実家に帰る方法
ボケ 「俺、実家帰ろうと思うんだよ」
ツッコミ「このコロナ禍に?」
ボケ 「うちの実家『このころ中』なんて地名じゃないぞ?」
ツッコミ「コロナウイルス蔓延中いう事だ!」
ボケ 「そのコロコロナウいっていう状況だからどうしようかと」
ツッコミ「コロナウイルス!」
ボケ 「どうやって行こうかと思ってさ」
ツッコミ「出来れば行かないのが一番だけど…」
ボケ 「まあ大した用事じゃ無いんだ。親父が危篤なだけで」
ツッコミ「十分大してるぞ!」
ボケ 「電車とかいろいろ考えるけど、俺酔いやすいんだよなあ」
ツッコミ「それは体質だからなあ、仕方ないよ」
ボケ 「うん、つい車内で酒飲みすぎちゃって」
ツッコミ「それアル中!」
ボケ 「どうしたもんかと」
ツッコミ「まず酒を止めろ!取り合えず特急を使えば早そうじゃない?」
ボケ 「それは悪いよ、海上保安庁の『特殊救命隊』だろ、ヘリなら早いけどさ」
ツッコミ「その『トッキュー』じゃない!じゃあ高速バスはどうだ?」
ボケ 「あれってさあ、トイレをサービスエリアまでできないだろ?」
ツッコミ「そうだな」
ボケ 「いつも備え付けの袋一杯になっちゃてさあ、臭いんだよな」
ツッコミ「あの袋は乗り物酔いした時用だ!小便近すぎ!船は乗らないのか?」
ボケ 「うーん、見た目より若いけど人妻だしなあ。やっぱり乗るなら二十代の方が」
ツッコミ「サザエさんのお母さんに乗るんかい!で、飛行機はどうなんだ」
ボケ 「飛行機は怖いなあ」
ツッコミ「まあ嫌いな人いるよな」
ボケ 「だってさ、船なら沈没しても泳げるじゃない。飛行機は落ちたら俺飛べないからなあ」
ツッコミ「みんな飛べんわ!ところで、お前の実家ってどこ?」
ボケ 「隣町だけど。自転車で20分ぐらいかな」
ツッコミ「交通手段いらんわ!今までのやり取り何だったんだ!」
ボケ 「楽していきたいなあと。自転車で20分って結構距離あるんだぞ」
ツッコミ「そんなあるかなあ」
ボケ 「大体20キロぐらいかな」
ツッコミ「お前の自転車早すぎ!時速60キロって競輪選手かい!」
ボケ 「実家に着いたら1時間動けん」
ツッコミ「なぜそこまで頑張るの!」
ボケ 「やっぱり路線バス使おうかなあ」
ツッコミ「まあ一般的だよな」
ボケ 「でもさ、蛭子能収と太川陽介がずっと一緒なんだろ?嫌だなあ、ケンカ とめなきゃならないし」
ツッコミ「全路線バスに二人がいたら怖いわ!」
ボケ 「タクシーでも使おうか」
ツッコミ「お前さあ、タクシーで20キロって結構お金かかるぞ」
ボケ 「そこはお前、怪談話をうまく使うんだよ」
ツッコミ「怪談?」
ボケ 「よくあるじゃない、乗せたはずの客がいないとか」
ツッコミ「あるある」
ボケ 「実は客が寝ててシートからずり落ちて寝てたとか」
ツッコミ「それ怪談じゃない!」
ボケ 「いや、使える話があるんだよ。有名なタクシーの怪談話でね、青白い顔をした客がどこそこまで行ってくれって乗り込む。そして運転手がいくら話しかけても応えず黙ってうつむいたまま、怖いな、嫌だなって…」
ツッコミ「稲川淳二入ってない?」
ボケ 「目的地に着くと、客は手持ちが無いので持ってくると家に入る、しかしいつまでたっても戻ってこない、運転手がしびれを切らして家に行くと、線香の煙が…」
ツッコミ「ちょっと怖くなってきたね」
ボケ 「運転手がドアを叩くと中から喪服の女性が出てきた。運転手は気味が悪かったが、これこれこういう人物が私のタクシーに乗り、お金が無いから家から持ってくると言ったんです、と告げた。すると喪服の女性は…あっ!」
ツッコミ「急に大声出すなよ、怖いよ」
ボケ 「っと、驚いた。運転手に、ちょっと中に来てくれますかと招き入れ、遺影の前に座らせた。その遺影には…さっきの客が…」
ツッコミ「うわあ」
ボケ 「聞くとその客は海でおぼれて死んだと、運転者が慌ててタクシーの後部座席を見にいくと…びちゃびちゃに濡れていた…」
ツッコミ「結構怖いねえ」
ボケ 「これを利用してだ、タクシーのタダ乗りをする」
ツッコミ「悪い奴だねえ」
ボケ 「まず青白い顔、顔の周りを青く、中は白くしてひげを3本ずつ左右に…」
ツッコミ「それドラえもん!青白いは青と白分けてない!」
ボケ 「そして行き先の住所を告げてあとはダンマリを決め込む、死人だから呼吸はできないけど」
ツッコミ「さすがに息はしていいんじゃない」
ボケ 「そして実家に着いたらスーッと中に入って引きこもる」
ツッコミ「引きこもりはダメだなあ」
ボケ 「母親には喪服で出向かえてもらって…」
ツッコミ「うんうん」
ボケ 「親父には死んどいてもらう。どうせ危篤だし」
ツッコミ「親不孝だな、お前は!」
ボケ 「遺影を見た運転手はあっ!さっきの客…にしては老けてるな」
ツッコミ「そこでばれるんじゃないか?」
ボケ 「まあ親子だから、もう俺の写真を遺影に」
ツッコミ「もう素直に実家に帰れよ」
ボケ 「そして、タクシーの後部座席はびちょびちょに…小便が」
ツッコミ「お前は小便近すぎだ!」