。
「翔吾にぃ、早く行こ!」
「あっ、ちょっと走ったら危ないよ!」
「平気へい………わっ!」
「あっだいじょッ!」
杏奈ちゃんが転んでしまった。しかし僕は見てしまった。
杏奈ちゃんが転んだ拍子にスカートがめくれてしまいなんかスケスケのパンツを穿いているのを!
小学生なのになんであんなえっちいパンツを穿いてるんだ!全くけしからん。というかいつあんなパンツ手に入れたんだよ。
「いたたた、転んじゃった………翔吾にぃどうしたの?」
「………あッ!いや別にそのな、何でもないよ!そう何でもないの!」
「何で二回言ったの?」
「ほんとに何でもないから!」
そんな感じのハプニングはあったもののなんだかんだで楽しかった。
ショッピングは陽子のせいであまりいい思い出はなかったけど今日のようなショッピングならまた行きたいなと思った。
作者は女心をあまり理解してないので変なところがあったらいつでも指摘してください。
こっちの小説も気が向いたら見てください。
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