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30話:東出さんの直木賞受賞パーティー1

 その直木賞候補、初ノミネートの中に東出芳子さんの名前が載っていた。それを知った、老人施設「富士の園」の関係者は、驚かされた。その後、2018年が明けた。この頃、三井夫妻は、初詣に行き、東出さんの直木賞受賞を祈願してきた。その後、2月の熱海さくらまつり、梅まつりにも出かけ、来宮神社の大楠の周りをまわって、直木賞受賞をお願いしてきた。そして、修善寺の商店街でも地元の東出さんの直木賞候補が話題となった。


 そして5月中旬、三井夫妻が、東出芳子さんをドライブに連れ出した。修善寺から屋上して三島を抜けて、箱根関所跡、箱根神社を散策した。そこで、一休みしてから芦ノ湖畔を走り、仙石原を抜けて御殿場を通り、河口湖へ行って、散策した。その後、山中湖畔の花の都公園で多くの花を見て回り、多くの写真を撮った。その後、山中湖の湖畔を歩き、

 カフェで休んで、修善寺に帰っていた。そして7月に入ると、出版社の校正をした人から電話で、東出さん、もしかしたら行けるかもしれないと言われた。情報の詳細は明かさなかったが、信頼できる筋の話として、話題性に富んでいる点、文章の良さ、内容、発行部数で「修善寺での白昼夢」が、かなりリードしているという話が耳に入ったと知らせてきた。そして7月15日、「修善寺での白昼夢」が今年の下半期の直木賞と決定した。


 これに感動した三井夫妻は、7月15日、16日、川奈ホテルのバーを借り切って、東出芳子さんの直木賞、受賞パーティーを企画した。もちろん、三井夫妻、出版関係者など希望者には、ホテルの部屋を予約した。すると、総勢38人が集まった。三井夫妻が、7月15日、朝10時に修善寺の東出の家によって、車で伊東の郊外の川奈ホテルへ45分かけて行き、予約したに入って一休みし、荷物を置いた。


 その後、ゆっくり昼食をとり、川奈ゴルフ場や海を眺めて、ゴルフ場の入り口を少し散歩した。その後、風呂に入った。東出さん所に、「修善寺での白昼夢」の出版元の関係者が3人、15時過ぎに到着するという連絡が入った。その間、三井夫妻と東出さんは、部屋で休んでいた。15時過ぎに、出版社の関係者3人が到着したと連絡が入った。そこで、三井夫妻が東出さんを連れて、ホテルのバーへ向かった。


 すると20人近い人たちが集まっていて、16時からの予定ですが、念のため15時から予約してありますので、開催したいと思いますと、三井賢治が、東出さんの直木賞・受賞、記念パーティーを始めますと言い、開会を宣言した。最初、出版関係社の挨拶、次に友人代表としての三井賢治の奥さん三井豊子の挨拶、次に老人施設の代表として石動健太が挨拶しすることにしていた。


 出版関係社として、文芸部、部長の秩父建吉さんが、挨拶をはじめ東出さんが小説を書き始めた頃の話で文学部を出たばかりの青二才と言うのが初対面の印象だったと語った。しかし、現在の彼女は、人生の荒波にもまれ、作家らしい風貌に変わったとほめた。続いて、編集者の男に替わり、彼女は、最初から鋭い感性をもっていて、若いころは

、いつもとがっていた。


 しかし、今は亡き、田川さんに、小説家としてスランプの時、知り合い、忌憚ない意見を聞かされ、立ち直った。そして、その彼と世界中を旅し、続いて、日本中を旅し、彼女の希望分の上手さに磨きがかかった。その後、その彼氏が亡くなってからは、自分一人で、作家としてのぺースを守り、じっくりと作品に挑むようになり、時間をかけて素晴らしい小説を書き、その作品は、着実に売れ続けている。


 その後、彼女の集大成ともいうべき、修善寺で出会った人々とのふれあい、死別、また、老人介護施設で介護補助の経験を通じて、人間の尊厳と死を真正面から注視し、小説にまとめた。また、耐えがた、愛人の死別を客観的にとらえた作家の目は、素晴らしい。そして書いた文章は、万人の胸を打った。その結果の直木賞受賞、本当におめでとうございますと言うと、割れんばかりん拍手が上がった。


 これを聞いていた東出さんは、流れる涙をハンカチをぬぐっていた。その後、三井豊子さんが、東出さんの女性としてのやさしさ、亡き田川泰介さんに対してのけなげさを話した。多分、田川さんがいたから、東出さんは、この作品を書きあげるだけの情熱を持ったのだろうと言うと、東出さんは、ハンカチで顔を覆い号泣した。また、介護老人施設の老人の生と死を見て、彼女の感性が、さらに磨かれたのだろうと評した。


 最後に、この直木賞は、決して、まぐれでは、ありません。あなたと亡き田川さんで作り上げた、最高傑作だと言い切った。すると、再び、彼女は号泣した。次に、石動健太が、マイクを持ち、私は、彼女が毎週、土日に来てくれ、老人介護施設で下働きしてくれているとき、決して手を抜くことがなく、また、ご老人のなしに耳を傾け、笑顔で応対してくる姿が印象的だった。

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